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2012年9月30日日曜日

台風17号

今夜の台風は、紀伊半島東岸に沿って北上し、東海地方の愛知県に上陸して本州を縦断、北海道を抜けるようだ。テレビは、きめこまかく台風情報を流している。満潮とのタイミングも不安だが、上陸後の強風も恐れる。このところ、自然災害におののかされている気がする。

夕方、地元図書館を出たとき、かすかに雨を感じて急いで帰宅した。一雨あったものの、まだ本格的な台風襲来をうけていない。深夜のようだ。

雨戸を閉めるなど準備を済ませている。子どものころ、九州にいたときは、木製の雨戸を父親が釘で打ち付けていたことを思い出す。最近まで、なんとなく台風をやり過ごしてきたが、今回はいやな予感がする。

室内の湿気が相変わらずうっとおしい。強風の気配はまだない。

Wheathernewsの地元の気象予報によれば次の通り。(18:10現在)
・台風17号の直撃で、今夜は雨風が強まる一方。特に夜9時頃~深夜0時頃は猛烈な風が吹き、外出危険な暴風雨になります。屋外は危険なので外出は控えて下さい。
・(風速はかえって今の時刻が12m/sで、0時は10m/sと減速していくようだ)

2012年9月29日土曜日

小金井お月見のつどい

昨日記したサンレモ音楽祭ではないが、地元にも小さな祭りがあって、「お月見のつどい」が小金井公園の江戸東京たてもの園前広場で開かれた。今年で第45回目になるという、この町にしっかり根付いた祭りになっている。

広場のステージでは、地元関係者がいろいろな演目を発表していた。例えば、学生たちが会場の幼児と一緒に遊戯劇をしたり、草笛のグループが童謡を吹いたりした。野天会場の座席に腰をかけて聴いたのは、地元音楽教室のフルートとクラリネット講師によるアンサンブルだった。二人の奏者は楽しそうに、童謡やポップを聴かせてくれた。
彼女たちの演奏時間が余ったらしく、司会者がアンコールに会場の誰かがメモ書きして渡したというジャズナンバー曲からいきなり、打ち合わせもなく壇上の彼女たちに伝えたのだ・・・奏者たちは譜面がないので・・・ということで、ディズニー映画「ピノキオ」の「星に願いを」をフルート独奏した。

ところで、ステージの司会者がアンコール曲を希望した当人を壇上から探し求めたが見当たらないのだ・・・どうしたことだろう、こんなことってありかなあ。

夕方、の空を見れば、墨を流したような雲の中に月が薄赤く色づいて浮かんでいた。月齢13、満月は明晩である。

2012年9月28日金曜日

サンレモ音楽祭

考えてみれば、イタリア好きな方が身近にいるもので、毎週通う健康体操クラスで唯一若いインストラクターはイタリア語を学んでいるという。来週イタリア旅行されるとのこと、何処を巡るのかを知らないけれどサンレモ音楽祭の街、サンレーモはどうなのだろう。
それから、鉱物仲間にも外面は日本人だが中身はイタリア人という人物がいて、イタリアの歌の話になると歌手の名前が次々挙がってくるけれどさっぱり記憶に残らない。

イ・ソンヒとからめて、彼女の誕生した1964年についてサンレモ音楽祭(冬季シーズン)を調べてみると、大賞は ジリオラ・チンクェッティ(Gigliola Cinquetti)とパトリシア・カルリ(Patricia Carli)の「Non ho l'età(夢みる想い)」だった。「ノノリター」の歌いだしの方が、題名よりも印象に残っている。

そうそう、同じく入賞者に「ほほにかかる涙(Una Lacrima Sul Viso)」を歌ったボビー・ソロ(Bobby Solo)、フランキー・レイン(Frankie Laine)がいる。ボビー・ソロの歌声が懐かしい。当時の日本では、ヨーロピアン・ポップが普通に流行っていたものだ。

(Youtubeに登録のyougakumusic1に感謝)

ところで、なぜ2人受賞なのだろうと同音楽祭の受賞者のリストを見れば、例年2人受賞が並んでいる。イタリア人と外国人歌手の組み合わせという*。

(*)参考:ブログ「cnz27hrio」、ブログ「日本盤ジャケット(ドーナツ盤)にみる Pops の歴史」に感謝。

(本ブログ関連:"イタリア")

2012年9月27日木曜日

イ・ソンヒの「秋の風」

イ・ソンヒがステージで名曲「秋の風(갈바람)」)」(歌詞ブログ「heesuna nada」《heesun_i》に感謝を歌う映像は、Youtubeにpops8090が登録された2004年の世宗文化会館のものでしか見ることができない。
本ブログには過去に3回も同じ映像を載せているが、今回も繰り返す。

彼女がデビュー2年後にリリースしたアルバム2集(1986年)に所収されたもので、初期に作られたことに驚く。しみじみと秋の風の、心にしみるさびしさと、せつなさを歌い上げる名曲である。

(本ブログ関連:"秋の風")



(Youtubeに登録のpops8090に感謝)

2012年9月26日水曜日

バナナ味Gokuri

バナナ味巡礼の続き。先日、農工大(工学部)前にあるスーパーいなげやで、サントリーのバナナ味の飲料「Gokuri」(容量400mg、果汁15%)を見つけた。全体が黄色で、栓付きの高さ約165mmの缶入りである。

うたい文句は「食べごろバナナの甘くやさしい味わいと爽やかな飲み心地。」・・・つまり、バナナイメージのトロリとした食感はなく、香料の効いたサラサラした味わいで後にひくことはない。いってみれば、あっさりしたバナナジュースだ。となると(ここ数日の涼しさでは)、一気に飲むには400mgの量は多いかな・・・今日、飲んで気付いた。

まだまだ、バナナ味巡礼は続けるよ。

(本ブログ関連:"バナナ味")

2012年9月25日火曜日

メンターにしたい男女芸能人1位は?

将来の歌手を発掘するオーディション番組の人気は衰えることがない。番組審査員であると同時に指導も行なうメンター制度という韓国のオーディション番組独特なスタイルから、期待されるメンターを男女芸能人から選ぶアンケートが行なわれたりする。ACROFANの記事「メンターにしたい男女芸能人1位は?」(9月21日)は、アンケート結果を次のように報じている。(抜粋)

・俳優キム・ナムジュ(女性)と国民MCユ・ジェソク(男性)が、「メンターにしたい男女芸能人」の1位に上った。(株)エデュウィル(eduwillが文化公演イベントに参加した会員1,079人を対象にアンケート調査を実施した結果。

・「メンターにしたい女性芸能人」は、①俳優キム・ナムジュが23.8%(257人)で1位に上がり、②21.9%(237人)を得た俳優キム・ヘスが続いた。③歌手イ・ソンヒは19.4%(209人)を、④俳優コ・ヒョンジョンは18.4%(198人)、⑤俳優パク・ミソンが16.5%(178人)の順だった。

・「メンターにしたい男性芸能人」は、①MCユ・ジェソクが43.1%(465人)の支持を得て1位を占めた。②俳優キム・ピョンマンは18.4%(198人)で2位に上がったし、③俳優アン・ソンギが17.5%(189人)の順だった。④プロデューサー・歌手パク・チニョンは12.8%(138人)、⑤歌手・作曲家キム・テウォン8.2%(89人)となった。

・回答者の46.8%(505人)は「周りにメンターにしたい人が<いる>」と答えた。<ない>は35.8%(386人)、<よく分からない>17.4%(188人)の順だった。

・「メンターが必要だと感じる<とき>」についての質問には、41.2%(445人)が<社会生活に必要な助言を聞きたいとき>と答えており、<心中の話を交わしたいと思うとき>は29.4%(317人)だった。<頼れる人が必要なとき>は19.3%(208人)、<硬い人脈を構築したいとき>4.6%(50人)、 <その他の意見>は5.5%(59人)となった。


(本ブログ関連:"イ・ソンヒ、人生のメンターに選ばれる"、"イ・ソンヒ「一緒に働きたい職場の上司」"、"メンター")

2012年9月24日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 黃秉冀

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/19)に、人物シリーズ46回目として撥弦楽器カヤグム伽耶琴가야금)演奏家、黄秉冀(ファン・ビョンギ、황병기)(1936年5月31日~)を紹介した。
(Ko-Wiki情報などからも、インテリでエリート中のエリートといった存在だろう)

まずカヤグムの復習から始まった。
・桐製胴体の上に載せられた弦を<指で弾いて>音を出す撥弦楽器で、外見や奏法は日本の琴によく似る。独奏曲としてもよく使われ、韓国の伝統楽器を代表する存在。
  → (東アジア全域に広がるロングシタール(long zither)類の伝統楽器の一つ)
・歴史的に、名が示す通り伽耶の国で作られたといわれるが、普及し広く演奏されたのは、伽耶滅亡後の新羅の国になってといわれる。
仏教が盛んだった新羅では、梵唄(ボムペ、범패)といわれる、インドからシルクロードを経て伝来の仏教音楽が各地で演奏されたという。

黄秉冀のカヤグム創作曲の基盤について解説された。
・はるか昔の仏教音楽を思い、黄秉冀が作り出したのが、カヤグム独奏曲「沈香舞(チムヒャンム、침향무)」。それまでのカヤグムの調律方法を変え、さらに両手で同時に弦を弾いたり、爪で弦をこすって音を出すなど、新しい演奏方法で注目を集め、カヤグム創作曲の基盤を作り上げた。
・カヤグム演奏家を目指す人なら、必ず学ぶ、カヤグム創作曲のひとつとして選ばれる。

▼黄秉冀のカヤグム演奏による「沈香舞(チムヒャンム)」の「第一楽章」を聴く。ひとつひとつ揺らぐように弦にリズムを与える・・・始まりを意識させるような。Ko-Wikiにある「天使の襟がなびくような透明なグリッサンドの分散和音」という音色と響きも聴いてみたい。

次のように黄秉冀プロフィールが紹介された。
・1936年 ソウル(京城府)に生まれる。
・1951年 中学生のとき 初めてカヤグムに出会う。(朝鮮戦争のため釜山で避難生活していた)
・1959年 ソウル大学法学部卒業。(国楽演奏家としてはかなり異色な学歴の持ち主)
ソウル大2年生のとき、KBS主催の全国国楽コンクールで1位を獲得する快挙を成し遂げ、ソウル大学の音大学長の目にとまり、法学部卒業と同時に、音大講師として働くことになる。
・1963年 4章からなる初の創作音楽「森」を発表。(カヤグムの音色で叙情的な自然描写を試みる)

▼黄秉冀のカヤグム演奏による「森(숲)」の中から、第3楽章「雨(비)」と第4楽章「月光(달빛)」を聴く。細かく繰り返すリズムは雨降りを想いださせる。余韻響く音色から静寂な夜の奥域を・・・少し賑やかに感じさせるけど。

・1970年代半ば アジェンの弓を使ってカヤグムの弦を擦ったり叩いたりする演奏に、さらに奇怪な女性の声が加わる、不思議な一曲「迷宮」を発表し若者にも話題になる。
作品に共通して言えることは、山や川、自然をテーマにしている。

▼黄秉冀作曲による「掃葉山房(ソヨプサンバン(소엽산방)」中から、「トドゥリ(도들이)」のコムンゴ거문고)演奏を聴く。リズムを浮き出すように、間を聴かせる・・・。

2012年9月23日日曜日

雨が降ってる日曜日

今日は朝から夕方まで雨が降った。いつもの部屋着ではヒンヤリして冷える。
テレビの天気予報で、「東京は、午後になって最低気温を記録し、およそ2ヶ月ぶりに20度を下回りました。」(日本気象協会)といっていた。

日曜日の雨降りで、昔のCMソングにこんなのがあったのを思い出す。「雨が降ってる日曜日、坊や泥んこなぜ泣くの、あそこのかどで転んだの、・・・」

Youtubeに歌を探したが原画が見つからない。インターネットの投稿*(Lococom 200a氏に感謝)から、インスタントラーメンのCMソングだったことを知った(思い出した)。
NHKの「みんなの歌」で歌われてもおかしくないような曲調で、囁くような優しい歌だ。Youtubeで再見できないものだろうか。

(*)NeowingでCD「ヴィンテージCMソングコレクション」に収録のこの曲(「明星即席ラーメンのうた」)が試聴できる。

2012年9月22日土曜日

秋分の日2012

昨年の今日、秋分の日の前日、米国の上層大気調査衛星「UARS」落下で騒いでいたが、今年は不安な落下物の騒ぎはない。先日(9/14)、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV3)が無事任務を終えて計画通り大気圏に再突入したぐらいかな。

秋分の日の今日、雨上がりの落ち着いた静かな一日だ。

国立天文台によれば、東京の今日の「日の入り」時刻は、17:38。

(本ブログ関連:"秋分の日")

イ・ソンヒと小劇場とフックエンターテインメント

イ・ソンヒが自身のために小劇場を持った時期がある。10年前であるが、佛教新聞の記事「仏教信者 歌手イ・ソンヒ ライブ劇場引き受け」(2002年7月12日、ハ・チョンウン記者)は、彼女が大学路(テハンノ)にあったライブ劇場を引き継いだ経緯を次のように記している。
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・1984年の江辺歌謡祭の大賞曲「Jへ」で私たちのそばに近づき、「ライブの女王」と呼ばれてきた歌手イ・ソンヒ(38)が、先月(2002年6月)29日大学路のライブ劇場を引き受け、国内では初めて歌手が公演会場を直接運営することになった

・全盛期時代、小さな体躯で信じられない程おおきな声で歌い上げる爆発的な歌唱力を認められたイ・ソンヒは、去る(サッカー)ワールドカップ応援舞台でも大曲「美しい江山」を歌って躍動的なパワーをリリースした。昨年、レコード12集を出した彼女は、レコード販売は既成歌手の限界を抜け出すことができなかったが、舞台では断然最高級大型公演での招請者では(熱烈?)順位。ライブ劇場を買収してからも「まず生きている歌の広場である公演会場で、一番先に舞台に立ちたい」と話すほど小劇場公演の魅力にすっかりはまっていた。

・知られるようにイ・ソンヒは、仏教音楽「梵唄(ポムペ)*」の伝授者で出家した父親イ・ジョンギュ氏の影響で、幼い時から仏教的生活に慣れている仏教信者だ。「父がおられる寺は常に鬱蒼とした森の中にあるので、幼い時から自然を友として過ごしたのが最も良かった」と回顧した彼女は「その時代、猟師の空気銃に犠牲になった鳥を探して薦度**した記憶が鮮明だ」と話した。

(*補注)本ブログ関連:"梵唄"
(**補注)薦度:仏教で死者の霊魂を極楽に導くこと。

・イ・ソンヒが3年前(1999年)から毎年公演をしてきたライブ劇場は、300席余りの小劇場で、キム・チャンフンの100日コンサートが終わる10月6日以後半月間新装に入った後、10月下旬に再開館する。
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またその後について、日曜新聞の記事「スクープ イ・ソンヒの退職・結婚説後遺症」(2006年10月1日、シン・ミンソプ記者)によれば、彼女のプライベート問題も含めて、小劇場について次のような情報を知らせている。(抜粋)
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・小劇場は、彼女が渡米(2006年7月)前および帰国(2008年10月)後も所属する、企画会社フックエンターテインメントの前身である。
・小劇場の代表取締役であったイ・ソンヒは、(渡米前の)フックエンターテインメントの理事として活動してきた。
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(本ブログ関連:"フックエンターテインメント")

2012年9月21日金曜日

雨降りお月さん

強くなったり弱くなったり、今日は一日中雨が降りつづいた。まっそんなわけで、夜、雨空にお月さんが見えるわけはないが、野口雨情作詞、中山晋平作曲の「雨降りお月さん」を聴いてみよう。
Youtubeの解説にはないが、歌は由紀さおりである。彼女の懐かしく親しみやすい歌声に引き込まれる。

考えてみれば、月夜の晩、小雨が降る中をお嫁に行くという光景は不思議だ。狐雨と狐の嫁入りを合体させたような・・・。

(Youtubeに登録のwins2routerに感謝)

2012年9月20日木曜日

芝居「Sloth-スロウス[怠惰]-」

先日見たドキュメンタリー映画「クレイジーホース」の中で舞台監督をつとめていたフィリップ・ドゥクフレと縁のある親類から、今度は池袋シアターグリーンBaseTheaterで本日初演の芝居「Sloth-スロウス[怠惰]-」(作・演出花田智)を紹介され観劇に出かけた。池袋の街は何年振りだろう。芝居を見るのも何年振りだろう。

作家である花田智氏は、演出家であると同時にもうひとつの肩書、細菌生物学者(産業技術総合研究所(産総研))を持つ。その守備範囲の振幅の大きさに驚く。
芝居は、<七つの大罪シリーズ>の六番目の舞台という。同氏の作品や芝居について今回初めて接するので、見たままの感想しか語れないが。

若者向けということで少々構えて行ったら、素人感想だが、ミステリーアクションといって良いかも知れない・・・ストーリー展開のおもしろい芝居だった。潜入と逆襲、資金洗浄と宝石エメラルド、追う側・追われる側それぞれ内部の疑心暗鬼、そして速やいセリフ廻し、大音響、照明・映像と息つく暇がない。

ところで、芝居でキーになるものに、コロンビアのエメラルドの宝石がでてきた。
・エメラルドの起源について、妻フラとその夫テナの・・・妻の不義にもかかわらず許す夫に対して岩に変身した妻が流す悔恨の涙がエメラルドになったという・・・伝説が語られた。
・コロンビア産のエメラルドには、三相インクルージョン(個体、気体、液体)の特徴があると語られた。

(参考)「楽しい鉱物図鑑」(堀秀道著)のエメラルドから:
・緑柱石(Beryl)の、緑色したもの。宝石の女王といわれる。色の原因はクロムの混入。
・もっとも有名な産地コロンビアは黒色頁岩、石灰岩などの堆積岩を切る熱水脈に結晶が入って、黄鉄鉱などを伴う特殊な産状である。
・(二級品について)色をよくするためオイルや樹脂を浸みこませるなどの、さまざまざまな処理がおこなわれている・・・ことがあるようだ。

(本ブログ関連:"緑柱石")

(付記)
芝居小屋(シアターと呼ぶけれど)の近くに美味しいドラ焼きの「すずめや」があると、これも親類に教えられ、観劇前に寄って購入する。二つを袋に入れてもらったが、もう一つは店内で口にする許可をもらい味見した。
しっかりと小豆粒が感じられ、甘過ぎず程よい大きさで満足した。こちらも大成功。

2012年9月19日水曜日

イ・ソンヒの「Jへ」

イ・ソンヒのデビュー曲「Jへ(J에게)」は、作曲家イ・セゴン(李世建、이세건)との不思議な縁によるものであり、その曲をもって1984年の「江辺歌謡祭」舞台に登場したスタイルもかなり不思議だった。

ところでYoutubeに新しく登録された、アンコールに「Jへ」を歌う若いイ・ソンヒの映像は、頬にあどけなさを残す、さわやかでボーイッシュなものだ。当時の音楽界にあって、新しいタイプの歌手であり、女子学生ファンたちが身近に存在を感じた、彼女たちにとってアバターであったという評論も十分にうなづける。

(本ブログ関連:"Jへ"、"イ・セゴン")


(Youtubeに登録のsunnyfan100に感謝)

2012年9月18日火曜日

バナナのオムレット

バナナ味巡礼の続き。武蔵小金井のイトーヨーカドー菓子売り場で、ブルボン製「バナナのオムレット」(6個入り:約50×50mm/個)を見つけた。黄色の薄いスポンジケーキを二つ折りして、バナナピューレを閉じこんだ白いホイップクリームを挟んでいる。さらに、クリームがはみ出ないように、両サイドをシュガーコーティングしている。

一口、食するとバナナの香りが広がる。主婦層に人気のある製菓会社の製品だけに、思いの外あっさりしている。ところで、バナナの香りはどこからするのかと探しながら口にすると、口中に甘味が蔓延してわからなくなる。どうやら、真ん中のクリーム類に味と香りを仕組んでいるようだが。
ただし、3個連続して食うと、さすがに・・・。

(本ブログ関連:"バナナ味")

KBS WORLD「国楽の世界へ」 金政丞

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/12)に、人物シリーズ45回目として風流音楽(풍류음악)の伝承者で、管楽器テグム大笒대금)の若き奏者である金政丞(キム・ジョンスン、김정승)を紹介した。

「郷制(ヒャンジェ)弦(ジュル)風流」の紹介から始まった。
・方言のように、歌も地域ごとに少しずつ雰囲気やメロディーに違いがある。教養人の「風流音楽」も、地方に伝わるうち少しずつ変化した。
・「風流音楽」中、特に弦楽器が中心となる楽曲を、弦=ジュル(줄)と合わせて、地域ごと特色ある「ジュル風流」と呼ぶ。さらに故郷の郷=ヒャン(향)と、制度の制=ジェ(제)を合わせて「ヒャンジェ・ジュル風流」と呼び現在唯一、全羅北道地方に今なお強く息づいている。

風流音楽の継承者、金政丞について次のように紹介された。
・現在、注目を浴びているテグム奏者の金政丞は、風流音楽の技術と精神を受け継いでいる。

▼金政丞の管楽器タンソ(短簫:단소)ほかによる「平弄(ピョンロン、평롱)」を聴く。緩やかに流れるピアノの響きに合わせて、タンソの音色がのどやかな気分に浸らせる・・・モダンな感じで。

次のように金政丞プロフィールが紹介された。
・祖父の金茂圭(キム・ムギュ、김무규)は、全羅南道求禮(クレ)地方に伝承された「クレ・ヒャンジェジュル風流」の芸能保有者で、タンソ演奏にも長けたという。1990年代に国楽ブームを巻き起こした映画「西便制」に、弦楽器コムンゴを演奏する老人役で登場した。
・この祖父を持つ金政丞は、同年代の多くの若手演奏家が大衆と調和を図り、フュージョン音楽に関心を持つケースが多い中で、国立国楽院の正楽団と風流音楽を受け継ぐ正農楽会で、宮中音楽と風流音楽の伝承に専念している。
・一方で、現代音楽アンサンブル活動も行い、現代の韓国音楽の発展にも尽くしている。紹介する音楽は、伝統的なメロディーをそのまま生かし、ピアノやチェロなどの伴奏を加える形式である。

▼金政丞の管楽器トゥンソ(洞箫、퉁소)ほかによる「獻天壽(ホンチョンス、헌천수)」を聴く。・・・とてもソフィストケートされて。

上記「獻天壽」の演奏について解説された。
・宮中音楽、民間の舞踊音楽としても演奏されていた一曲。宮中音楽として演奏される場合は主に、センファン(笙簧、생황)とタンソの二重奏か、ここにヤングム(洋琴(楊琴)、양금が加わった三重奏で演奏されることが多い。金政丞は、民間で広く親しまれていたトゥンソを使って演奏している。

▼金政丞の管楽器テグムほかによる「淸聲曲(チョンソンゴク、청성곡)」を聴く。ピアノを水琴窟のように脈を打たせて、古風にテグムの高音を響かせる・・・。

2012年9月17日月曜日

特別展「石の世界-地球・人類・科学-」

どうやら残暑を持ちこたえられなくなってきたようだ。昨夜の強雨で、午前の空は冴え渡り、木々の緑葉が太陽の陽を受けてきらきらと反射している。この透明感は台風一過に似ている。あるいは、ちょっとした高原の気分である。

そんな心地よい時間に、東大の駒場博物館で展示されている、特別展「石の世界-地球・人類・科学-」(7月21日~9月17日)に出かけた。実は先日、時間の都合で同展示の岩石展示(1F)しか見ていなかった。今日が最終日ということもあり、見損ねた鉱物展示(2F)を見ずにはおられぬという心境で観覧した。岩石展示と同規模を想定していたのだが、正直いって、鉱物展示は岩石展示の半分も満たなかった。内容も、日本産鉱物が主体というわけでもなかったし、工業製品や宝飾に使われる鉱物の応用といった・・・(子どもたちの)夏休み向けを意識したこじんまりしたものだった。

なお展示中の紫水晶のラベルに、慶尚南道蔚州郡三南面神佛山のものがあった。やや褐色に古びて見えるが形状はしっかりした群晶である。神佛山の麓に「紫水晶鉱山」という記載が「韓國道路地圖」(中央地圖文化社)に見られる。ちなみに同標本ラベルに、今はなき凡地学研究社からの購入と書かれていた。

(本ブログ関連:"特別展示「石の世界」"、"紫水晶"、"石の世界")


(余談)
帰りの電車、わたしの隣りが2席空いているところに、太目の女性と痩せた男性の若いペアが座った。甘えた女性が男性にしなだれたところ・・・支える男性がやがて力尽きてわたしの方に傾斜してきたのだ。おいおいと思いつつ、席を変えたのはいうまでもない。男は大変だね、頑張れ!

2012年9月16日日曜日

「枯葉」はまだ

今夕、ひと雨降っても残暑の鬱陶しさは癒えない。秋には程遠い日が続いている。それでも一足先に、秋の気分に少しひたってみようかな。

秋の代表曲はシャンソンの「枯葉(Les feuilles mortes)」だろうけれど、印象に残っているのは、やっぱりナット・キングコール(Nat King Cole、1919年3月17日~1965年2月15日)の英語版の歌("Autumn Leaves")だろう。アメリカンポップの目まぐるしい順位競争とは無縁な立ち位置にいた彼の歌に、都会的な独特な響きを子どもながら感じた。だから、何かにつけて彼の歌声が記憶のベースにある。

夏の思い出、秋の後悔、忘却の冬は迫ってくる・・・、なんだかセンチメンタルだねえ。やっぱり、この歌、暑い時期に聞くには早かったかもしれない。

(Youtubeに登録のPUNISHER6002に感謝)

(本ブログ関連:"ナット・キングコール")


(追記)
今晩遅く、NHKのBSプレミアム(午後11:30~午前0:00)で、【ココロとカラダ満つる時間(とき) おふっ、「とよた真帆 石は地球のプレゼント」】が放送された。俳優のとよた真帆が、地質や石に興味があるようで、自然景観を散策する番組だった。途中から見たので、長瀞の赤壁の河原観察と、長野県川上村の水晶の洞窟展示のシーンだけだが。もう一度、再放送してくれないかな。
「石(鉱物)が好き」というタレントがいると、無条件に好感を持ってしまう。彼女は美人だし・・・ね。

2012年9月15日土曜日

キム・ジョンホの「見知らぬ少女」

心と体を深く病んだ歌手キム・ジョンホ(김정호、1952年3月27日生まれ)が、肺結核のため短い生涯を終えたのは33歳と8ヶ月の1985年11月29日のことだ。その彼の代表曲「見知らぬ少女」(1974年)を知ったのは、ケイ・ウンスクのコンサートビデオ(1997年、新宿厚生年金会館)の中で歌われたことからだった。

(本ブログ関連:"キム・ジョンホ")

耳にいつまでも残る、しっとりとした憂いのある曲調のこの「見知らぬ少女(이름모를 소녀」を、Youtubeにある彼の声で聴いてみよう。
(Youtubeに登録のshvalueに感謝)

キム・ジョンホについて、Daumミュージックに掲載のユン・ホジュン(윤호준)の「世界を変えた歌9弾 -キム・ジョンホの"見知らぬ少女"」(2011.9.20)に次のように語られている。(一部抜粋)
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・「見知らぬ少女」には、実にキム・ジョンホの全てが含まれていた。ポップの一般的な進行形式に従わぬ曲構造、ギターのゆるやかなリズム、曖昧ながらも神秘的なバース(verse:節(ふし))のメロディ、途切れそうな切々たるリフレイン、うっすら感じさせる民謡あるいは国楽の香りが、互いを密かに共有した。曲をこのように切なくさせた彼は、舞台の上で大きな目をそっと閉じた。自分への没入、悲しみの極限に向かって突き進む姿であったし、今まで歌謡史で見られなかった姿だった。ビョン・ジンソプとシン・スンフンとユン・ジョンシンの音楽的先祖にキム・ジョンホを直ちに結びつけるのは無理があるだろうが、少なくとも情緒的側面で彼は韓国バラードの原形を提示した人物であることに間違いない。

・曲の前奏をあふれ満たす弦楽合奏が最近バラードにも同じように使われるという事実を勘案する時、「見知らぬ少女」は音楽的にもバラードの先輩の役割をする。・・・
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(本ブログ関連:"バラード"、"(資料)ユン・ホジュン「世界を変えた歌36弾-イ・ソンヒ"Jへ」"

2012年9月14日金曜日

天地真理の「恋する夏の日」

秋に入ったというのに、最高気温は30℃を下る気配はない。夏はとうに過ぎても、真夏日というこの名の暑さは一体いつまで続くのだろう。
近所にある植木園のサルスベリ(百日紅)は、なんとも中国風の紅紫の花弁が密集する時期は過ぎて、白く脱色されたような花が強い陽射しにもめげず所々に残っている。もしかすると、残暑に咲く種類なのかもしれないが。

まぶしい陽射しは健康的だし、そんな夏を歌った曲も健康的だ。
天地真理の「恋する夏の日」(1973年、作詞:山上路夫、作曲:森田公一)は、若さと健康さが同等であった時代の歌だ。テレビのブラウン管に映し出された彼女の溌剌とした姿は、近所のお嬢さんであり、お姉さんであった。新鮮で愛くるしかったその声は暖かく、まるで幼稚園の先生でもあり、保育園(所)の保育士でもあった。
今の彼女は、ヘウニ以上に変貌したけれど・・・。

(Youtubeに登録のtippu1958に感謝)

2012年9月13日木曜日

(資料)486世代

イ・ソンヒが当てはまる韓国の386世代について関心を持っている。ただし、彼女の行動と、386世代の持つ独特のイメージが同じであるというつもりはない。あくまで、世代の区切りとして見てみたい。

386世代には先鋭的なイメージがあったが、現在は社会的な中心に位置づけられている。彼らの動向は、今後の政治、経済に大きな影響を与える基点となるだろう。彼らは486世代と呼び変えられ、その存在について朝鮮日報は次のように報じている。

記事「働き盛りなのになぜ?職場追われる韓国の40代」(パク・ユヨン記者、2012/09/13)より。
・(40代社員のリストラと再就職から起業計画への事例)
韓国社会の主軸だった「486世代」(40代で、80年代に大学に通い、60年代生まれの人)が景気低迷のあおりで職場を追われている。統計庁は(9月)12日、8月の就業者数が前年同月比で36万4000人増えたが、40代は7000人減少し、3カ月連続の落ち込みとなったことを明らかにした。

■486世代の就業者、金融危機以来の減少
・8月の就業者の増減を年齢別に見ると、30代、50代、60代以上は前年同月に比べ増えたが、20代(9万8000人減)と40代は減少した。20代の減少は既に傾向として定着し社会問題になっているが、40代の減少は新たな現象だ。

(本ブログ関連:"(資料)40代の変化"、"(資料)40代の変化-2"、"(資料)ソウル市長選挙に見る世代別背景")

バナナオーレ

きのう、これもスーパーいなげやで購入した、伊藤園の190mg缶ジュース「バナナオーレ」(乳飲料、果汁1%)については、既にブログに記したと思っていたが、夕方冷蔵庫から取り出して飲みながら、ブログを確認したら未だなのに気付いて、あわてて記載する。

手のひらサイズの金属缶に入ったバナナオーレは、生乳(70%使用)のまろやかさもあり、甘過ぎず、濃すぎず調度よい。何より適当にバナナ風味もあり、量も(物足りないかなと次を期待したくなるように)ほどよい。
飲んだ後、喉の奥をイガイガさせるバナナ独特の食味もあってなかなかリアルだ。

バナナ味の巡礼はまだまだ続く。

(本ブログ関連:"バナナ味")

バナナアイスバー

バナナ味の出会いは続く。昨日、農工大前にあるスーパーいなげやで買った森永社製アイスバー「チェリオCheerioチョコバナナ」(アイスミルク、果汁5%)を冷蔵庫から取り出す。よく冷えている。
朝っぱらからアイスバーを食うのは、このブログの<バナナ味の巡礼>のためで・・・。

さて、このアイスバーは、3層構造で中心に生チョコ(「隠し味にブランデーをいれたやわらかいチョコ」)、その周りをバナナ味のアイス(「チョコとの組み合わせがおいしいバナナアイス」)、そして外側を固いチョコ(「ピーナッツを混ぜ込んだビターチョコ」)でコーティングした、手の込んだものだ。
バナナ味は口にした最初だけ感じるものの、次第にチョコの甘さに頭がキンキンしてくる。まさに子ども菓子にピッタリ・・・子どもって相変わらず、こんなに甘~いのが好きなんだろうね。
このバナナアイスバー、生チョコとピーナッツチョコの挟み撃ちじゃ~!って感じだ。

バナナ味の巡礼はまだ続く。

(本ブログ関連:"バナナ味")

(付記)
ところで、このアイスバーの名前に「チェリオCheerio」が使われているが、むかし懐かしい学生時代にお世話になった、安くて量に富んだ飲料水を思い出す。こんなことがあった。学生会館にいたとき、突然サイレン音がした。何事かと騒がしい現場をのぞくと、ある学生がチェリオの自動販売機の取り出し口に手を突っ込んで抜けなくなったらしい。消防隊、救急隊に助け出されたのだろうけど、結末は知らない。
アイスバーと飲料水が同じ名前ということから、両者に何か関係でもあるのだろうか。

2012年9月12日水曜日

思い出のページをめくれば

今から10年ほど前の2003年、当時の30代が記憶する最も印象的な歌であり、ファンが「最もイ・ソンヒらしい曲」と感じるという、彼女のアルバム6集(1990年)に所収の「思い出のページをめくれば(추억의 책장을 넘기면)」(作詞・作曲:ソン・シヒョン)を聴こう。

2004年、デビュー20周年を記念して世宗文化会館大劇場でイ・ソンヒの歌う姿は、Youtubeの数々の映像の中で最も輝かしいものである。

(本ブログ関連:"思い出のページをめくれば")



(Youtubeに登録のpops8090に感謝)

2012年9月11日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 趙相賢

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/5)に、人物シリーズ44回目としてパンソリ판소리)の名唱、趙相賢(チョ・サンヒョン、조상현、1939年~)を紹介した。
ところで番組ホームページにあるリンク先音源は「人物シリーズ」#39のもののようだが・・・

メディアの中での国楽の現状について紹介から始まった。
最近の韓国は、国楽を扱うテレビ番組はほとんど見当たらない。ラジオ番組も数えるほどしかなく、唯一国楽専門のラジオ局があるだけで、そこで細々と国楽の伝統を守っているのが現状である。30年ほど前には、テレビやラジオで毎日のように興甫伝(フンブジョン)や春香伝(チュニャンジョン)など伝統的なパンソリを物語とした唱劇が、連続ドラマのように何回にも分けて放送されたという。
・メディアでパンソリが華やかな時代に活躍した歌い手の一人に趙相賢がいた。

▼趙相賢によるパンソリ「春香歌(춘향가)」の中から「赤城歌(チョクソンガ(적성가)」を聴く。李夢龍(이몽룡)が南原の楼閣(広寒桜)で景色を眺めて・・・熱く熱く語る。

パンソリのよい歌い手の条件について解説された。
・昔、パンソリを体系化した学者申在孝(シン・ジェヒョ、신재효、1812年~1884年)が、よい歌い手の条件として次の4つを挙げた。
▽一つ目は人物。歌い手の見目形の意ではなく、観衆が好感を持てる顔であったり、パンソリの内容に合わせて、自由自在に表情を変えらるといった面で、人物が重要という。
▽二つ目は語り。
▽三つ目は声や歌い方の美しさ。パンソリの物語を、歌詞やメロディー、長短(リズム)で、正確に声で表現することは当然、登場人物の心情変化などをその中に込めることが重要という。
▽四つ目演技力。パンソリは一人音楽劇であるため、演技力は無視できない重要なポイントという。
・趙相賢は、この4つの条件を全て備えた歌い手で、背が高く、がっしりとした体型で、春香歌の李夢龍役にまさにぴったりだったという。

次のように趙相賢のプロフィールが紹介された。
・10歳から歌を習う傍ら、近くのソダン(서당:寺子屋)で漢文を学ぶ。その結果、漢文の多い難しいパンソリの歌詞を正確に、その意味を理解し、伝えるように歌うと評価されている。

趙相賢によるパンソリ「沈清歌(심청가)」の中から「沈清の盲いた父が慟哭する題目(심봉사 통곡하는 대목)」を聴く。失意に唸り振り絞るように歌う。

プロフィール(続き)
・その後、赤壁歌(チョクビョッカ、적벽가)、興甫歌(フンボガ、흥보가)を学ぶ。趙相賢がパンソリを学んでいた時代、全国的に普及し始めたテレビではパンソリを放送する固定番組が多かったという。

趙相賢による短歌(단가)「四季歌(사철가)」を聴く。 漢詩的世界、素養がなければ意はつくせそうもないのかな・・・。

2012年9月10日月曜日

日没

東京天文台の歴計算によれば、東京の日没は最遅くて19:01。それが次第に時間が上る。つまり暗くなるのがはやくなるわけで、今日も気付けば夕方に慌てて玄関の明かりをつけた。
昼間は相変わらず夏の陽射しを残して、気温も30度を下がらずにいる。一見夏が続いているようだが、すでに秋なのだ。だから、それに気付いたときに驚くことになる・・・いつものことながら。

東京(東京都):Tokyo
2011___________  2012__________
2011.07.01  19:01  2012.07.01  19:01
2011.07.10  18:59  2012.07.10  18:59
2011.07.20  18:55  2012.07.20  18:54
2011.08.01  18:46  2012.08.01  18:45
2011.08.10  18:37  2012.08.10  18:36
2011.08.20  18:25  2012.08.20  18:25
2011.09.01  18:10  2012.09.01  18:09
2011.09.10  17:57  2012.09.10  17:56

2012年9月9日日曜日

サマータイム

先日(8/19)、本ブログでコーラスグループ、サーカスの「Mr.サマータイム」(1978年)を聴いた。そこで、今日はサマータイムに合わせて、ジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin、1898年9月26日~1937年7月11日)のオペラ「ポーギーとベス(Porgy and Bess)」(1935年)から「サマータイム(Summertime)」を聴こう。

小さな漁労の船着き場で、夫の帰りを待ちながら赤子に歌う母親の子守唄。Youtubeに登録の映画(Samuel Goldwyn、1959年)版は画面の色調が暗く、歌は切ない。明るい陽を浴びて底抜けに陽気な夏のイメージとはほど遠く、その日その日を精一杯働くひとびとの生活を想い感じさせる・・・といっても、この映画を見たわけではないので、安易な感情移入はご法度。

昨晩、NHKの番組「SONGS」で、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)が特集された。生い立ち、デビューそのものがドラマチックだし、独特な発声にひかれる。番組では歌われなかったが、彼女の「サマータイム」を聴いてみる。先日のラジオ番組では、カントリーとの関係が強調されていたが、この歌のように、ちょっと甘くてアンニュイなジャズがいいかもね。

(Youtubeに登録のlomonacodimitri、westdensに感謝)

2012年9月8日土曜日

イ・ソンヒの「少女と街灯り」

舌癌に倒れた兄(歌手チャン・ヒョン)の看病に疲れた、シンガーソングライター、チャン・ドク(장덕:1962年4月21日~1990年2月4日)は、兄より半年先に悲しい最後を遂げた。

彼女の追悼記念LPアルバム(1990年6月)に収録された、彼女の作詞・作曲した「少女と街灯り(소녀와 가로등)」を、Youtubeに登録されているイ・ソンヒの歌で聴いてみよう。

< 星ひとつない静かな夜、街灯の青白い明かりに少女は何を想うのだろうか >

なお、アルバム「イ・ソンヒ/チャン・ドク/チャン・ヒョン競唱(이선희/장덕/장현히트곡경창)」(1993年)にも同曲が収められている。


(Youtubeに登録のcarcass1178に感謝)

2012年9月7日金曜日

白露2012

今日は、二十四節気の(立春から数えて)15番目の「白露(はくろ)」である。白露の時季といっても露が草葉に着いた光景を、正直思い出せない。露といえば、むしろ夏の高原で、早朝の朝陽を受けて草花の上で輝いている記憶の方が強いかもしれない。

まだまだ暑さが残る小金井公園で、木立の合間を通り抜ける風に涼をとりながら、ベンチに座って書を読む。のんびりと緑陰の読書なのだが・・・やがて、知らぬ間に薮蚊が肘を刺す。そうなれば退散の時期だ。遠目には穏やかな読書姿に見えるかもしれないが、結構虫に襲われる。

ところで、小金井公園にはどうしてカラスが多いのだろう。野川公園では僅かしか目にしない(鳴き声も聞こえない)のに。

2012年9月6日木曜日

竹刀(しない)

天気予報によれば、熱暑はまだ続くようだが、ツクツクボウシの声が聞こえなくなったし、朝晩の水道水もヒンヤリしてきた。そろそろ夏は終わりのようだ。

武蔵小金井駅そばの農工大通りに、前から気になっていた剣道の武具店がある。実は、竹刀の小刀がないものかと先日のぞいてみたが、残念ながら置いてないという話だった。ありがたいことに何とその場で、竹刀の先端を切り落として小刀を作ってくれたのだ。感謝。

ところで、なぜ竹刀かって。実は、家にあった掃除に使う棒を竹刀のように上下に素振りしたところ、よろよろと揺れながら下りたのだ。いうまでもなく、筋力のバランスがとれなくなっていたのだ。そこで、家の中で素振りしても大丈夫な小刀の竹刀を探した・・・というわけだ。

持ち帰って、部屋の中で振り回しているが、いつまで続くものか。庭に出てやってもいいのだが、ちょっとはずかしい?

2012年9月5日水曜日

イ・ソンヒの「離別小曲」

イ・ソンヒが、1998年のアルバム11集以来3年振りに、2001年3月26日リリーズした12集「MY LIFE」所収の名曲「離別小曲(이별 소곡)」(歌詞)は、いつも常に傍らにいた人を失った想いを歌う、自伝的要素を持ったものともいわれている。

Youtubeの映像は、聴衆が舞台下の観客の立場から、彼女の歌の世界に引き込まれていった様が見受けられる。

(本ブログ関連:"離別小曲")



(Youtubeに登録のdove2727に感謝)

2012年9月4日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 クリム(The林)

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/29)に、人物シリーズ43回目としてフュージョン国楽グループ・クリム(그림)を紹介した。

クリム誕生の紹介から始まった。
・1985年、音楽団体スルギドゥン(슬기둥)が初めて、大衆歌謡形式の国楽曲の発表を機に、2000年代に入り若い音楽家たちの手で本格的に<フュージョン国楽>という分野が確立され、その流れの中でクリムが誕生した。

▼クリムの演奏による「路戯(길놀이)」*を聴く。洋楽(器)と融合すると、固有の大地の響きより広い響きがしてくる・・・聞く耳、聞きたい耳、聞かせたい耳が集まる。
(*)むかし、本格的に演奏を始める前に、関心を集めるため演じたものと解説が加えられた。

クリムというグループの説明の続き。
・2001年1月 打楽器演奏家兼、作曲家のシン・チャンニョルの呼びかけで、国立国楽高校の同級生の、コムンゴのパク・チャンユン、カヤグムのチョン・ヘシム、ヘグムのキム・ジュリなどにより結成された。
・伝統的音楽だけに没頭してきた演奏家たちにとって、全く新しい世界だった。
・伝統音楽を教えてきた先生たちからは激しく叱責され、その存続が危ぶまれる時期もあった。紆余曲折を乗り越え、伝統的な国楽公演ホールではなく、若者たちの集まる空間を主な演奏場所とて育った・・・という。

▼クリムの演奏による「歌客(가객)」を聴く。西洋宗教音楽風に響かせて始まる。やがて中東のイメージがして・・・いろいろ試行錯誤の一つだろう。

クリムの名称(語義)について次のように解説された。
・グループ名クリムの正式表記は、英語冠詞「The」と漢字「林」を合成した「The林」で、「その林」を意味する。韓国語「その=ク(그)」と漢字「林=リム(림)」を合わせて「クリム」と呼んでいる。
・伝統音楽の<林>の中で、若者たちの感性に合った音楽を生み出し、そこから新しい<林>を作り出す若い演奏家たちをイメージした名前・・・とのこと。

▼クリムの演奏による「Cool Running」を聴く。若者に受け入れられる音楽、新しい音楽、として聞かせていただいた。

(補足)
・現在メンバーは、シン・チャンリョル(신창렬:作曲、パーカッション)、コ・ソクジン(고석진:作曲、ギター)、キム・ジュリ(김주리:ヘグム)、パク・ウジン(박우진:ベースギター)、シン・ヒョンジョン(신현정:作曲、ピアノ、シンセサイザー)、チョン・ヘシム(정혜심:カヤグム)、チョン·ジンウ(정진우:テグム、テピョンソ)が一緒に活動している。

2012年9月3日月曜日

ドルニエ228の鼻先

ほんのちょっと似てるだけのはなし・・・。
調布飛行場で見たNCA新中央航空)所有の高翼双発機ドルニエ228の鼻先が妙に気になって・・・何んだか似てるなあと思ったのが、新幹線700系先頭車両のノーズ形状だ。

(本ブログ関連:”調布飛行場”)

地上から見上げて気付かないが、Youtubeの映像では、若干俯角にドルニエ228の鼻先が見えるのでわかりやすい。
(Youtubeに登録のzakianateiに感謝)

今日はそれだけのはなしです。

2012年9月2日日曜日

イ・ソンヒのプロフィール

イ・ソンヒのプロフィールについて、インターネット上に記された情報を紹介してきた。

そこで、本ブログ画面の左側にある「ブログ本文&資料」>「資料:이선희 Profile」のページに、関連する過去の本ブログ記事を転載した。
ただし、彼女の生い立ちを追って(情報源を確証しつつ)作成したわけではないので、内容に重複したり矛盾するところがあるかもしれない。

彼女の生い立ちに沿って、過去の本ブログ記事を修正することなく、順次記事を転載していく予定。


(付記)
東大駒場の博物館で、展示「石の世界」(7月21日~9月17日)を開催している。昼に田園都市線に乗るため、昼前の30分ほどの短時間で観覧しようとしたが・・・1階の岩石展示場を見るだけで終わってしまった。あらためて、2階の鉱物展示場を訪れなければならない。
・展示品(岩石・鉱物)一覧のプリントが置いてあった。
・展示パネル内容のプリントが置いてあった。・・・他の博物館でも願いたいサービスだ。

2012年9月1日土曜日

Those Lazy-Hazy-Crazy Days of Summer

朝から曇り空。あやしい天候は、やがて昼頃に通り雨となって、辺りに激しい雨音を繰り返し響かせた。いっとき涼むものの、湿気の多い蒸し暑い空気が戻ってくる。

さて、今日も「クレイジー」でいきましょう。ナット・キング・コール(Nat King Cole、1919年~1965年)が没2年前にヒットを飾ったうちのひとつである、「Those Lazy-Hazy-Crazy Days of Summer」(1963年)はどうだろうか。

若いってクレイジーだから、だらだらと、ぼ~っとした夏の陽射しの中に飛び込んでいく・・・めざす娘(こ)がいれば最高。そんな夏がいつでもいてくれたらなんて願ったりして。このくそ暑い夏にだよ。

いっそ冷や水を浴びたいね。いつまでもだらだらとこんな夏が続くなんて。・・・でも、冬はもっといやだよ。

(Youtubeに登録のchargertomに感謝)

(本ブログ関連:"ナット・キング・コール")