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2010年7月5日月曜日

輝きの科学

先日、NHK教育TVの番組「極める!」で、「佐野史郎のなぞの石学」(全4回)が始まったことを本ブログに記した。

(本ブログ関連:6/28

第2回の今日は、「輝きの科学」である。<鉱物学>の立場で、堀秀道氏から鉱物結晶の美しい世界が語られた。堀先生は、鉱物科学研究所長であると同時に、鉱物同志会の会長をされている。
番組テキストの解説とは別に、番組内では、美しい鉱物結晶の紹介や、瑪瑙採集がレポートされた。

<堀先生による鉱物の解説>
・鉱物標本の瑪瑙(めのう)、ペンタゴン石、霰(あられ)石、水晶、蛍石(紫外線照射で蛍光を発する)などの紹介。
・鉱物の属性について、金属光沢(反射)/非金属光沢(例:透明な水晶)、結晶と組成(水晶と瑪瑙は組成が同じだが結晶が違うこと)、鉱物生成の温度と圧力などについて説明。
・自然の水晶の種類と、合成水晶の現代の利用を「水晶時代」という言葉を使って紹介。

<佐野史郎氏の石への思い入れ>
・SF小説「結晶世界」(J.Gバラード)から鉱物結晶への思いを紹介。
・検波器に方鉛鉱を利用した鉱石ラジオの実験。

<お二人による瑪瑙採集レポート>
・三浦半島某海岸での瑪瑙の採集。
・瑪瑙採集のポイント:①大き目の砂石がある波打ち際、②透明度のある石、③縞模様がある石
・瑪瑙の生成について、火山の(温泉)熱水の珪酸成分が冷えてできることの紹介。

鉱物ウォーキングガイド

新宿三越上階のジュンク堂書店にしばらく振りに訪れて、「鉱物ウォーキングガイド 全国版」(松原聰、丸善書店:2010年5月31日)を購入した。著者の松原氏は、国立科学博物館地学研究部長をされている。

5年前に同著者による、「鉱物ウォーキングガイド」(松原聰、丸善書店:2005年9月20日)が出版されている。紹介地域は、福島県(1)、新潟県(6)、栃木県(3)、茨城県(1)、埼玉県(4)、山梨県(3)、静岡県(1)、東京都(5)の約24ヵ所である。
主に関東および近縁の地域である。このうち採集に行ったのは6ヶ所に過ぎない。

今回<全国版>の紹介地域は、鹿児島県(1)、熊本県(1)、山口県(1)、岡山県(1)、高知県(1)、福井県(1)、石川県(1)、富山県(2)、岐阜県(1)、長野県(3)、山梨県(2)、群馬県(2)、東京都(1)、福島県(2)、秋田県(1)、岩手県(2)、北海道(1)の24ヵ所である。
さすがに全国のため、一つも訪問したところがない(わずかに記載されているところなら2ヵ所だが)。苦しい言い訳をするなら、もっぱら茨城県と栃木県を採集エリアにしているからだろう。