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2012年7月31日火曜日

ロンドンオリンピック金メダル第1号

さて今日も日付が変わったばかりの深夜、ロンドンオリンピックの柔道の試合をTV観戦する。試合前に集中を高めていた、女子57Kg級の松本薫(まつもと かおり)選手が、ついに今回の日本選手団として最初の金メダルを獲得した。

産経ニュースの記事「松本が『金』日本勢第1号 女子57キロ級」(2012.7.31 00:29)は次のように報じている。

・ロンドン五輪第4日、女子57キロ級を行い、世界ランク1位の松本薫(フォーリーフジャパン)が決勝で、カプリオリウ(ルーマニア)に反則勝ちし、金メダルを獲得した。今大会を通じ、日本選手団の金メダル第1号。同階級では56キロ級だった時代を含めて五輪初の「金」となり、初日から不振が続いていた柔道女子にも初のメダルをもたらした。

・初の五輪出場となった松本だが、得意の足技と寝技を使い、初戦から相手を圧倒。2010年世界選手権と今年のマスターズ大会を制した実力を初の大舞台でも証明し、男女ともに「金」がないという“お家芸”の危機を救った。

(付記)
なんともピリリと効いた記事である。ただし、松本薫選手には勝とうという気迫があった。それがTV画面からよく感じられた。試合を「楽しむ」よりも「勝つ」ことを第一に見せてくれたのだ。本当におめでとう。そうそう、会場に応援に来られていたお父さんによく似ているね。

(追記)
日本経済新聞の記事「金1号…勝負師・松本が見せた外国人封じ」(2012/7/31 7:00)には、松本薫選手の精神力と試合運びについて、山口香(やまぐち かおり)筑波大大学院准教授(日本オリンピック委員会理事)の女子柔道指導者ならばこその言葉がある。

2012年7月30日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 姜孝善

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/25)に、人物シリーズ38回目として日本の雅楽器の篳篥(ヒチリキ)に似た縦笛ピリの演奏家である姜孝善(カン・ヒョソン、강효선)を紹介した。

まず。縦笛のリード管楽器であるピリ(觱篥:피리)の復習(構造、音色、役割)から始まった。
・ピリは、竹製胴体部分に八つの穴があり、2枚リードのキョプソ(舌、겹서)をさして、オーボエのように縦に持って吹く。国楽器中、最も形の小さな楽器だが、その音色は力強く存在感があり、合奏時には主旋律を引っ張っていく。管楽器の花形と言っても過言でない。
・昔から、宮中の宗廟(チョンミョ)祭礼楽など宮中音楽をはじめ、農村の庶民たちの踊りの伴奏まで、様々なシーンで幅広く演奏されてきた。現代では、その存在感から、創作管弦楽で主旋律を担当することも多いが、音域がそれほど広くはないため、伽耶琴(カヤグム:가야금)」や、奚琴(ヘグム:해금)と演奏する場合、脇役になる場合が多かったようだ。

▼姜孝善のピリほか演奏による「相霊山(上霊山、상령산)」を聴く。洋風伴奏とのコラボは印象を新たにするでしょう・・・。

 次のように姜孝善プロフィールが紹介された。
・1976年2月4日 生まれる。幼い頃からピアノとバイオリンを習び、その後、国立国楽中高等学校に進学してピリを専攻。
・2006年 国立国楽院の団員として活動。ファーストアルバム「アトラクション(Attraction)」(2006年)収録のピリ音楽は、それまでの伴奏なしにメロディーを淡々と吹いて聞かせる伝統的なピリのイメージを大きく覆すもので、新しい可能性を見せた。
・現在、演奏の範囲を欧米に広げ、カミン(가민)の名で活動している。

▼姜孝善のピリほか演奏による、(アルバム「アトラクション」より)Michael Staudacher作曲「Life as a day-In life」の「The evening」を聴く。・・・なるほど、新しい音楽誕生という感じです。

▼姜孝善のピリほか演奏による「牡丹雪と夕立(함박눈과 소낙비)」を聴く。コラボって、どうしても東儀秀樹の篳篥の音色にかぶさる。時空を超えるのは大変なことだ。

2012年7月29日日曜日

オリンピックの思い出

オリンピックの思い出といっても、ずっと遡って1964年東京オリンピックのことだが。

・東京大会の前回に当たるローマ大会閉会式で、「アリベデルチ  トキオ」*の言葉が電光掲示板に表示されたように記憶しているが、Youtubeにローマ大会の映画「LA GRANDE OLIMPIADE」の一部しか登録されてないので確認できないのが残念・・・。

(*) 実際は、"Arrivederci a Tokyo"と表示されたようです。

・千駄ヶ谷の体育館で、日本女子体操選手たちの公開練習を見学する機会があった。会場端の座席にいたため、池田選手たち中心選手を見たはずだが、記憶に残っているのは小野清子選手(体操の小野喬選手の奥さん)だ。彼女だけ光が当たっていた。

・全ての種目に観客が集まるというわけではないのだろう。地味な試合は、学校に入場券が割り当てられた。抽選で当たったのが、乗馬の障害馬術競技だ。霧雨の中、数人の仲間と馬事公苑に見物に行った。携帯のワンセグがあるわけでない時代のこと、試合内容は要領得ぬままだったが、オリンピック競技を観戦したというだけで満足だった。

・ブラスバンドの曲目に、「オリンピック・マーチ」(作曲:古関裕而)が加えられたのはいうまでもない。ブラバンメンバーは先を競ってものにした。

・ところで、東京オリンピックと同年の1964年に、イ・ソンヒが誕生している。また、1984年の今日(7月29日)、春川南怡島(춘천 남이섬)で開かれたMBC「第5回江辺歌謡祭」で、イ・ソンヒが「Jへ」で大賞を受賞した

(Youtubeに登録のorso110、yoshihoshi11に感謝)

2012年7月28日土曜日

オリンピック開会式・・・眠たい

今日の日付に変わった夜中に、TVの討論番組を見たのが運のつき、そのまま早朝のオリンピック開会式中継の視聴にずれ込んだ。
開会式会場の中央で繰り広げられる、イギリスの産業革命以降の歴史パノラマは大変よくできていて、大勢の出演者がたくみに次々と場面展開するのに驚嘆する。その後、アルファベット順に登場する各国のチームを眺めながら、疲れがぼちぼち出てきた。日本選手団が登場すると、ほっとして、そのまま寝込んでしまった。

おけげで、今日は一日中、眠い目をこすることになった。

今日のできごと。
・語学好きの親類宅を訪問したら、コルシカ語とエンリコ・マシアス(Enrico Macias)の「想い出のソレンツァラ(A Solenzara)」について、それから低地ドイツ語とオランダ語の関係、そのうえアイスランド語についてまでも聞かされた・・・頭がパンクする、した。
・地元図書館で借りた「お稲荷様って、神様?仏様?」(支倉清、伊藤時彦、築地書館)を読む。お稲荷さんの他についても記載があり、平易に分かりやすく解説している。先日、地元公民館で<小金井新田>について講演会があったとき、テーマの柱に大岡越前守忠相が据えられたが、彼の下屋敷に(武家屋敷の守り神として)祀つられていたお稲荷さんが、後に東京の代表的な稲荷のひとつである豊川稲荷となる・・・このお稲荷さんは、檀家を持たない祈祷専門の曹洞宗の寺院(愛知県の豊川稲荷の別院)として運営されている・・・など知る。

(本ブログ関連:"お稲荷さんと油揚げ")

2012年7月27日金曜日

土用の丑そして鰻の蒲焼

以前口にしたけど今では高騰してしまい、気安く食すものでなくなったのが鰻の蒲焼だろう。かといって、スーパーでパッケージして陳列されているものを見ると、どうせタレを効かせているのだろうと気乗りしない。しかも決していい値段ではないのだから。

今日は土用の丑。暑さに閉口している。江戸の博学奇才平賀源内(1728年~1780年)の名コピー「本日土用の丑の日、鰻食うべし」に誘われて、鰻の蒲焼でも・・・と思ったが、さて源内は「蒲焼」を推奨していたのだろうか。このこと江戸期の流行と時系列はどうなのだろうか。
キリン食文化研究所のホームページに、次のように解説している。感謝。

・江戸期においては、江戸の名物や名所を記したガイドブック『江戸鹿子(えどかのこ)』(藤田理兵衛著・1687年刊)内で鰻の蒲焼屋について触れていることから、この頃には鰻は蒲焼という形でも広く食されていたと考えられる。そして源内も、この鰻の蒲焼きをこよなく愛した。

ふむふむ、源内存命の頃には、すでに蒲焼はあったようだが、さて今と同じく開いて、甘醤油で味付けして焼いたのだろうか。

以前、TVで紹介されたロンドンの下町料理に「ウナギのゼリー寄せ」を見た。鰻をぶつ切りにした料理で、姿からしていまいちで・・・食わずにいうのは失礼だが。

インターネットに蒲焼について様々な文面を探すと、鰻のぶつ切りを串刺しして焼いたから、蒲浦(がまほ)に似て蒲焼だという説があったり、味付けは関東での濃い口醤油の発明・普及と関連されるなどと・・・研究者のきちんとした文献があればいわれが整理できるだろうけど。

ともあれ鰻の蒲焼、口にしなければ話にならない。

オリンピック男子サッカー初戦白星

中日新聞の記事「日本男子、スペイン破る」(7月27日 00時39分)は、日本の男子サッカーが、1次リーグD組スペイン戦(グラスゴー26日午後2時45分~(日本時間午後10時45分~))で、なでしこと同様に初戦を飾ったと次のように報じら。

・【ロンドン共同】27日に開幕が迫ったロンドン五輪は26日、サッカー男子(原則23歳以下)が始まり、1次リーグD組の日本は英国のグラスゴーで優勝候補のスペインと対戦し、前半30分すぎに大津が決めた得点を守り切り、1-0で勝った。

・日本は清武やオーバーエージ(OA)枠の吉田が先発した。 

・5大会連続9度目の出場となる日本は、1968年メキシコ五輪以来44年ぶりのメダル獲得を目指す。

(付記)
他用に没頭して、TVの試合中継を見損なった。日付の変わったばかりの深夜(7/27)、試合後に気付いたにわかファンは、録画映像の後付けだけでは感情移入が難しくなる・・・惜しいことをした。
それにしても、スペインという名はでっかい・・・それに勝ったのだから、上記の記事のように「メダル獲得を目指す」なんて舞い上がってしまう。でも分かる気がする、本当に嬉しくなる。

2012年7月26日木曜日

オリンピック初戦女子サッカー白星

ロンドンオリンピックの開会式は明日だというのに、日本の(先陣を切って)女子サッカー初戦が始まった。読売新聞の記事「川澄・宮間だ!前半2点、逃げ切って勝ち点3」(7月26日02時49分)は、なでしこチームの白星スタートを次のように報じている。(抜粋)

・ロンドン五輪の女子サッカーは25日、グループリーグがスタートし、(1次リーグ)F組の日本女子(なでしこジャパン)は同日午後(日本時間26日午前1時~)、英・コベントリーでカナダと対戦。

・前半に川澄、宮間のゴールで2点を入れた日本は後半失点を許したが、2―1で逃げ切り、白星発進し、勝ち点3を挙げた。スウェーデンとの第2戦は28日正午(日本時間午後8時)から行われる。

・33分、<沢>からのパスをゴール左で受けた<大野>がキープ、左サイドからえぐった<川澄>が<大野>のバックパスを受けて右足で蹴り込んだ。

・44分、<鮫島>の左クロスから(相手に囲まれた中で小柄の主将)<宮間>が頭(ヘディング)で決めた。

(付記)
今日の日付に変わった夜中、なでしこたちの見事なゴールのたびにTVに向かって拍手をしていた。最初の得点のとき、大野選手のバックパスを再生画像で見せられて、技の凄さにあっけにとられた。まさに以心伝心のチームプレイだ。
そして次の得点も再生画像で飲み込めた。背の高い相手選手たちに囲まれるなかで、宮間選手がヘディングしていたのだ。チャンスをものにするスポーツ選手の執念に驚き感心するばかりだ。
ところで、TV解説者が、33分、44分なら次は55分に期待しようといっていたが、それくらいの迫力があった。
今年の夏は暑く、そして熱い・・・にわかファンのおじさんにとっても。

2012年7月25日水曜日

イ・ソンヒのカバー「それだけが私の世界」

韓国、80年代ロックグループ(バンド)「トゥルグックァ(野菊、들국화)」のアルバム第1集(1985年)所収のバラード「それだけが私の世界(그것만이 내 세상)」を歌う、イ・ソンヒの姿をYoutubeの映像(MBCの「土曜日土曜日楽しく(토요일 토요일 즐거워)73回-チョン・·ヨンロク(전영록)、イ・ソンヒ ジョイントコンサート 」(1987年5月23日))で見ることができる。
イ・ソンヒの熱く燃える高音の歌声に、それを支えるようにチョン・ヨンロクが加わり熱唱する。まさに、この時期のイ・ソンヒは、歌謡界を席巻し数々の栄誉を手中に納め世界を味方にした。

ところで、アルバム2集後に解散したといわれるバンド野菊は、今年5月に再結成を宣言したそうだ。(WoW!Korea:2012年7月1日)

(本ブログ関連:"5大歌姫"、"イ・ソンヒの本歌取り"、"イ・ソンヒ 美しい江山"、"イ・ソンヒのカバー「熱愛」"、"イ・ソンヒのカバー「離別」、「一度くらい」"、"イ・ソンヒのカバー「みなさん」"、"イ・ソンヒのカバー「あなたは遠いところに」")



(Youtubeに登録のsunnyfan100に感謝)

2012年7月24日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 趙昌勲

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/18)に、人物シリーズ37回目として横笛のテグムの演奏家、趙昌勲(チョ・チャンフン、조창훈)を紹介した。

始めに横笛の管楽器「テグム大笒대금)」の(伝説と楽器)紹介から始まった。
・歴史書「三国遺事」(1270年代後半~1280年代中頃)にある、新羅時代(約1500年前)の伝説的背景に作られた楽器であり効能があったため、万事の萬と波、息の笛として「萬波息笛(まんぱそくてき)」(만파식적)と知られている。学者たちはこの伝説の楽器が「テグム」と推測している、そうだ。
(付記) テグム(名称/楽器)成立は、文献上どれくらい歴史を遡行できるのだろうか。

▼趙昌勲のテグムによる「清声曲(チョンソンジャジンハンイプ、청성자진한잎)」を聴く。楽器の特性を強調しているようで・・・気が緩まない。
(参考)박용호演奏の映像がYoutubeにある・・・こちらは穏やかで。(登録者koartny80に感謝)

・(上記より続き) テグムは、フルートと同じ横笛である。フルートの高く澄んだ美しい音色に対して、テグムは奏者の荒い息遣いまでもが音色となって聞こえる。即ちテグムは高音の際に、何か破れるような荒い音がする、他の伝統楽器にない特徴がある。吹き口と指で押さえる穴の中間位置に、清孔(チョンゴン、청공)という特有の穴がひとつあり、ここを葦から取った薄い膜で塞ぐことで、息遣いにより膜が震えて独特な音色を作り出す。

▼趙昌勲のテグムによる「重光之曲(チュングァンジコク、중광지곡)」の中から「相靈山(サンリョンサン、상령산)」を聴く。清孔の響きを強調すると、どこか大陸的でホーミーを想わせる。国楽の習い事で人気のある楽器として、男性に一番というのも分かる気がする。

1970年代に、趙昌勲と朴正煕박정희)大統領との次のような逸話が紹介された。
・大統領に縦笛の短簫(タンソ:단소)を教えたことがある。しかし大統領が悲劇的な最期を迎えた後は、長い間、自らもソウルを離れ、地方で国楽団体を作り、細々と演奏活動を行っていた。

▼趙昌勲のタンソの演奏による「細靈山(セリョンサン、세령산)」を聴く。テグムに比べて、高音で明るい。素直な響きが、小中学校の音楽教材に使われているのが分かるような気がする。

2012年7月23日月曜日

USB LANアダプター

以前(~2010年8月)使用したノートPCは、CPUの熱で動作が不安定になり、とうとう停止した。当時、メーカーに修理依頼したところ買い替えを勧められたため、放置した。HDDは問題ないので、先日、同型の中古機をインターネットで探したところ、何とも信じられない値段になっていたので、早速購入した。
HDD交換は安定して問題ないが、(現在使用のPCに接続のLANケーブルで)LAN接続したができないのだ・・・。

・インターネットの販売業者に返送して確認してもらったところ、LAN接続できると送り返される。
・インターネットの接続(ケーブル)業者は、LANケーブルまでネットワーク上の問題はないという。
・市民パソコン相談に持っていくと、最初は接続できるが、LANケーブルを交換すると以後接続できない。
・地元PC修理店に相談すると、LANポート/ボード修理は、ノート型(マザーボード一体)のため費用がかかる。

どうしょうと思案して・・・USBでLAN接続できないかと・・・探せばあるじゃないか、それも超お安いものが。早速、吉祥寺の電器店で、USB LANアダプターを買い求め、LANケーブルとつないだところ、あっさりインターネット接続できたのだ。(ちょっと見た目がうるさいけど)
何のことはない、LANポート/ボードにこだわり過ぎたのだ。

2012年7月22日日曜日

机上鉱物採集:大暑

大暑の今日、いつもお世話になっている石仲間のйосиба氏に、机上鉱物採集させていただいた。
体調は復活したつもりでいるが、脱力感が100%抜けきれたわけでなく、そんな機会のおすそ分けだけにありがたい。
机上鉱物採集などと言い訳せずに、素直に頂いたと言えばよいのに・・・そんなわけで、次の標本を頂いた。感謝。

・青森県赤根沢: ベンガラ(酸化第二鉄)
・秋田県亀山盛(きさもり)鉱山: 藍銅鉱、孔雀石、青鉛鉱
・岩手県沖田: コランダム(サファイア)
・長野県甲武信鉱山: 灰鉄石榴石*
・長野県御陵山林道: (菊花状)ベスブ石
・石川県恋路海岸: セラドン石*+沸石
・静岡県菖蒲沢: 自然金

(*: 再度いただいた鉱物)

(本ブログ関連:"机上鉱物採集")

(付記)
いつまでも机上ばかりでなく、本格的に実地採集に行かねばならないな・・・。

大暑2012

今日は旧暦二十四節気の「大暑」だ。数日前にヒンヤリした涼しさで、暑中に入るタイミングをはずしていたが、再び気温が上昇に転じて、これから暑さが日ごと増していくことだろう。それに、この大暑の季間には、土用の丑の日があって、季節を味わうように鰻の蒲焼を食べるわけで・・・ああ、鰻重がいいな。

さて、夜になって遠くから太鼓の連打音が聞こえてくる。そういえば昨晩も、武蔵小金井の市役所通りから、南の空に花火の閃光が花開き、轟き響く光景を見た。いよいよ夏の夜祭りが始まったようだ。そうか、もう夏休みなんだ。

2012年7月21日土曜日

こうのとり3号

日本経済新聞の記事「H2B打ち上げ成功 星出さんの宇宙基地に機材」(7/21)は、無人輸送機(HTV)「こうのとり3号」が打ち上げられたと次のように報じている。先日、「こうのとり」の実機がTVで放映されたが、「『こうのとり』は直径約4m、全長10m弱、観光バスが収まる大きさ」(JAXA)に驚いた。未来が楽しみだ。

・宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は21日午前11時6分、種子島宇宙センター(鹿児島県)から国産大型ロケット「H2B」3号機を打ち上げた。国際宇宙ステーション(ISS)に実験機材や超小型衛星などを運ぶために搭載していた無人輸送機「HTV(愛称・こうのとり)」3号機を約15分後に予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。

・ISSでは7月中旬から星出彰彦さんらが長期滞在を始めており、27日夜にもロボットアームを操作して接近してきたHTVをつかむ。日本人飛行士が国産輸送機を宇宙で出迎えるのは初めて。

(付記)
ところで本当なら今日、日本未来科学館に行って、研究棟ツアー「細胞の中でまわる酵素~ATP合成制御プロジェクト」を聴いてみようかと思っていたが・・・行きそびれてしまった。内容は、科学技術振興機構がYoutubeに登録しているようなものだろうか。残念。

イ・ソンヒ 麗水万博「ポップフェス アンコール公演」

イ・ソンヒ公式HPより
イ・ソンヒの公式ホームページ(7/19)に、麗水万博で行なわれた「ポップフェスティバル」のアンコール公演の開催予定が次のように紹介されている。

イ・ソンヒの場合、先月(6/27)出演して以来のアンコールにあたる。

・日時: 8月9日(木)、19:00 ~
・場所: エキスポ特設舞台

(本ブログ関連:"麗水万博")

2012年7月20日金曜日

(資料)在韓の英国人が見た韓国音楽

中央日報の記事「【コラム】韓国が無視する韓国音楽(1)、(2)」(7/19)は、在韓の英国人(ダニエル・チューダー)による韓国音楽に対する興味深いコラムだ。
韓国の音楽ビジネス(消費者価格)と、韓国音楽への対面について次のように紹介し論じている。(抜粋)
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・韓国のインディーズバンドは自国で、こうした(来韓した西欧のバンドと同様の)待遇を受けられないという事実が悲しくはないだろうか。外国バンドを見るためには10万ウォンを惜しまずに出し、相当な実力を持つ韓国のバンドの公演には1万ウォンももったいないという心理はどういうものなのか。

・韓国人音楽家の曲のダウンロードも示唆する点が多い。1曲をダウンロードするのにわずか60ウォン(4円)だ。ほとんど無料だ。日本は1曲のダウンロードに2000ウォンほどかかる。国際的にも1曲当たり1000-1500ウォンが相場だ。

(参考)本ブログ関連:"韓国のオンライン・オフライン音楽市場規模"

韓国ロック音楽の父シン・ジュンヒョン(신중현)にインタビューをしたことがある。彼はインタビューで、韓国の若者がライブ舞台ではなく、MP3だけで音楽を聴くと嘆いていた。MP3で聴く音楽は軽い。バンドが演奏するライブ舞台を見て、レコード店を訪ねるのは貴重な経験だ60ウォンで1曲をダウンロードするのとは比較にならない響きを持つ経験だ

・音楽がこのように冷遇される状況は、音楽を使い捨てとする結果をもたらす。2年前の曲は"旧式"になって聴く価値がなくなる。このためシン・ジュンヒョンの音楽がどれほどすごいかを韓国人の友人に話しても、友人は私をおかしな人と考える。「シン・ジュンヒョンは昔の音楽」という言葉も返ってくる。私がキム・チュジャ(김추자)パク・インス(박인수)キム・ジョンミ(김정미)のような歌手が好きだと言うと、友人は私を狂った人間と見る。しかしこの歌手たちはみんな偉大な音楽家だ。

・~しかしなぜ韓国人は韓国の音楽をもっと尊重しないのだろうか。
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(付記)
むかし日本のロック歌手が海外(英国)のフェスティバルに呼ばれ、溢れんばかりの聴衆で埋まる大会場のステージで歌う光景をNHKが放送したことがある。内容は、日本のロック歌手がついに海外のロック歌手の仲に加わったようなものだった。ある著名な外国人ロック歌手にインタビューしたとき、「(日本人歌手について)彼は○○○によく似ている」と笑いながら応えていたのを見て、わかったことだが・・・彼らからみればそういうものか・・・という感がした。
上記コラムについても、在韓の英国人の感想としては自然だろう。彼がもし日本にいたとしても、音楽の接し方について多分同じような感想を述べただろうと容易に想像できる・・・気がする。

2012年7月19日木曜日

夏休み

最近、ご近所に新築して来られた数軒の家族に小学生の子どもたちがいて、午後になると下校した彼らの元気で賑やかな遊び声が家の前の通りから聞こえてくる。住宅地に入りこんだ道なので、車の心配はほとんどない安全な遊び場所だ。

子どもたちが遊び疲れて静かになった路面に、チョークで描かれたらしい可愛い絵が残っていることがある。きっと、幼い仕切りを描いて、そのうえを飛び跳ねたのだろう。かれらの夢がまだあるような気がして、その脇をそっと通ることになる。

昨日、近在の小学校から下校する子どもたちが、荷物をいっぱい抱えていた。なかには荷物を地面におろして一休憩している子もいる。そうか、夏休みに入るため、学校に置いてあるそれぞれの学用品を持ち帰らされているのかなと気付く。その小学校の行事予定をインターネットで見ると、終業式は明日20日とのこと。

子どもたちにとって長い夏休みがいよいよ始まる。

2012年7月18日水曜日

イ・ソンヒのカバー「あなたは遠いところに」

イ・ソンヒの韓国歌謡のカバーをYoutubeに探して今回、キム・チュジャ(김추자)の歌「あなたは遠いところに(님은 먼 곳에)」(1970年)を聴いてみたい。まさに若さ溢れる押し出すような高音のカバーである。

ところで、Ko-Wikipediaによれば、この曲は「1970年に東洋TVで放映された同名のドラマ主題歌に作られ、また(最近の)2008年に公開された同名の映画で使用された。」とのこと。この際、届かぬ愛の歌そのものを中心に据えた方がよいのかな・・・つまり、イ・ソンヒがまだ子どもだった1970年ころの歌として。

(本ブログ関連:"5大歌姫"、"イ・ソンヒの本歌取り"、"イ・ソンヒ 美しい江山"、"イ・ソンヒのカバー「熱愛」"、"イ・ソンヒのカバー「離別」、「一度くらい」"、"イ・ソンヒのカバー「みなさん」")



(Youtubeに登録のfrce68、526apolloに感謝)

2012年7月17日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 崔允瑛

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/11)に、人物シリーズ36回目として民謡歌手、崔允瑛(チェ・ユニョン、최윤영)を紹介した。

まず、韓国の(4つの種類に分けられる)民謡の復習から始まった。
・京畿民謡: アリランのメロディーが代表的な、ソウル中心の地域に伝わる民謡。他の地域の民謡に比べ、澄んだきれいな声で歌われ、軽快なリズムが特徴。
・南島民謡: 南の地方で歌われてきた民謡。京畿道地方の民謡に比べ、その歌う声は太く低く、心の底に響くような印象を与える。この地域は歌のふるさととしても有名で、今でも多くの民謡が歌い継がれている。
・東部民謡: 韓半島を縦断する太白山脈の東側に位置する咸鏡道、江原道、慶尚道地方で歌われてきた民謡。この地方の民謡は比較的、強弱やメロディー変化が激しく、どこか物悲しい印象を受けるのが特徴。
・西道民謡: 黄海道と平安道地方に伝わる民謡。鼻にかかった声で歌われ、長短(チャンダン:リズム)が一定ではなく、不規則に変化するのが特徴。
(本ブログと具関連:"民謡")

▼崔允瑛の歌による西道民謡をアレンジした「桃花、君を描いて(도화 널 그리며)」(ギター伴奏)を聴く。民謡というかフォークソングの方がふさわしいような・・・。

崔允瑛について次のように紹介された。
・国楽と無縁の普通の会社員から、ある日民謡のレッスンに通うになり、本格的に京畿民謡を学ぶ。
・現在、自宅のある慶尚道地方(嶺南地方)で忘れ去られつつある民謡を発掘する仕事に従事しているという。

▼崔允瑛の歌による「秋江(チュガンイ、추강이)」を聴く。唱法も旋律もフォークソングになっているような・・・。

▼崔允瑛の歌による「アブレスナ(トムソソリ)(아부레이수나, 돔소소리)」を聴く。一番民謡風に聞こえた・・・伝統に帰るような。

(付記)
伝統音楽(宮廷音楽や民謡)を国楽と呼ぶとき、その現代化(西洋音楽化やいわゆるコラボレーション)が進むと、ジャンルをどう引き分けるのだろうと気になる。おじさんには、聴く最初に、そんな疑問が浮かんでしまうと、どうも・・・。

(追記)
毎日jpの記事「梅雨明け:四国、中国、近畿、東海、関東甲信で」(7/17)は、この地の梅雨明けを次のように報じた。
気象庁は17日午前、四国、中国、近畿、東海、関東甲信地方でそれぞれ梅雨明けしたとみられると発表した。平年より1〜4日早い。太平洋高気圧が強まり、日本海に停滞している梅雨前線が南下しないと予想されるという。【田中龍士】

2012年7月16日月曜日

多摩六都科学館

西東京市の新青梅街道沿いにある、多摩六都科学館のプラネタリウム(サイエンスエッグ)に行く。ランドマークとしてスカイタワー西東京(旧:田無タワー)が隣接するのでアクセスに便利である。
同館ホームページの解説によれば、プラネタリウムは今月7日リニューアルオープンしたばかりで、「世界最大級、直径27.5mのプラネタリウムドームに、世界最多1億4000万個の星を投影」するという。昨晩、地元ローカルテレビでも、天の川がひとつひとつ星として投影されていると紹介していた。(それに、NHKで2度ほど紹介された・・・そうだ)

(本ブログ関連:"七夕2012")

プラネタリウム:
・太陽の直射を避けようと午前早々、プラネタリウムの本日投影「瞳の大冒険 ~宇宙・そして・・・を見る~」(10:30~、45分)の第1回目に合わせて行く。どっこい陽射しは夏そのものだった。開館の9:30に遅れること15分、にもかかわらず玄関前広場には長蛇の列、家族連れで大盛況である。ようやく入館受付にたどり着く10人ほど先で、10:30からの投影は満席になってしまった。仕方ない、次回の13:10まで待つことにした。
そこで地学系の展示(関東ローム層、武蔵野台地など、姶良火山灰にはビックリ)を中心にじっくり見てまわり、何とか時間を費やして、ようやく午後一番のプラネタリウム投影を観覧することができた。
・科学館当地を基準に今晩の夜空を投影てし、惑星(火星、土星)、夏の大三角(琴座ベガ、鷲座アルタイル、白鳥座デネブ:共にα星)、天の川銀河を紹介した。夏休みも近く、家族連れが観覧することを考慮してか、投影設備(恒星投影機(ケイロンⅡ)と惑星投影機、4台の4K高精細プロジェクター)の性能を満喫する時間は正直足りなかった・・・気がする。
・次に、<レンズちゃん>という虫眼鏡キャラクターが世界の観測設備を巡るお話で、ハワイすばる望遠鏡、チリ超大型望遠鏡(VLT)、衛星ハッブル望遠鏡、国際宇宙ステーション(ISS)などの観測写真や映像が投影された。

大型映像:
・プラネタリウム観覧の後、プラネタリウムドームを使った大型映像「ダーウィンミステリー ~生命進化の謎を追う~」も視聴する。こちらは、フルCGでダーウィンの「進化論」を紹介する映画だ。ヨーロッパの作品のようで、見せるということに重点があって楽しめた。案内をつとめるダーウィンのCG像にちょっと感動した。
・この映像を見ながら、ヴィクトリア時代の博物学を土台にした、絵解きとしての分かりやすさ(見やすさ>分類)を究めた博物図鑑だけでなく、「イラストレイテッド・ロンドン・ニュース」のようなものまで含めて、 そのような伝統が今だにヨーロッパに残っているように感じた。
・自然選択から突然変異を通じて環境適応としての進化、それを細胞内で基礎作るDNAの紹介まで見やすくまとめられていて感心した。


(付記)
朝の明かりに目を覚ましウトウトしていたとき、地震に襲われた。微動から揺れが次第に激しくなる、いやな予感がしたが幸い震度2でおさまった。寝ぼけまなこの状態だったが、体感は震度3くらいに感じた。

気象庁の地震情報は次の通り。
・平成24年07月16日04時41分 気象庁発表
16日04時31分頃地震がありました。震源地は茨城県南部 (北緯36.2度、東経139.8度)で震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は4.8と推定されます。

何と震源が東北新幹線から4kmほどの所だったことに驚く。

ところで気象庁の地震情報を見ると、先日(7/12)に杉並区西荻駅の南を震源にした地震があったようだ。不思議なことに、神奈川県下だけ震度1を表示している。

2012年7月15日日曜日

験担ぎ

考えてみれば験担ぎに似た行動をとっていない。天運に委ねるような局面に出会わないと、そんな思いがしないのかもしれない。鉱物採集だって十分に運任せなところがあるのに・・・そんなことだから思いがけない鉱物結晶との幸運な巡りあわせがないのだろう。

ところで、時事ドットコムの記事「搭乗前、多くの験担ぎ=ガガーリンに献花、映画鑑賞も-星出さん「楽しみ」 」(7/14) に、ロシアの宇宙飛行士の験担ぎについて、ソユーズに搭乗(15日、日本時間同)する星出彰彦宇宙飛行士を通じて次のように紹介している。

・飛行士は、ガガーリン(Гагарин)宇宙飛行士訓練センターがあるモスクワ郊外の「星の町」の博物館を訪れ、再現されたガガーリンの執務室で卓上のサイン帳に署名する。その後モスクワ中心部のクレムリンそばの赤の広場、ガガーリンらが眠る墓にカーネーションをささげる。星出さんも6月下旬に献花した。

・打ち上げ2日前
飛行士はバイコヌール宇宙基地(カザフスタン)近くのコスモノートホテルで記者会見。続いて旧ソ連のコメディー風アクション映画「砂漠の白い太陽(Белое Солнче Пустыни*)」を観賞する。約40年前からの伝統だ。

(*参考)
- Youtube: 「Demo-clip」、フルバージョン (登録のvideodedUA、mosfilmに感謝)
- 解説: ブログ「RUSSIAN DVD」、感謝。
- なるほど、こんな映画を事前に見ているわけか。やる気にさせるため、活を入れているのかな。

 ・打ち上げ当日
飛行士は本番の約6時間前に同ホテルのドアに再び記念のサイン。ロシア正教会の聖職者による祝福を受けた後、旧ソ連時代の1980年代の音楽を背に、発射台に向かうバスに乗る。
バスは発射台の約1キロ手前に停車。男性飛行士はバスの右後輪におしっこをする。宇宙服のため動きにくいが、ガガーリン以来の行事だ。
宇宙航空研究開発機構によると、女性の場合どうするかは不明。(事例については記事参照)

(付記)
以上の記事を書いた記者の知りたがりがうれしい。各国の宇宙飛行(訓練、基地、発射、食料など)について、験担ぎという人間臭い逸話をもっと知りたいな。それに、国民の宇宙飛行士に対する捉え方もちがうだろう・・・日本なら理系万能エリートの感じだが、ロシアやアメリカは軍人が多いので冒険野郎といった感じなのだろうか、そんなことも知りたい。

(追記)
時事ドットコムの記事「星出さん、再び宇宙へ=4カ月滞在、宇宙遊泳も-ソユーズ打ち上げ・カザフ」(7/15-11:57)は、打ち上げの様子が次のように報じている。

・国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在に臨む星出彰彦さん(43)ら3人を乗せたロシアのソユーズ宇宙船が15日午前8時40分(日本時間同11時40分)、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。約9分後に高度約200キロの地球周回軌道に入り、打ち上げは成功した。日本時間17日午後にISSにドッキングする。

・星出さんは2008年6月に米スペースシャトルに搭乗し、今回が2回目の宇宙飛行。長期滞在は若田光一さん(48)や野口聡一さん(47)、古川聡さん(48)に続き4人目。4カ月余り滞在し、自身が08年に設置した日本実験棟きぼうの実験室でメダカの飼育実験を担当するほか、小型衛星の放出も行う。

2012年7月14日土曜日

(資料)チョ・ソンジンの「イ・ソンヒの声量」

中央日報の(以前の)記事「[チョ・ソンジンの音痴不可] イ・ソンヒ…声楽家にも押されない声量 - 発音・音程 定規で測ったように正確 パワーと女性的華奢さを兼備え」(2006年5月24日、修正採集版:2006年7月10日)に、イ・ソンヒの強力な発声・声量について、月刊「ホットミュージック」の(第2代)編集長のチョ・ソンジン音楽評論家が次のように述べている。感謝。

・歌うときは色々な筋肉が使われる。腹筋、腰筋、声帯筋、胸筋などほとんど使わない部位がないので、歌自体も大きい運動であるわけだ。からだはそれ自体が一つの響筒である。歌が上手な人たちは響かせ、からだをより一層性能良くするために刻苦の努力をしたと見ることができる。

・最近、300年ほど古い名品のヴァイオリンのストラディバリウスが米楽器競売史上最高額の354万ドル(約33億ウォン)で売れたという。1984年「Jへ」で彗星のように登場したイ・ソンヒは、鋭い刃の繊細な美しさが連想される、ストラディバリウスのような名品の響筒の典型である。

・彼女は、(裏声に対置する)真声を主に使うが、状況によって頭声(裏声)をはじめとする色々な唱法を応用している。快い音色に途てつもない声量は、彼女の強みの一つだ。女性ロック ボーカリストのパット・ベネット(Pat Benett)やグループ「フォノンブロンズ(4 Non Blondes)」のボーカルで有名なリンダ・ペリー(Linda Perry)*の強力さに女性的な面が混在されている。それで、イ・ソンヒの歌では、眩しく強いながらも女性的な華奢さがにじみ出る。

(*補注)リンダ・ペリーの4 Non Blondesの「What's up」を、イ・ソンヒも歌っている。 (Youtube登録の4NonBlondesVEVO、526apolloに感謝)

・音楽界に初めて登場する当時、イ・ソンヒは強力で熱情的な唱法を駆使した。舌が比較的厚い方だとそれだけ声にパワーをよくのせて高音でも力があってさっぱりと伸びていく。完璧なほどすっきりしている高音処理以外に声帯と顎、バイブレーションなどを等しく駆使する能力も優れる。

・それのみか. 合唱団や声楽家らと「マッチャン(1対1対面)」しても声量で少しも押されることがない。声量が大きいので声の共鳴もまた大きい。難しい曲でも一音を長引く長い息遣い、澄んだ力強い音色を維持する姿は十分に天下のイ・ソンヒらしい。発音と音程、リズムもまた、全部定規で測ったように正確だ。まさにこういう正確性で鋭いボイスの熱唱が時には聞き苦るしくするほどだ。他の見方をすれば初期のイ・ソンヒは、驚くべき歌唱力の所有者であるのに音の余裕がないように見えた。

・一つ時間が過ぎながら、イ・ソンヒの歌では「味」が感じられ始めた。歌う時に力もたくさん落ちて楽になった。それでも強く鋭く振る部分では、相変らず色あせない高出力パワーが輝く。歌う時、色々な筋肉を組織的によく使うのも知ることができる。ロックからポップ、バラード、国楽まで消化できないことがないのだから。

・イ・ソンヒは40代に入ったのに首(>喉)の管理をうまくして相変らず良いコンディションを見せている。それ自体が名品の響筒になって、単に「声を吐きだす」のではなく、「声を食べる」超絶頂段階にまでなった。

・いつかイ・ソンヒは、「技巧よりは歌で真正性を吹き込む態度が重要だ」と話したことがある。来月(2006年6月)17,18日世宗文化会館で開くイ・ソンヒの「因縁」(22周年)コンサートは、30人編成の弦楽器を動員して国楽と洋楽を行き来する舞台で飾るのだ。イ・ソンヒが直接タンゴのダンスまでリリースする予定という。絶えず生まれ変わって内面的により一層深くなるばかりであるイ・ソンヒ、 彼女が話す「歌の真正性」を今回の舞台で見たい。

(本ブログ関連:"イ・ソンヒと高音"、"イ・ソンヒと高音 2nd")

2012年7月13日金曜日

梅雨の湿気

今日は一日中、高音と湿気に悩まされる。除湿機を全開させるるものの追いつかない。エアコンの除湿機能は昼間は有効だが、日が翳ってくると冷風が按配よくない。扇風機を加勢させてしのいでいるが、例年梅雨がこうだったかなと疑問になるほど鬱陶しい。

まるで台風災禍のような九州地方の集中豪雨。それに近ごろ竜巻も常態化したし、亜熱帯化が確実に進んでいるような気がする。

(参考) 気象庁の防災気象情報>アメダス(表形式)より
2012年07月13日 東京
時刻 気温 降水量 風向 風速 日照時間湿度 気圧
mm 16方位  m/s   h % hPa
1 25.9  0.0  3.8 89 1003.8
2 25.4  2.5  4.6 92 1003.8
3 25.1  9.0  3.3 94 1003.3
4 24.9  0.0 南南西  3.1 0.093 1003.4
5 24.8  0.0 南南西 2.6 0.090 1003.9
6 25.1  0.0 南南西  2.9 0.0 89 1004.2
7 25.9  0.0 南西  1.9 0.089 1004.6
8 27.7  0.0  2.9 0.883 1004.4
9 28.9  0.0 南南西  4.3 0.2 77 1004.4
10 30.1  0.0  4.5 0.7 68 1004.4
11 30.0  0.0 南南西 5.1 0.4 71 1004.1
12 29.6  0.0  5.0 0.171 1004.1
13 29.8  0.0  5.7 0.7 70 1003.6
14 28.7  0.0  5.7 0.0 75 1003.4
15 28.2  0.0  4.7 0.0 77 1003.3
16 28.5  0.0 南南西  5.0 0.076 1003.5
17 28.5  0.0 南南西 6.4 0.0 76 1003.5
18 27.8  0.0  3.5 0.0 79 1003.7
19 27.4  0.0  3.4 0.0 80 1004.1
20 27.2  0.0  4.2 0.081 1004.5
21 26.9  0.0  5.0 81 1004.7
22 27.1  0.0  4.6 80 1004.5
23
24

2012年7月12日木曜日

バナナ味清涼飲料水

さて今日も、バナナ味巡礼に行こう。先日、地元スーパー(イナゲヤ)で見つけた、ポケットサイズ(15×5×3.5cm)の小さな紙パックに入った清涼飲料水「明治オ・レ バナナ」(200ml)だ。冷蔵庫から取り出して飲んだ瞬間、ああ、これは懐かしい名糖バナナアイス(バー)を飲み物にしたような味具合と感じた。そう、あのバナナ甘味だ。

黄色いパッケージに「やさしい甘さ」と書かれて商品名を大書きしていて、デザインは今時としては全体にレトロかな。果汁2%もほどよい。だって、果汁100%のバナナ飲料なんて考えただけでも夢をなくしてしまう。やっぱり、あの独特な甘味のバナナ味でなければならない。

(本ブログ関連:"バナナ")

2012年7月11日水曜日

清雅なひと

力強い、そして澄んだ高音が魅了してやまないイ・ソンヒの丁寧な歌唱力にひかれる。デビュー当時の彼女に、ファンの少女たちが合わせ鏡に求めたものは、自分たちと距離を縮めて見ることのできる清潔で健康的な姿だったのだろう。そして彼女とともに時を経たファンにとって、アーティストとして大きなうねりを創りつづける彼女のなおも<清雅>な姿を、今もステージに見ることができるのは幸せなことに違いない。

我が日本の(身近な)アジュンマたちよ、早く彼女の本当の美しさに気付いて欲しいものだ。

久し振りに、イ・ソンヒの「秋の風(갈바람)」を聞こう。2004年にデビュー20周年を記念したコンサートが世宗文化会館大劇場で開かれた際の映像である。驚くことに、この美しい名曲は初期の2集アルバムに収録されていた。

(本ブログ関連:"イ・ソンヒの「秋の風」"、"秋の風"、"秋の風"、"オギヨディオラ"、"(資料)イ・ヨンウ大衆音楽評論家「江辺歌謡祭とイ・ソンヒ」"、"イ・ソンヒのファン"、"イ・ソンヒの歌謡トップ10")



(Youtubeに登録のpops8090に感謝)

2012年7月10日火曜日

こんにゃくゼリー

しとしと降り続く長雨にうんざりしていたが、中休みの晴れの日のあいだ梅雨を忘れていた。ところが、天気予報は、明日からまた梅雨に戻るという。

先日、大きな血豆を口腔に作ってしまい傷口が痛くて、<こんにゃくゼリー>や<アイスクリーム>で過ごしている。ようやく昨日から、しっかり茹でて水に冷やした<うどん>と<素麺>も食している。
唾を飲み込むのにも一息入れているのに、いっそのこと<こんにゃくゼリー>で減量するのも悪くないな・・・と、考える余裕が出てきた。

2012年7月9日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 成昌順

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/4)に、人物シリーズ35回目としてパンソリの名人の成昌順(ソン・チャンスン、 성창순)(1934年~)を紹介した。

まずパンソリ판소리)の復習から始まった。
・パンソリは、ひとつの物語をメロディーと身振り手振りを交えて歌うソリックン(소리꾼)と、太鼓(プク)を使ってリズム(長短(장단))を与える鼓手(コス、고수)の二人で構成される。
・昔、貴族は親しんだ音楽を歌(唄、ノレ(노래))といい、庶民が楽しんだ音楽を音の意のソリ(소리)と呼んだ。貴族階級(両班)は、庶民音楽を取るに足らぬ「雑歌」とも呼んだ。また庶民発祥のパンソリが、その正式名称で呼ばれ、音楽ジャンルを確立(300年~400年ほど前)してからそれほど経っていない。
・完成度が高まると貴族階級にも広まり、遂に王までもが鑑賞するようになったという。

(付記)
・パンソリの語源に、パン:場、ソリ:自然の音+声、という解説がある。(「パンソリ」申在孝、東洋文庫)
Wikipediaによれば、「パンソリの父」申在孝(신재효、1812年~1884年)は、「広大(芸人)」から口承を聞き取り定本にし、両班階級にも通用する文学として体系化したとのこと。

(本ブログ関連:"パンソリ"、"長短")

▼成昌順の歌による「春香歌(춘향가)」の中から「恋歌(사랑가)」を聴く。伸びやかで抑揚のある。「高く澄んだ歌声」で自在に歌う。確かに、今まで聞いたパンソリの歌い手たちと声質が違う。
(この歌は、解説者の岸さんが大学の教養の授業でパンソリを学んだ際に、実技試験の課題曲だったそうだ)

(本ブログ関連:、"恋歌")

次のように成昌順のプロフィールが紹介された。
・1934年、光州で生まれる。
・16歳の時、唱劇団に参加して、カヤグム、コムンゴ、鉄ヒョングムなどの楽器を学んだ後、当代の実者、キム・ソヒ、チョン・ウンミン、パク・ロクジュといった師匠について本格的にパンソリを学ぶ。覚えの早い才能に、師匠たちから「歌泥棒」と呼ばれた逸話がある。
・1991年 重要無形文化財第5号、パンソリの芸能保有者として指定される。

▼成昌順の歌による「沈清歌(심청가)」の中から「泛(汎)彼中流(범피중류)」を聴く。平板な中で。鼓手(고수)とのかねあいが見えてくるようだ・・・。

(本ブログ関連:、"泛(汎)彼中流")

▼成昌順。全貞珉(전정민)の歌による「南島民謡」の「南原山城(남원산성)」を聴く。何だかトロットにつながるような・・・楽しそうに聞こえてくる。

2012年7月8日日曜日

四谷で鉱物の会 12-7-8

今月から行動半径を拡大。どれ位いかといえば、四谷まで出歩いて、久し振りに鉱物の会の例会に参加した。今回のメイントピックは、会員の中で自慢の収集品をお披露目するコンテストと、鉱物鑑定練習だ。

・十数人がお披露目した中に、いつもお世話になっているxаякава氏が茨城県の朝日トンネルで採集した柘榴石・電気石の標本がある。なんと3位に入られたのだ。ところで同時期に採集された素晴らしい緑柱石も出品されたなら、どんな結果になっただろうか。それも気になるところだ。
・鉱物鑑定では、全問正解の1位が2名であったのに対して、一問だけ不正解の2位は何と26名もいて多すぎるため、2位には恒例の標本プレゼントはお預けになった。(周りの方のご意見を盗み聞きして、26名の中に潜り込んだのだのだが・・・)

会場を見て感心したことに、会員に小学生(もちろん付き添いの親も)の姿がぐんと増えてきたことだ。未来の鉱物研究者にもなるかもしれない彼らのために、上記の鉱物鑑定の標本プレゼントが優先されたことはいうまでもない。子どもたちの存在は会場を和ませ、鉱物の会の永続性が期待できる気がする。大切で貴重な会の宝物だ。

5月末に予定していた河津鉱山の鉱物採集に体調不良のために行けなかったが、お誘いいただいたйосики氏に次の採集には是非ともとお願いをした。
とはいえ、帰宅するやごろりと転寝をしてしまった。鉱物採集までもう少し体力の回復が必要か?

2012年7月7日土曜日

七夕2012

ここ数年、七夕は星空に恵まれていない。2009年は曇天、2010年は小雨、そして去年の2011年は昼間の晴れにもかかわらず夕方に雲が垂れ込んだ。今年は残念ながら、朝から小雨が降り続いている。

多摩地区の6市共同で設立された科学博物館「多摩六都科学館」が隣の市にある。サイエンスカフェが催されていて、七夕の今日、「ダークマターの正体や宇宙の進化について」の講演がある。しかし事前申込制のため、それを怠っていたので諦めるしかない。今朝方事務局に、キャンセル待ちを期待して電話したがだめだった・・・。
(縁者がプラネタリウムのリニューアルに関わっていただけに出席したかったのだが)

国立天文台の七夕のイベント紹介を見ると、「七夕公開講演会『七夕の夜は宇宙を見上げて』」があった。なんと地元の法政大学小金井キャンパスで行なわれるというので出かけた。
次のような<楽しそうな>講演タイトルであるが、実際は素人にヘビーな内容だったけれど、動画や図版でわかりやすく工夫をされていた。

・「宇宙ってなんだか知っていますか?」(岡村定矩 法政大学・教授)
宇宙の大きさ(「宇宙図」や、Youtube映像「Voyage to the center of the Virgo cluster」などで)、宇宙の膨張(光円錐)などについて紹介された。
宇宙の観測は宇宙の過去につながる。宇宙は誕生から137億年たった今も膨張しているが、彼方にある129億年近く前の天体まで観測されてきているという、興味深い観測競争が行なわれているようだ。

・「宇宙の大きな謎にせまる」(土居守 東京大学・教授)
分光器やドップラー効果の原理をもとに赤方偏移の現象から、宇宙膨張を分かりやすく説明してくれた。ダークエネルギーの話しもあったが、正直、ダークエネルギー>ダークマター>ダースベイダーになってしまう素人には・・・難しい。

2012年7月6日金曜日

うるう秒

そうそう、2月1日のブログに今年が「うるう年」(2月が28日→29日になる)であり、おまけに7月1日には「うるう秒」が1秒追加されると記したが、本当にそうしたんですね。
msn産経ニュースの1日付け記事「『うるう秒』を実施 09年以来、情報通信機構」(7/1)に次のように解説されている。

・日本の標準時を管理する独立行政法人「情報通信研究機構」(東京都小金井市)は1日、標準時と地球の自転による時間のずれを調整するため、午前8時59分59秒と午前9時0分0秒との間に、8時59分60秒という「うるう秒」を挿入した。

(・・・08:59:59→08:59:60→09:00:00→09:00:01・・・)

・1日の長さが24時間1秒になる、「うるう秒」の挿入は世界中で同時に実施。前回は2009年1月1日にあった。

・「うるう秒」が必要なのは、地球の自転速度が厳密には一定ではないため。世界共通の標準時は現在、数十万年に1秒しか狂わない高精度の原子時計に基づいて運用されており、数年に1度「うるう秒」を入れることで、自転とのずれを解消している。

・1972年から行われており今回が25回目。同機構のシステムからの信号により、放送局の時刻運用システムなどの多くは自動調整される。ただ事業者によっては影響が出ないように対応が必要となることなどから、将来的には廃止も議論されている。


(付記)
7月1日のブログで月日の経つ早さを慨嘆したが、当日1秒遅くれたのだからおあいこか・・・そいうわけはないが、近在の情報通信機構(NICT)で午前9時を境に1秒のずらしを入れるイベントがあったそうだ。それに気付かず残念なことをした。
ところでイベントに出かけていたら、7月1日のブログはどのようになっていただろうか。

2012年7月5日木曜日

(資料)ユン・ホジュン「世界を変えた歌36弾-イ・ソンヒ"Jへ"」

Daumミュージックに掲載のユン・ホジュン(윤호준)の「世界を変えた歌36弾 - イ・ソンヒ "Jへ"」(1/20)は、1984年の江辺歌謡祭に登場した後デビューを果たした、イ・ソンヒの姿を次(一部抜粋)のように記している。感謝。

・(「Jへ」受賞当時の)イ・ソンヒは小さな体躯で、大きな眼鏡をかけた平凡な容貌であったし、ズボン(スタイル)に固執した。(「Jへ」序奏部の)バース(verse、節(ふし))の低音域帯を歌う時、彼女は外見と一致した。もろくて細く震える声であり、純粋に見えた。しかしコーラス(chorus、リフレーン)が始まれば、立体的で圧倒的な声量で歌を強打した。どんなものも、彼女の前を遮れなかった。歌はあっという間に彼女に征服された。ズボンだけ着る少女の暴風のような内面、イ・ソンヒのキャラクターはそのように形成されたし、一瞬のうちに10代少女たちの心をとらえた。あえて荒い男性ロッカーを探す必要がなかった。妖艶な女性ソウル・ボーカルも必要なかった。彼女は、危険な男性と派手でけばけばしい女性という単純な設定を跳び越える領域を保有していた。少女たちは、平凡なイ・ソンヒの外見を自分たちといくらでも一致させることができた。そして、その次の過程は、イ・ソンヒに預けた。それにより、イ・ソンヒの途方もない声を祈るように、大胆になり熱くなることができた。彼女が「私は愛に落ちました」と、「燃えるような私の愛避けられなくて」と張り上げるたびに、ピリッとした戦慄が押し寄せてきた。

・イ・ソンヒは、「Jへ」から始まったイメージで、1980年代を生きたし、最高の人気を謳歌した。しおりにさしておいた色褪せたイチョウの葉を物語る「ヨン」が、少女たちだけの内密な世界を扱った歌が、人気歌謡の序列に上った時期はかつてなかった。レコードを発表するたびに、声がアップグレードされた彼女は、若い作曲家ソン・シヒョン(송시현)の歌を歌う時まで無敵だった。1990年代の入り口で「思い出のページをめくれば」を歌う時まで、イ・ソンヒは女子中高生たちのアバターであり、隠した欲望の代理人であった。

(Youtubeに登録の526apolloに感謝)

(付記)
本日、上野動物園のジャイアントパンダのシンシンが無事出産した。更に数時間から一日以内に、半分の確率で、双子の第2子を期待できるかもしれないそうだ。

2012年7月4日水曜日

イ・ソンヒ「(麗水)万博ポップフェスティバル」 (続)

現在、イ・ソンヒ公式ホームページ(⇒画面右下のON-AIRアイコンをクリック)から、全羅南道麗水市で開かれている麗水世界博覧会の「万博ポップフェスティバル」(6/27)のステージで歌った彼女の映像(収録時間26分43秒)を見ることができる。
(映像撮影/編集:イ・ヘワン)

(曲目)
・「私はいつもあなたを(나 항상 그대를)」
・「因縁(인연)」
・「あ!昔よ(아! 옛날이여)」
・「美しい江山(아름다운 강산)」
・アンコール「Jへ(J에게)」 ← 先日、Youtubeの別映像で紹介

(本ブログ関連:"イ・ソンヒ「(麗水)万博ポップフェスティバル」")

2012年7月3日火曜日

イ・ソンヒ、蔚山市民と楽しむコンサート (続)

先月末の6/30(土)、雨の中、蔚山文殊ワールドカップ競技場、湖畔広場で開かれた「美しい夜・愛、幸せな仲間コンサート」(午後7時30分~)に出演したイ・ソンヒのステージ写真が、ブログ「イ・サンボムの夢」(7/3)に多数掲載されている。(ちなみに登録者イ・サンボム氏は、主催の自動車会社に所属とのこと)

会場全体が真っ白に埋め尽くされている。写真も解説も雨脚の激しさを物語っているが、レインコートを被ったアジュンマの熱気は止まない。そして、イ・ソンヒは雨に濡れながらも情熱的に歌い上げる。臨場感がそのまま伝わる写真が並ぶ。感謝。

このコンサート、7月7日(土)にも再演されるが、二度ともに出演はイ・ソンヒのみとのこと。

(本ブログ関連:"イ・ソンヒ、蔚山市民と楽しむコンサート")

2012年7月2日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 梁邦彦

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(6/27)に、人物シリーズ34回目として国楽の枠を越え、幅広いシーンで音楽を制作している、梁邦彦(りょうくにひこ、ヤン・バンオン、양방언、1960年1月1日~)を紹介した。

まず、済州島제주도)の紹介から始まった。
・朝鮮半島の南に位置する島で、自然景観に富み、ユネスコの生物圏保全地域、世界自然遺産、世界地質公園(ジオパーク)に指定されている。
・島中央に、火山噴火てできた韓国最高峰の漢拏山(ハルラサン、한라산、1,950 m)がある。

▼梁邦彦作曲による「済州の王子」を聴く。伝統音楽の味付けしたライトミュージックといった感じで親しみやすい。

次のように梁邦彦のプロフィールが紹介された。
・1960年 東京で生まれ、日本で育つ。(父親は済州島。母親は新義州出身)
・最近では活動の場を韓国に移す。
・2005年、2009年 世宗文化会館でライブを行なう。

▼梁邦彦による「フロンティア」を聴く。伝統音楽の風を受けて、総合化のような・・・楽しい音楽。

▼梁邦彦による「Flowers of K」を聴く。きっと、伝統へ回帰していくのだろう・・・。

(TVのどこかでこの方の音楽を聞いているはず。Youtubeで聴いてみよう。)

2012年7月1日日曜日

かくて半年が過ぎ

早いねえ、今年も半分過ぎてしまったよ。この梅雨が明ければ、暑い夏が来て涼しい秋風が吹けば体を丸める冬になる。毎日の変化の中にいると季節に幕があるわけでないので、残り半年後にも、おんなじことをいっているだろう。

今日は、二十四節気ではないが、季節の移り変わりを表す雑節の「半夏生(はんげしょう)」とのこと。Wikipediaによれば、「半夏(烏柄杓)」という薬草が生えるころだそうだ。また、生薬の半夏と関係ないが同じ時期に、ドクダミ科の「ハンゲショウ(カタシログサ)」という草が、名前の通り葉を半分白く化粧するようになるともいわれているとのこと。

正直、漢方薬剤となるカラスビシャクも、半化粧の駄洒落につながるカタシログサも見た記憶がない。今日は小雨だし、別の機会に見てみよう。

(参考)
都立薬草園についての個人ホームページ(都立薬用植物園の妖精達)に、「ハンゲショウ(カタシログサ)」の紹介がある。この時期、白くなるこの草の様子を「半端な化粧」に見えるという観察も含めて、古来日本の化粧の歴史について解説している。感謝。

(付記)
ドクダミ科の草といえば、手入れをしない我が家の庭にドクダミが茂っている。除草剤など薬品を散布しないので、例年、ご近所の方に提供したりしている。

あっ、6/21が夏至だったことをブログに書き忘れていた!