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2012年9月20日木曜日

芝居「Sloth-スロウス[怠惰]-」

先日見たドキュメンタリー映画「クレイジーホース」の中で舞台監督をつとめていたフィリップ・ドゥクフレと縁のある親類から、今度は池袋シアターグリーンBaseTheaterで本日初演の芝居「Sloth-スロウス[怠惰]-」(作・演出花田智)を紹介され観劇に出かけた。池袋の街は何年振りだろう。芝居を見るのも何年振りだろう。

作家である花田智氏は、演出家であると同時にもうひとつの肩書、細菌生物学者(産業技術総合研究所(産総研))を持つ。その守備範囲の振幅の大きさに驚く。
芝居は、<七つの大罪シリーズ>の六番目の舞台という。同氏の作品や芝居について今回初めて接するので、見たままの感想しか語れないが。

若者向けということで少々構えて行ったら、素人感想だが、ミステリーアクションといって良いかも知れない・・・ストーリー展開のおもしろい芝居だった。潜入と逆襲、資金洗浄と宝石エメラルド、追う側・追われる側それぞれ内部の疑心暗鬼、そして速やいセリフ廻し、大音響、照明・映像と息つく暇がない。

ところで、芝居でキーになるものに、コロンビアのエメラルドの宝石がでてきた。
・エメラルドの起源について、妻フラとその夫テナの・・・妻の不義にもかかわらず許す夫に対して岩に変身した妻が流す悔恨の涙がエメラルドになったという・・・伝説が語られた。
・コロンビア産のエメラルドには、三相インクルージョン(個体、気体、液体)の特徴があると語られた。

(参考)「楽しい鉱物図鑑」(堀秀道著)のエメラルドから:
・緑柱石(Beryl)の、緑色したもの。宝石の女王といわれる。色の原因はクロムの混入。
・もっとも有名な産地コロンビアは黒色頁岩、石灰岩などの堆積岩を切る熱水脈に結晶が入って、黄鉄鉱などを伴う特殊な産状である。
・(二級品について)色をよくするためオイルや樹脂を浸みこませるなどの、さまざまざまな処理がおこなわれている・・・ことがあるようだ。

(本ブログ関連:"緑柱石")

(付記)
芝居小屋(シアターと呼ぶけれど)の近くに美味しいドラ焼きの「すずめや」があると、これも親類に教えられ、観劇前に寄って購入する。二つを袋に入れてもらったが、もう一つは店内で口にする許可をもらい味見した。
しっかりと小豆粒が感じられ、甘過ぎず程よい大きさで満足した。こちらも大成功。