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2011年3月11日金曜日

地震被害(東北地方太平洋沖地震)

驚いた。宮城県沖で発生した国内観測史上最大のマグニチュード8.8の地震が東北・関東地方を襲った。巨大なエネルギーだ。ここ東京の多摩東部地域でも、午後2時46分過ぎに、次第に家が激しく揺れて箪笥の上からものが落ちてきた。どうすることもできない今までにない恐怖を感じた。
孫たちの安全が気懸かりで携帯で電話したが、混雑回避のためか未だに通話できないでいる。ただしメールによる安否確認ができ、夕方無事の返信を受けてようやく安心した。

ところで地震後、お隣さんに呼ばれて、玄関を明けて外を見ると、何と大谷石の塀が通りに向かってすべて倒れていたのだ。最初に頭に浮かんだのは、ご近所の幼い子どもたちが下敷きになっていないかということだ。幸い事故がなかったことにほっとした。
倒壊した塀の破片をある程度片付けたところで、夕方ようやく電話がつながった市役所に連絡をとる。担当者がすぐに駆けつけて来て、地元の建設業者を呼んでくれた。業者さんが夜間の安全のため照明つきカラーコーンを配置してくれた。
後片付けは、明日以降となる。

それから、東京ガスの元栓がしっかり安全のため閉じていたのにも驚いた。

(参考)
気象庁地震情報(震源・震度に関する情報)平成23年3月11日14時53分 気象庁発表 Mj7.9→8.4→8.8
USGS:Magnitude 8.9 - NEAR THE EAST COAST OF HONSHU, JAPAN

(追記)
・この事情ながら律儀に韓国語教室に行くものの、施設が急遽閉館されていて、且つ携帯で連絡もとれず引き返す。
・激しく家屋を揺されたあのときを思い返すと、なかなか寝付けないでいる。

中間結果:「はやぶさ」カプセル内の微粒子

日本経済新聞の記事「大きめ微粒子もイトカワ由来 はやぶさ採集の50個」(3/11)によれば、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ」が採取した微粒子は、分析結果から、小惑星「イトカワ」のものであることが明らかにされた。
・「イトカワ」は、太陽系が誕生した46億年前の状態を保っているとされ「宇宙の化石」といわれる。様々な元素の同位体比(ネオンやヘリウムなどの同位体と呼ばれる元素の比率)や結晶構造をさらに詳しく調べれば、「いつごろできたか解明できそう」(JAXA藤村彰夫教授)。太陽系の誕生時期が正確にわかる可能性がある。

「JAXAプレスリリース」(3/11)は、1月下旬より開始された「はやぶさ」カプセル内の微粒子(50個程度)の初期分析の結果を報告している。(日経記事と合体)
1.岩石質と同定された微粒子(0.03~0.1 mm)の3次元構造(大型放射光施設「SPring-8」を駆使した分析)ならびに主要元素組成、酸素同位体比の分析結果により得られた物質科学的特徴は特定種の石質隕石の特徴と合致する
2.宇宙風化作用の痕跡ならびに希ガスの分析結果から、微粒子はイトカワ表面に由来する事が明らかにされた
3.ひとつの岩石には複数の鉱物種(斜長石、硫化鉄、カンラン石)が存在し、複雑な3次元構造をしている(写真参照)。
4.現在のところ(赤外線分析で)、(炭素やアミノ酸などの)有機物の証拠は同定されていない



大きなスケールで太陽系を旅した「はやぶさ」がカプセルに入れて持ち帰った微粒子を分析した結果、小惑星「イトカワ」由来であることが確証された。この小さな微粒子が再び、太陽系のはるか昔の起源に遡るという大きなスケールの物語を提供してくれることになる。

(本ブログ関連:”イトカワ”)