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2010年8月14日土曜日

九尾の狐

イ・ソンヒがメイン テーマ曲「狐の嫁入り(여우비)」(歌詞)を歌う、イ・スンギ主演のドラマ「僕のガールフレンドは九尾狐」の九尾狐(クミホ)の由来は、Wikipedeiaの「九尾の狐」に紹介されていて、中国の地理書「山海経(せんがいきょう)」(紀元前2世紀~紀元3世紀頃)にあるそうだ。

・日本の伝説では、宮廷で美しく高い教養を見せたものの妖気ゆえに悲痛な最期を遂げる「玉藻前(たまものまえ)」の姿に描かれている。いってみれば、食べられることをいとわないほどの美女か。

・この世の争いごとは新旧の対立の中にあり、伝説では宮廷から追いやられた彼女(一族)が最後の抗戦をしたのが、「殺生石(せっしょうせき)」で知られる、栃木県那須町の那須湯本温泉辺りということになるのだろう。玉藻前つまり九尾の狐は、死後毒石に変じた。この殺生石の「付近一帯には硫化水素、亜硫酸ガスなどの有毒ガスがたえず噴出して」いるとのこと。美しきものの毒気はすさまじい。

死と隣り合わせの妖気に触れようとするのは伝説だけではない。火山噴火や溶岩流の写真家でもあった火山研究者のクラフト(Krafft)夫妻が、雲仙・普賢岳の火砕流の犠牲になったことを忘れることはできない。
彼らが世界の火山を撮影したビデオのなかで、モーリス・クラフトがハワイの滑らかに流れる溶岩流を解説しながら、その溶岩流に金属の船を浮かべて乗って流れてみたい誘惑にかられることがあると語っていた記憶がある。