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2011年5月4日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 コムンゴ

今日のKBS WORLD「国楽の世界へ」は、弦楽器コムンゴ거문고)を紹介した。同放送内容は、KBS WORLDのホームページに掲載されている。(案内役の岸さんは、中学に入って以来10年ほど津軽三味線を習ったそうだ)

[楽器]
・コムンゴは、見たところ伽耶琴と同様のサイズだが、「伽耶琴の弦が12本で、直接、指で演奏するのに対し、コムンゴの弦は6本。それにスルテ(술대)と呼ばれる、細くて短いばちを使って演奏するため、伽耶琴よりも荒々しい音を出す」という。
▼「壽延長之曲(수연장지곡)」からイ・オギュの演奏を聴く。ここでは、一音一音、弦の響きを確かめながら「弾く」。

[歴史]
・1500年ほど前、高句麗で作られた楽器で、コムンゴ(거문고)の名は、この弦楽器(고)と、飛んで来て踊った黒い鶴(검은 학)との言葉に由来するという。すなわち、「검은(학)+고」のようだ。
・「コムンゴは漢字では、黒を表す玄武の『玄』という漢字に、『琴』と書いて『玄琴(げんきん)』、韓国語読みだと현금とも表記され」るという。
・「朝鮮時代末期にさしかかると、一般庶民の間でも演奏されるように」なったという。
▼コムンゴを伴奏にして歌うコムンゴ竝唱(병창)方式で、庶民の音楽である、パンソリ「赤壁歌(적벽가)」の中からシン・クェドンによる「セタリョン(鳥打令)」を聴く。物語に富んだ感情の起伏を表現する響きを与える。

[奏法]
・「演奏するときは、この弦を指の代わりに《右手》に持ったスルテ(술대)という竹棒でたたいたり、すくったりして音を出すのが特徴」。「また《左手》では弦を(胴体の上に置く16個の木の板)フレット(fret)である“クェ(괘)”の上で押したり揺さぶったりしていろいろな表現」をするという。
▼若手のコムンゴ・ファクトリーによる、コムンゴ&タンゴ演奏を聴く。ムムム・・・。

(参考)「全羅北道 韓国伝統ソリ文化」というサイトがある。

ふるさとのはなしをしよう

自然にシンクロしてしまう北原謙二の歌「ふるさとのはなしをしよう」(歌詞:伊野上のぼる、作曲 キダ・タロー、1965年)には、《ふるさと》の原風景がある。夕陽に染まる漁港、縁日のざわめきする下町、遠く桃の実が彩る丘。そこは、住んだことのない、ぼくらのこころの《ふるさと》でもある。

60年代の高度経済成長時期に、都会の人々は《ふるさと》の、光り、彩り、ざわめき、匂いを喪失した。その渇きに正面から応えてくれたのが、映画の寅さんシリーズだったのだろう。そう、寅さんは自己矛盾した存在だったし、日本の最大公約数だった。

未来に伝えるべき《ふるさと》の復興を祈るばかりだ。

(Youtubeに登録のo94tm2に感謝)