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2013年4月30日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 ツツジ

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/24)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第3回として「ツツジ(진달래)」について紹介された。

春の花について次のように説明された。
・韓国の南地域では、梅、レンギョウ、ツツジ、そして桜など、春を彩る様々な花がきれいに咲き誇る。4月なのに天気が安定せず、ソウルでは雪が降ったりして、昔から春の雪、春雪という言葉がある。春は気まぐれな季節なのかもしれない。汝矣島(ヨイド)にある国会議事堂周辺の道である輪中路(ユンジュンロ)は、桜が満開となれば、多くの花見客が訪れる。

▼童謡「故郷の春(고향의 봄)」(作詞:洪蘭坡、作曲:李元寿)を聴く。今様に・・・二胡の音で。

金素月(キム・ソウォル、김소월、1902年陰暦8月6日~1934年12月24日)の詩「ツツジの花(チンダルレコッ、진달래꽃)」*を次のように紹介された。
・国楽を初め大衆音楽にも歌われる有名な詩で、詩中のツツジは華やかな花というわけではないが、従順でありながら、凛とした強さを持つその姿に、詩人金素月は民族の情緒を込めたと言われている。

(*)解説者岸さんによる訳詩は、KBSホームページをご覧ください。

正歌の伝統歌曲形式による「ツツジの花」を聴く。ヨーロッパの古風な響きして・・・これも今様で。

・「ツツジの花」の詩にある薬山の名は、薬草がよく取れたこと、あるいは体によい水が湧いたことからという説がある。四方が高く険しく、岩を削って立てたような力強い姿の山で、春にはツツジ、秋には紅葉がとても見事という。

金光叔による西道民謡「寧辺歌(ヨンビョンガ、영변가)」を聴く。のんびりとして・・・自然に恵まれた体によい場所なのだろう。

2013年4月29日月曜日

(資料)歌王チョー・ヨンピルと音楽著作権 ①

最近、チョー・ヨンピルの新しいアルバムについて話題が出ている。ところで、著作権問題をチョー・ヨンピルを事例に、デジタルデイリーの記事「【ICT法を正しく知る】 歌王チョー・ヨンピルと音楽著作権 ①」(4/29。キム·ギョンファン弁護士)が記しているので見てみよう。感謝。
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今年は、1967年にデビューした歌手チョー・ヨンピルの45周年だ。1980年代、(ファンによる)「兄さん部隊」を形成し、韓国の大衆歌謡史に一線を引いた歌手チョー・ヨンピル。その間多数のヒット曲を出しながら、同時に多様な音楽実験をした韓国大衆音楽界の生きた伝説。それゆえ歌手の王(歌王)と呼ばれる歌手。
最近還暦を越えた歌王チョー・ヨンピルの、新しいアルバム発売、ショーケース(新曲発表会)、コンサートと、25年前の著作権事情が、シナウィのリーダーのシン・テチョルがあげたフェイス・ブックの文章*のために広く知られて遺憾を醸し出している。その理由を当時の新聞記事および判決文を土台に再構成してみる。

(*:参考) Innolife「チョ・ヨンピル、31曲著作権盗まれ虚脱」(4/20

歌王チョー・ヨンピルは、1976年覚えやすいハスキーボイスでノスタルジックな歌詞が融合した「釜山港へ帰れ」という曲で大衆に広く知られ始めた。その時、歌王は26歳であったが、すでに歌手のキャリアは10年にもなった。高校2年生の時から、米8軍舞台でボーカルグループで活動して発表したこの曲は、曲のタイトルのためか、釜山から旋風的な人気を集めソウルに上陸するようになった。
しかしながら、 「釜山港へ帰れ」という曲は、発表時から著作権紛争を引き起こすことになる。作曲家ファン・ソンウ氏が「地球レコード」、「キング・プロダクション」、「オアシス・レコード」、「ヒット」という4つのレコード会社に著作権を譲渡してしまったからだ。だから、イ・ミジャ、ナフナ、ソン・テグァン、チョ・ギョンス、キム・ヨンジャなど15人の歌手がこの曲を争って歌ってアルバムを出す奇妙な現象も発生した。
チョー・ヨンピルは、「釜山港へ帰れ」を「キング・プロダクション」で出盤(レコーディング)したが、翌年の1977年シン・テチョルの父シン・ジュンヒョンがいる「地球レコード」に移籍することになる。この時から、地球レコード社のイム社長との縁が始まる。

地球レコード社は、その当時の代表的なレコード会社として、チョー・ヨンピルが専属していた1980年代の初めには、イ・ミジャが専属していた太陽音響と共に、最も多くの歌手を抱えていた大型レコード会社であった。今のSM、YG程度に考えると良いだろう。

しかしながら、大衆に知られる前の1972年の大麻事件が後になって問題になって、チョー・ヨンピルの活動は長くは続かず、自粛の時間を持つことになった。だが、1979年末の大麻芸能人の放送活動の規制が解けて、チョー・ヨンピルは、1980年初めにドラマ主題歌「窓の外の女」で再び派手な回復をすることになる。
以後チョー・ヨンピルは、「窓の外の女」が収録された1集を含む2集「ロウソクの灯」(1980年)、3集「赤とんぼ」(1981年)、4集「探せぬウグイス」(1982年)、5集「友よ」(1983年)、6集「涙のパーティー」(1984年)、7集「旅に出よう」(1985年)、8集「虚空」(1985年)までのアルバムを地球レコードで出盤(レコーディング)した。
地球レコードでこのように多くのアルバムが出すことができたのは、歌王チョー・ヨンピルが1977年10月21日から1986年11月30日までの9年間、地球レコードの専属契約歌手だったからだ。

ここでは、専属契約とは、その当時の主流的な契約形態として、レコードやテープが売れるとは関係なく、一定の期間(通常2~3年)の間の専属契約金だけ受ける契約の形態である。この契約形態は、全面的にレコード会社に有利だったが、当時歌手は多く、レコード社が寡占型としても少なかったので、レコードを出さなければならない歌手としてはどうしようもなかった(1983年東亜日報の記事によると、当時、歌手1400人のうち100人がレコード会社専属していたという)。

1981年の東亜日報の記事を見ると、「ディスクとテープが100万枚売れても、チョー・ヨンピルが受けとったのは金で1000万ウォンと乗用車一台という事実は、私たちの歌謡界の不正の一断面を現したのだ」と表現されているので、専属契約の弊害が並大抵ではなかったようだ。だから、トップ歌手チョー・ヨンピルも生活のために夜の舞台に立つ他なかったという。

このような専属契約金(または専属金)は、1985年頃には1億ウォンを超えて、その頃イ・ソンヒは2億ウォンを要求したりもしたが、1987年頃から主流的な契約形態が「印税制」に移ることになる。

1988年の東亜日報の記事によると、専属契約制を選択した人気歌手の場合、2〜3年専属期間に3000万ウォンから5000万ウォン程度の専属金を受けて、逆に印税制を選択すると、アルバム1枚当たり650ウォンの印税を受けるという印税制を選んだ場合、10万枚の販売に5000万ウォン程度の収益が生じる

作曲家ㆍ作詞家の事情は歌手よりもはるかに劣悪だった。1982年の毎日経済の記事によると、1曲あたり1万5000ウォンから2万ウォン程度を受けたという、その事情を知り得た。チョー・ヨンピルのヒット曲である「窓の外の女」の作詞家ペ・ミョンスク氏が受けた金は20万ウォンに過ぎなかった。チョー・ヨンピルが1981年に受け取った金は1000万ウォンだったので、1/50にしかならないレベルだ。

一方、他の歌手のように歌王チョー・ヨンピル側も専属契約が終了する1986年11月30日頃、地球レコード社のイム社長に印税制転換を提案し、1986年12月31日印税制を主な内容とする契約を締結されることになる。

当時の状況について、1987年の京郷新聞の記事によると、「地球レコードと専属契約をしたチョー・ヨンピルは、3年単位の契約を更新してきたが、この間印税制と併用する条件で、1億2000万ウォンを受けたことが分かった」とする。

地球レコード社は、当時の状況を「歌手チョー・ヨンピル氏とは、1977年10月21日から1986年11月30日まで専属歌手制で継続されてきた間、本契約の期間満了前、印税制に転換することにし、これに加え著作権(上記期間中の自作曲:31曲)のみ譲渡を受けることにして、弊社は相当な金額を支払うことで合意したが以後、歌手当事者が自分の著作権一切を譲渡してしまえば、将来の収入が少ないようなので、著作権の一部を譲り受けてほしいと懇請するので、公演権と放送権は歌手に与えて、制作会社としての特性上、複製権と配布権だけ弊社が譲り受けることに譲歩しました(1986年12 31。法律事務所で公証人) 」と述べている(出典:http:// nbbs2.sbs.co.kr /)。

まとめると、チョー・ヨンピルが作曲した31曲のコピー・配布権は地球レコード社が持っていて、公演・放送権は、チョー・ヨンピルが持っているというのだ。そのため、チョー・ヨンピルが自分の曲を複製して発売したり、配布する権利がなく、放送や公演で歌を歌うことができるが、その歌でアルバムやDVDを発売すると地球レコード社に収益が戻ることになる
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2013年4月28日日曜日

結晶の世界

アフリカの奥地で、世界が結晶化する事件が起こり、そこに関わる登場人物や生き物たちが透明な硬質状の膜に覆われて結晶化していく・・・あるいは、ある病原体に感染したひとびとの血液がサラサラと顆粒状に結晶化する。

結晶の美しさは、規則性をもって析出したとき美しい・・・ことに透明で直線的な稜や等角な面があれば更によい。

アルプスの奥、氷河の上に転がった岩肌に、しっかりと根付いてきらめく水晶・・・辺りの雪景色から、これが氷の化石だと思っておかしくない。

わたしたちに"CO2"の世界があるように、"SiO2"の世界があってもおかしくない・・・だから、"Si"を体の構造に持つ生命体がいるのではと面白おかしく語った文章を読んだことがある・・・でも、体が硬いだろうというのがオチだったけれど。

そうだね、人間の体の中に石ができると困ってしまう・・・腎結石、尿結石、それに石頭。

(本ブログ関連:"結晶世界")

2013年4月27日土曜日

イ・ソンヒの「恋文」

女性の若さを表すキーワードに「童顔」があって、しばしばイ・ソンヒに形容される。この言葉には、人工的なものでない、自然な表出への素直な反応があって、彼女の美しい歌声とともなう風貌に、憧れと懐かしさを想い起こさせるのだろう。

まるで岸辺に誘う波音のように美しい序奏で始まる、イ・ソンヒの「恋文(연서)」(7集、1991年)をYoutubeで、そこに置かれたステージで見せる彼女の数々の写真を見ながら聴いてみよう。

(本ブログ関連:"恋文")



(Youtubeに登録のlys2187に感謝)

2013年4月26日金曜日

アルファルファ

そういえば昔、無声映画のスラップスティック・コメディを風味したような、子どもたちが徒党を組んでドタバタ劇をする「ちびっこギャング(Our Gang)」という白黒のアメリカのテレビ番組(1960年代はじめ)があった。一番記憶に残っているちびっ子は、子どもたちの中で存在感がありながらいささか宙に浮いているような"アルファルファ"だ。

映像は古く1930年代後半に制作した作品に登場したアルファルファ役の奮闘振りが印象深い。子どもたちの中で、のっぽで細長、決して強くはなかったし器用でもなかった。歌えば調子っぱずれだし・・・どちらかといえば雰囲気に乗れないけど頑張っているという役回りだ。

アルファルファって、牧草の一つ(マメ科、"ムラサキウマゴヤシ")であって、「糸もやし」の名もあるそうで、糸のようにもやしのように・・・細く長く伸びるのが特徴のようだ。

ちびっこアルファルファも大人になる。Wikipediaによれば、アルファルファ役のカール・スウィッツァー(Carl Dean Switzer、1927年8月7日~1959年1月21日)は、役者に加えて犬のブリーダーや狩猟ガイドもしたが・・・31歳の最期は、望ましいものではなかった。

2013年4月25日木曜日

(資料)結婚式の世論調査

韓国ギャラップ(KGallup)は、おもに結婚式に招待される側の視点と思われる、「結婚式の世論調査」をした。主な結果について次の通り発表(4/4)した。

(本ブログ関連:"ギャラップ")
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主な結果(回答末の( )内%は2005年対比、ほか)

・「最近の結婚式のご祝儀は?」: 「5万ウォン」 70% 、(ご祝儀平均6万ウォン(+1万8千ウォン))
・「結婚式のご祝儀、家計の負担になる」: 68%(+1%)
・「結婚式に出席する感じは?」: 「お祝いしに行く」 51%(-5%)、「儀礼的にお金を出しに行く」 30%(+3%)
・「結婚式の招待客の範囲は?」: 「近い親戚だけが参加するのが良い」 61%(+16%)、 「できるだけ多くの人に知らせるのが良い」 36%(-14%)
・「最近出席した結婚式の場所は?」: 「一般的な結婚式場」 79%、「ホテル」 8%、「教会/大聖堂」 7% (過去調査と比較して「一般的な結婚式場」は徐々に減少、 「ホテル」は増加傾向)
・「好みの結婚式の場所は?」: 「一般的な結婚式場」 51%、「教会/大聖堂」 15%、「ホテル」 3%
・「最近の結婚式、改善すべき点は?」: 「豪華、贅沢の結婚式」 31%、「形式的な手続き」 11%
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【調査の概要】
- 調査期間: 2013年4月1〜4日(4日間)
- サンプリング: 携帯電話RDD(ランダム作成の電話番号にかける手法:Random Digit Dialing)標本フレームから無作為抽出
- 応答方式: 電話調査員インタビュー
- 調査対象: 全国の満19歳以上の男女1,224人
- 標本誤差: ±2.8%ポイント(95%信頼水準)
- 回答率: 18%
- 依頼機関: 韓国ギャラップ独自調査

2013年4月24日水曜日

チック・コリア

昔のジャズ喫茶の思い出ときたら、吉祥寺だったかな、地下室につながる狭い階段を降りると、黒壁を背にした客がうつみき加減にタバコをふかし、部屋中を紫煙が幾重に漂っていて、いい具合に照明がゆらめいていたもんだ。まるで陰鬱さを証のようにして、視線をあわすこともなく、むしろ互いに心理的に距離をとるように、客たちは重い空間に沈んでいた・・・結局、そんな時代のポーズに長居できなかったけど。

あるとき、LPレコードのジャケットに、"Chick Corea"と大きく赤い筆記体で描かれたチック・コリアのピアノ即興曲集「Piano Improvisations Vol. 1」(1971年)があって、それを聞いたときには何だかほっとした。旋律に乗ってしまえばしめたもの、そのまま流れていけばいいのだし、即興そのままを体感できるような、自分の空間で自由に聞ける心地よさがあった。

それではYoutubeで、「Song for Sally」でも聞いてみようかな。(登録者Mike PianoPlayに感謝)

(付記)
ところで、タモリがピアノの白鍵だけで、「努力なしでチック・コリア風ピアノ演奏の技法発表」したのを聞いて笑ってしまったよ。そう、何だか謎解きしたようで、チック・コリアが誰にも内在するものをほどいてくれていたんだってことに気付いたんだね。タモリが、自宅でこの技法で演奏?すると、もっと没入すると言い訳していたのもうなづける。

2013年4月23日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 獅子舞

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/17)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第2回として「獅子舞(사자춤)」について紹介された。

獅子舞の起源と音楽について次のように説明された。
・トラを山君(山の君子)と呼び、山の神の守護神としてきた韓国では各地域に、トラではない「獅子(ライオン)舞」が伝承している。インド(或いは中国)起源とする獅子舞は、三国(高句麗、百済、新羅)時代に伝来したといわれる。

金泳宰(김영재)による「広大の夢(광대의 꿈)」を聴く。手法・構成ともに・・・今様である。

・約1500年前、新羅の眞興(ジンフン、진흥)王の代、伽倻琴(カヤグム)の楽師于勒(ウ・ルクッ、우륵)が作った曲中に「獅子伎」があったこと。またその約300年後、学者の崔致遠(チェ・チウォン、최치원)の詩中に、獅子舞を描写した一節が含まれていることなどから推察されている。
・現在は、咸鏡道北青地方に伝わる「北青(プクチョン)獅子舞」が最も有名で、黄海道地域の「鳳山(ポンサン)仮面舞」、「康翎(カンリョン)仮面舞」、そして釜山地方の「水営野遊(スヨンヤリュ)」など多様な獅子舞が伝承されている。

北青獅子舞の中から「獅子の舞(사자춤)」を聴く。素朴な響きがよい・・・光景が見えるよう。
(参考)Youtubeに北青獅子舞の映像がある。登録者jajimalgobojiに感謝。

北青獅子舞の獅子は茶色の毛で顔も茶色をしているが、康翎仮面舞の場合は雪のような真っ白な毛に赤い顔をしている。威厳と勇猛を象徴することに変わりはない。獅子舞の際、鈴を鳴らして人々に知らせ、村の家々を回っては、鬼を追い払う。さらに、康翎仮面舞では、戒律を破った僧侶に対して罰を与えるお釈迦様の伝令役としての役割も兼任した。

▼弦楽室内楽団"チョコレート"による「木彫り人形の踊り(목각인형의 춤)」を聴く。これも手法・構成ともに・・・今様である。

2013年4月22日月曜日

(資料)きつね

日本霊異記」上巻第二話に、狐を妻として子を産ませた話しがある。古代の欽明天皇の時代に、嫁探しに出かけた男が女と巡り合い結婚する。一男をもうけたが、実は女は狐の化身であり、飼い犬に気付かれその身をあらわにしたのを見て男は、「汝と我との中に子を相生めるが故に、我は忘れじ。毎(つね)に来りて相寝よ」といった。ゆえに、また来て寝ることから、妻に「来つ寝(きつね)」の名がつく。

上品な薄紅色の裾(すそ)を引きつつ来た妻も、やがていずこかへと去る。それを偲んだ男は、「恋は皆我が上に落ちぬ たまかぎる はろかに見えて去(い)にし 子(=あのかわいい人)ゆゑに」と歌った。これは、消え去った妻への思いを夫が歌ったものであり、人形浄瑠璃の「葛の葉」に見られるように去り行く妻が残す、「恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」とは逆だ。

日本霊異記のこの説話の最後には、彼ら(人と狐であるが)二人の間の息子の名と、その一族の姓の由来について書き加えられている。「葛の葉」で残された子が安倍晴明であるように、子孫を残す意味があることに、両説話には共通性がある。狐に、そのような時間をくだる霊力があって、信仰につながるのも分かるような気がする。

(本ブログ関連:"クミホ"、"(資料)「山海経」中の九尾狐のこと"、"お稲荷さんと油揚げ"、"玄翁(げんのう)"、"九尾の狐"、"豊川稲荷東京別院散歩"、"狐の嫁入り"、"府中市郷土の森博物館")

2013年4月21日日曜日

健全なイメージの歌手

イ・ソンヒは、今も清潔感と若さを保ち続けているが、1960年前後のこと、ラジオやテレビで知ったアメリカの歌手の中で健全なイメージがあった歌手といえばまず、パットブーンPat Boone、1934年6月1日~)があげられる。見るからに端正な風貌であるだけでなく、声質もソフトでやさしく、まさに"優等生的"な歌手だった。まるで、ガールフレンドの親父でさえ認めるような信頼感を漂わせるようなものがあった・・・まあ、これは映画の一場面だが。
彼の代表的なカバー曲「砂に書いたラブレター(Love Letters In The Sand)」(1957年)はベストだろうが、この季節に合った「四月の恋April Love)」(1957年)も聴いてみたい。

また、日曜日の午前中にNHKのテレビ番組で見た、アンディ・ウィリアムス("Andy" Williams、1927年12月3日~2012年9月25日)のワンマンショーも懐かしい。清潔感があって、お茶の間で家族で見るのに違和感のない歌手だった。ムーン・リバーMoon River)」(1962年)が今も耳に残っている。
そうそう、テレビ画面で歌う彼のセーター姿は、そのまま間近で聞かせるようなアットホームな雰囲気がしたものだ。

(Youtubeに登録のにtachibana213、yootami感謝)

2013年4月20日土曜日

イ・ソンヒの「ライラックが散るとき」

イ・ソンヒ自身が語った言葉に、シンガーソングライターとして作品を世に出したのが、10集のときからで、その作品のひとつに「ライラックが散るとき」(1996年)がある。

春4~5月に咲くライラックを以前見たような気がする。その薄紫色の花が、どのように散るかは知らないけれど、厚みのある小さな花弁たちが樹下に次々とポツリ落ちるのだろうか。まさに青春の思い出の名にふさわしく、イ・ソンヒが余情をもって歌う「ライラックが散るとき」(MBC「人気歌謡 ベスト50」、78回、1997年1月25日)をYoutubeで聴いてみよう。

(本ブログ関連:"ライラック")



(Youtubeに登録のMBCkpopに感謝)

2013年4月19日金曜日

金曜の夜は

お~っと、気付けば時間が過ぎてしまった・・・今日のことごと雑記する。

・昨日は暖かくて外出にできるだけ軽い服装をしたがそれでも汗をかいた・・・今日は厚手に切り替えるほど寒い。傍のストーブを未だしまいこむことができない。

・書留封筒に少し大きめのサイズがあると知って郵便局で求めたら、料金が高くなるからと普通サイズを勧められた・・・ああ、同じものは既に家にあるのに・・・買ってしまったよ。

・昨日に続き今日も・・・千葉県東方沖、実際は銚子のほんの海側といったところだが、マグニチュード4.7の地震が発生した・・・不安になる。

2013年4月18日木曜日

ケーシージョーンズ 楽しいな~

子どもの頃に見た外国のテレビドラマに、ヘリコプターのパイロット、潜水ダイバー、駅馬車の御者などの職業と密接な人物を主人公にしたドラマがあった。

その中に、アメリカの鉄道機関士が主人公の連続ドラマ「ケーシージョーンズ(Casey JonesTV series)」があって、番組主題歌のフレーズ「ケーシージョーンズ 楽しいな~・・・」が今も耳に残っている。

機関車は、玩具のアイテムである動き・音・光りを備えた、子ども(男の子であるわけだが)が真っ先に関心を持つ乗り物のひとつだ。まして機関士へのあこがれは、列車を擬人化して見るよりもより直接的だ。主人公のケイシー・ジョーンズが実在していたと、実は今知ったけれど・・・やっぱり、伝説の人物だったんだね。

それに、機関車が登場する、夏の「銀河鉄道の夜」、冬クリスマスの「急行『北極号』」の物語も、子どもの頃に見た夢や幻想を思い起こさせてくれる。わたしが、クリスマスプレゼントにサンタクロースからもらった記憶にあるものも、小さな木製の機関車と客車が数台連結した旅客列車だった。

(Youtubeに登録のDavid Bowenに感謝)

2013年4月17日水曜日

今日も地震が続く

今日のテレビ各局は、三宅島の地震を報じた・・・といっても体感することはなくて、報道を通じて知ったわけだが。気象庁の地震情報を見ると、午前10時過ぎに地震が発生して以来、21:20現在までに、何と29回も地震が続いている。

NHKニュースによれば、「17日午後5時57分ごろ、三宅島近海でマグニチュード6.2の地震があり、三宅島で震度5強の揺れを観測したほか、震度4を新島、神津島、御蔵島で観測しました。」(4/17 18時45分)とのこと。
また気象庁によると、この地震は火山噴火と直結するものではないという。2000年と同様の大噴火が再現することはないようだ。

ところで今日も、与那国島、石垣島沖、そして宮城県沖に、マグニチュード5以上の地震が発生している・・・気にすると神経質になり、忘れるとドカンとやられる、ままならない。

秘密の湧き水

小学低学年の頃、よく遊んだ公園は大きな段差があって二段に分かれていた。公園上側は広場になっていて、ボール投げや自転車遊びをした。段を境い目に、下側を見下ろすように日陰棚があり、その両脇には階段が作られていた。公園下側も広場だったが、十分整備されてなくて次第に自然のまま茂みに変わっていた。

この茂みの奥に、子どもたちにとって秘密の水飲み場があった。公園に設置された水飲み場の水道蛇口から出る生温かい水よりも美味い、公園斜面に湧き水があったのだ。辺りは丈の高い草々に覆われていて、藪漕ぎするようにして進むと、小さな水溜りが見つかる。しゃがんで湧き出る水を手ですくって飲むそのとき、湧き口でキラキラと雲母が水流に舞っているのが見えた。夏のかんかん照りのときは、ことのほか美味しかった記憶がある。

子どもたちにとって、秘密の場所は共感しあえる場所だ。だから、近所の塀の下にある抜け道にも、猫ぐらいしか通り抜けないような家と家の隙間の陰にも、そして放置されていた防空壕跡の暗闇にも、自分たちだけが知っている秘密があった。そして、誰にも教えない秘密だぞと語り合いながら、その秘密を楽しんでいた。

今では、そんな秘密の場所もすっかり消えて、観光施設に造成されたという。でもねえ、秘密は今でも残っているし、近所の崖線で水が湧いているのを見ると、子どものときに仲間たちと持っていた秘密の迷路がどんなに大切かしみじみと思い返すよ。

2013年4月16日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 梅の花

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/10)に人物シリーズ75回目を終えて、今回から文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第1回音楽紹介が始まった。

今回はキーワードとして、ソンビ(선비)が愛したといわれる「梅」の花にまつわる音楽が紹介された。
・儒教でいう君子に基づいて、花で表現する四君子(사군자)すなわち「蘭菊竹梅(란국죽매)」がある。(日本の松竹梅に通じるかな・・・)

▼フュージョン国楽グループ・クリム(그림)の演奏による「花柳東風(화류동풍)」を聴く。東風吹かば匂い起こせや梅の花・・・でも、今様の都会で聞いた方がいいかな。

・朝鮮時代の知識人、退渓李滉(テゲイファン、1501年~1570年)は、逸話にもその関わりがあるほどに梅を愛したという。丹陽に郡守として赴任した先で出会ったのが官妓の杜香(トゥヒャン)だった・・・。(伝説に諸説あるようで)

▼チョン・ジンギョン(전진경)の歌(歌詞、가사)で「梅花歌(매화가)」を聴く。ずっとハイ・トーンで流れるように歌う。

・昔、祝いの宴を花で飾るときに紙の造花を使ったが、梅の花の場合、蜜蝋で作ったりもしたという。花→蜂(蜜)→花ということから、蜜蝋の造花を「輪廻の梅(윤회매)」といい・・・その花の姿を見て先祖に似た子孫と例えられる。

▼ハン・ウンヨン(한은영)の琵琶による「飛花点翠(ビファチョムチィ、비화점취)」を聴く。砂時計のような・・・これも、今様の都会で聞いた方がいいかな。

2013年4月15日月曜日

イ・ソンヒの「私の街」

MBCの音楽番組「音楽旅行 ラララ」(15回、2009年3月26日)で、イ・ソンヒが5集タイトル曲「私の街(나의 거리)」(1989年)を歌っている映像が、Youtubeに登録されている。
登録者の解説で、(英語)曲名を「My street」としている。そういえば「street=通り」には、「길」の他に「거리」もある訳で・・・。以前から紹介されている「私の街」のタイトルの方がいいような気もするけれど、歌詞では別れた場所をもっと限定しているし・・・「通り」の方がよいことになる。

(本ブログ関連:"イ・ソンヒの「私の街」"、"イ・ソンヒのアルバム枚数"、"イ・ソンヒの歌謡トップ10")


(Youtubeに登録のMBCkpopに感謝)

2013年4月14日日曜日

石の集い

午前中、突然小刻みに家がきしみ始め・・・やがて強い揺れが始まった。すぐに治まったが、いつもPC上で緊急地震速報を流してくれる"SignalNowExpress"が、まだ起動していなかった。ということは、緊急地震速報よりも速く地震が伝わってきたわけで、震源が近いことを示していた。

やがて"SignalNowExpress"が起動して、震源が埼玉県北部であることが分かった。それを追うようにテレビ画面も地震速報を表示した。気象庁の地震速報(10時26分発表)は次のようだ。
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14日10時22分頃地震がありました。
震源地は埼玉県北部(北緯36.0度、東経139.4度)で、震源の深さは約100km、地震の規模(マグニチュード)は4.7と推定されます。

(当地は、震度2と記されていた)
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震源が内陸部になって、この地に近づけば近づくほど現実味が増して不安が深まる。

一日風が強い。天気予報では、最高気温を21℃と報じていたが、体感はもっとひんやりした。

四谷に石の集い・・・もとい、石好きの集いへ行ってきた。会の昨年今年の活動報告と講演があった。石好きにとって「水晶に始まり水晶に終わる」という格言がある。どこかで聞いたことがあるでしょう。そう、「ヘラ鮒(ふな)に始まりヘラ鮒に終わる」という釣り師の言葉を。講演は、その水晶についてだ。
水晶の構造と結晶成長の形態学から、宇宙に水晶があるか?といった話題まで楽しく聴講した。

ベテラン会員提供の鉱物標本を次の通りいただいた。
・秋田県荒川鉱山: 水晶(華麗な群晶)
・岩手県仙人鉱山: 赤鉄鋼(輝く群晶)

2013年4月13日土曜日

淡路島付近で地震

朝、テレビをつけて驚いた。淡路島で大きな地震が発生したのだ。(気象庁地震情報
一瞬、「阪神・淡路大震災」(1995年1月17日)の光景が頭をよぎったが、ニュースによれば幸い大きな被害はなかったという。毎日jpの記事「淡路島震度6弱:11人が軽傷…落下物に接触、転倒などで」(4/13、08時53分(最終更新 04月13日 09時04分))は、次のように報じている。
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・13日午前5時33分ごろ、淡路島付近を震源とする地震があり、近畿を中心に中部から九州にかけての広い範囲で揺れて、兵庫県淡路市で震度6弱を観測した。気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.0と推定される。地震によって若干の海面変動が予想されるが、津波の心配はないという。
・消防庁災害対策本部によると、午前8時15分時点で、落下物に接触したり、転んだりして、大阪府4人▽兵庫県6人▽徳島県1人−−の計11人が軽傷を負ったという。
・また、原子力規制庁によると、原発や原子力施設で異常は確認されていない。全国で唯一稼働中の関西電力大飯原初3、4号機(福井県)で震度3を観測したが、トラブルもなく運転を続けている。
 主な震度は次の通り。
 震度6弱=淡路市
 震度5強=南あわじ市
 震度5弱=洲本市、大阪府岬町、徳島県鳴門市、香川県東かがわ市、小豆島町
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今回は、震源が「阪神・淡路大震災」(マグニチュード7.3)の南端に属しながらも、地震のメカニズムは異なると報じられている。

2013年4月12日金曜日

稲荷神社

地元図書館の駐車場に隣接して、小さな稲荷神社がある。参道は、いくつも並ぶ鳥居をくぐるようにして社殿へつづく。
鳥居の赤い色と、花弁を重ねて今を盛りに咲く八重桜の薄紅色のコントラストが美しい。まさに西陽が射して、その色合いを互いに強調していた。奥の簡素な社殿に参拝して家内安全を祈ったのはもちろんだ。

総本社は、京都府京都市伏見にある伏見稲荷大社とのこと。そして、入り口の石(花崗岩)の鳥居の額束には、笠森稲荷神社の額が掲げてある。また、「笠森稲荷の『かさ』の音は『瘡』に通じることから疱瘡や皮膚病除けの流行神としても知られている。」(神社文化振興評議会)という。以前、郷土史家の方から、江戸期には遠く川崎(宿)からもこの稲荷を訪ねてくる女性たちがいたという。

薩長による明治以降の官製文化に対して、江戸風を期待するものもあるが、決して洒落た粋な世界だけだった訳ではなかったことを忘れてはならないだろう。

(本ブログ関連:"稲荷神社")

2013年4月11日木曜日

黄昏のビギン

黄昏の居心地よくない時間、ぽつんと突き放されたような気がする・・・時間の変わり目は曖昧だ。時の進み具合を時計とにらめっこしても、夕闇は刻々迫り、いつしか夜のとばりがすっかり降りたことに気付く。そんなとき、ちょっと余裕があれば時間の経過を楽しみたい。ちあきなおみの「黄昏のビギン」を口ずさんだりする。

ちなみに、彼女の歌では「紅とんぼ」も好きだな。この歌で歌手の技量が試されるというもの・・・。

(本ブログ関連:"CMソング")

(Youtubeに登録のkameari3brother、guitar1680073に感謝)

2013年4月10日水曜日

柳笙

今日から旧暦3月となる。韓国の「東国歳時記」(洪錫謨)の3月の項に、「兒童たちが柳の枝を折り、觱篥(ピリ피리) を作って吹く。之を柳笙(류생)という。」とあるが、どん楽器で、どんな音色をしたのだろうか。

子どもの頃、身の廻りにある自生の植物を使って音を鳴らしたりしたのは、(葉肉の厚いツバキの葉を使ってだったろうか)葉笛を作ったことくらいだ。上記のように柳の枝で作るとしたら、多分枝の表皮を残し、芯を繰り抜いたのだろう・・・似たような作業で、刀と鞘のおもちゃを作ったことがあるが。
さて、柳の枝の芯をくりぬいて、觱篥のようにリードまで作り込んだのだろうか・・・あるいは管の端を噛んでリード風にしたのだろうか。ちょっと試してみたい気がする。

(本ブログ関連:”東国歳時記”)

2013年4月9日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 朴範薰

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/3)に、人物シリーズ74回目として、日本の雅楽器の篳篥(ヒチリキ)に似た2枚リードの縦笛ピリ(觱篥:피리)の演奏家であり、指揮者、作曲家でもある朴範薰(パク・ボムフン、박범훈、1948年4月12日~)を紹介した。
人物シリーズは今回終了し、次回から新しいシリーズが始まるとのこと。

(本ブログ関連:"ピリ")

まず、日中韓にまたがる楽団の紹介から始まった。
・1993年9月、日中韓の3カ国を舞台に活動する楽団が設立された。そのプロジェクトに韓国で大きく関わったのが朴範薰である。

(参考)日本の関係楽団について(未確認):「オーケストラアジア
(参考)中国の「中央民族楽団」について:「中央民族楽団喜洋洋新年迎えのコンサート

▼KBS国楽管弦楽団による「祝宴舞(チュギョンム、축연무)」を聴く。賑やかで、いろいろな音が響き重なる・・・。

次のように朴範薰プロフィールが紹介された。
・1948年、京畿道楊平に生まれる。
・中学生の頃、地元の村へ来た、大道芸集団「寺党牌(ナムサダンペ:남사당패=旅芸人)」を率いたサム・ウンリョン(남운용?)の紹介で、ソウル国楽芸術高等学校に進学。国楽の基本から、ピリ、編曲、さらには西洋音楽に至るまで学ぶ。
・1968年にはメキシコオリンピックに派遣される民族芸術団の音楽を担当。
・大学進学後、国楽でなく西洋音楽の作曲を専攻。日本にも留学して、伝統楽器と西洋楽器の一緒の演奏を見て、その後のアジア民族楽団プロジェクトの花を咲かせた。
・寺院で偶然に西洋式の仏教音楽が歌われるのを聞き、興味を持ち研究した。曹渓宗立の仏教系私立大学の東国大学で哲学博士学位を取得。
・1986年のアジア競技大会、1988年のソウルオリンピックの開幕式音楽を担当。
・初の民間国楽管弦楽団「中央国楽管弦楽団」を創立後、国立国楽管弦楽団創団にも寄与した。
・中央大学の総長として、また最近では青瓦台の教育文化首席秘書官として活動した。

2013年4月8日月曜日

今日から一年生

晴天の午後、明るい道を正装姿の親子連れが歩いてくる。子どもは先を歩いては振り返り、親が追いつくのを待つ、その繰り返しだ。子どもの背中で真新しいランドセルが揺れている。

そうか、今日は小学校の入学式だったのだ。おちびさんたちはピカピカの一年生だったわけだ。そしてランドセルもピカピカだ。

中には、ママチャリに乗って帰っていく母子もいた・・・まだ幼稚園気分が抜けないのかな・・・いやいや、お母さんはきっと忙しい理由があるのだろう。あるいは、両手にランドセルを持つ父親の前を一人の女の子が先導し、後方を母親と一緒に歩くそっくりの女の子がいた・・・そう、双子なんだけど、もう性格が違ってきたのかな。

小学生は学校が好きだ。ラジオで聞いた話しだけど、ランドセルを家に置いたまま登校した子がいたそうな。それに、難病のため病室を出られない子も望むのは学校に行って友だちと会うことだ。

ちなみに、中学校の入学式は明日だそうだ。

2013年4月7日日曜日

イ・ソンヒの「愛が散るこの場所」

今朝から春らしい、いや初夏ほどの陽が射して、風は昨夜に増し空中を轟かしながらも夕方には一段落した。昼間の強風は、街角のあちこちに駐輪していた自転車を次々こがしていた・・・転がしていた。

通り道に見る八重桜は、薄紅色の八重の花弁を豪勢に咲かせていた。ソメイヨシノの花が、散るに従い黄緑の初々しい葉を表わしたのに比べて、八重桜はふっくらした花と一緒に茶色の葉が見える。まるで桜餅を包むため、塩漬けにして作られた桜葉のような色合いだ。満開の八重桜に食欲が湧いてくる。

先日、ソメイヨシノがさらさらと花を散らす様を見て、風が見えるような気がした。散る花はもう戻ることはないのだから、新しい花を咲かせてはどうだろう・・・イ・ソンヒのアルバム4集に所収の「愛が散るこの場所(사랑이 지는 이 자리)」(1988年)をYoutubeで聞いてみようか、菜の花だけど・・・。

(本ブログ関連:"愛が散るこの場所")



(Youtubeに登録のmaonsanに感謝)

2013年4月6日土曜日

春の嵐は来るのか

今日は、昼過ぎから空模様があやしくなってきて、午後2時半頃には小雨がぱらつき始めた。夕方の韓国語教室の帰り道、小雨に風が加わったものの強風までは至らなかった。午後10時過ぎの現在、天候は若干強めに進んでいるようだ・・・夜中はどうなるのだろう。

天気予報によれば、明朝には天気が回復しているようだが、実は、明日予定していた栃木の仲間との鉱物採集は中止している。お天道さまはままならぬ。

昨日から始まった小金井公園の「第59回 小金井桜まつり」(4月5日~7日)は、空模様の結果どうなるのだろう。今日の風雨で、桜の花がだいぶ散っているだろうけど・・・小金井市のWEBお知らせによれば、「4月6日、7日は荒天と予報されており、暴風雨の間は催し物が中止になる可能性もあります。」とのこと。

この世相、今日の春の嵐のようにあわただしい。無事にことが過ぎるのを願うばかり。

2013年4月5日金曜日

イ・ソンヒとフックエンターテインメント

イ・ソンヒが昨年3月に、所属企画会社フックエンターテインメントの社内取締役に登載(登記)されたと、マネートゥデイの記事「"CFキング" イ・スンギ、1年にどれくらいの儲けか見たら・・・」(4/4、キム・コンウ記者)は次のように報じている。(抜粋)

(本ブログ関連:"フックエンターテインメント")
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・2002年*、資本金5000万ウォンで設立されたフックエンターテインメントは公演企画・制作、マネジメント、不動産賃貸業を主な事業とする。所属芸能人はイ・スンギ、イ・ソンヒ、イ・ソジンなどだ。歌手イ・ソンヒ氏は、昨年(2012年)3月社内理事に登載(登記)**された。

(*)2002年6月29日にイ・ソンヒが大学路のライブ劇場を受け、国内初の歌手が公演会場を直接運営したのが前身。

(**)イ・ソンヒが以前所属した(経営も関わったとされる)フックエンターテインメントと、2008年末に米国から帰国後復帰した同事務所との関係が明示された。

・フックエンターは、所属芸能人の数は少ないけれど営業利益にだけ見れば一部マネジメント上場企業を跳び越える。昨年、チャン・ヒョク、ファン・ジョンウム所属会社IHQは営業利益が20億4700万ウォン水準だった。

・昨年、フックエンターは、マネジメント売り上げと推定されるサービス部門で93億2300万ウォンを稼いだ。この中で芸能人に支給される金額である手数料は、56億3500万ウォンを占めた。

・多くの収益をイ・スンギが上げたと仮定する場合、イ・スンギと所属会社の収益配分比率は、6対4程度と推定される。これはトップスターが所属会社と、8対2、または7対3で契約するのと比較するとき、所属会社に大きく有利な方だ。

・おかげで、イ・スンギの他にクォン・ジンヨン代表も相当な収入を上げたと見られる。 現在のフックエンターがある江南区、清潭洞の建物は、2004年にクォン代表が買収した所で、売買価格は確認されない。
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2013年4月4日木曜日

チョー・ヨンピルとイ・ソンヒのデュエット

昨日、本ブログに記した「最高のボーカル・アーティスト」で、<レジェンド100-アーティスト>にあげられた1980年代の歌謡界を拮抗したイ・ソンヒとチョー・ヨンピルが歌番組に一緒に出演しているYoutubeがあるので見てみよう。
登録者(MrWoober99)によると、この映像は番組「土曜日 土曜日は楽しくて」(1986-87年?)だそうで、二人が次のように歌っている。

・「冬のティールーム(그겨울의 찻집)」 チョー・ヨンピル
・「分かりたいです(알고싶어요)」 イ・ソンヒ
・「夢の対話(꿈의 대화)」(MBC1980年大学歌謡祭大賞曲) チョー・ヨンピルとイ・ソンヒ
・「君は僕が好き 僕は君が好き(나 너 좋아해 나 너 좋아해)」(チャンンドク)  チョー・ヨンピルとイ・ソンヒ

(本ブログ関連:"チョー・ヨンピル")

2013年4月3日水曜日

鳥インフルエンザA(H7N9型)

中国で死者も出している鳥インフルエンザについて、NHKニュースの記事「H7N9型 ヒトに感染しやすく変異」(4/3)は次のように報じている。
そういえば、2年前の今頃、新型インフルエンザの騒ぎでマスクが薬局から消えたことがあったが・・・。大騒ぎになる前に、十分な供給を願いたい。

(本ブログ関連:"インフルエンザ")
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・中国でこれまで少なくとも2人が死亡し、5人が重体になっている、鳥インフルエンザの「H7N9型」のウイルスは、遺伝子の一部がヒトに感染しやすく変異していることが、国立感染症研究所の分析で分かりました。
・専門家は「ヒトからヒトへの感染が起きていないか、注意深く監視する必要がある」と指摘しています。
・国立感染症研究所は、中国当局から、ヒトへの感染が相次いで明らかになったH7N9型の鳥インフルエンザウイルスの遺伝情報の提供を受け、遺伝子の配列などを詳しく分析しました。
・分析したのは、はじめに感染が確認された上海市の男性2人と安徽省の女性1人から分離されたウイルスの情報で、いずれも、ウイルスの増えやすさを決める特定の遺伝子が、ヒトの細胞の表面に感染しやすく変異していました
・このうち、上海市の一方のウイルスと安徽省のウイルスは変異した遺伝子の配列が一致していたということで、広い範囲で感染が広がっているおそれがあると指摘されています。
分析にあたった、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの田代眞人センター長は、「H7型のウイルスは通常、毒性はそれほど強くないとされるが、免疫のある人はほとんどいないため、感染すると重症化するおそれがある。ウイルスがヒトに感染しやすくなっていることは間違いなく、ヒトからヒトへの感染が起きていないか、注意深く監視する必要がある」と指摘しています。
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(参考)国立感染症研究所掲載: 全文を確認願います

「中国における人での鳥のインフルエンザウイルスA(H7N9)感染症に関するQ&A 世界保健機関(WHO)」(抜粋)
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6. どのようにすれば個人レベルで鳥のインフルエンザウイルスA(H7N9)の感染を防ぐことができますか。

インフルエンザA(H7N9)を含め、多くの感染症を防ぐためには、基本的な衛生行動と食品衛生管理を行うことがその前提条件となります。
頻回の手指衛生、特に、食品を取り扱う間やその前後、食事前、トイレの後、動物やその排泄物を取り扱った後、手が汚れた時、また、家族の誰かが病気にかかっている場合には更に頻回に手洗いを行うこと。
・手指衛生は、医療機関においても、他の患者や医療従事者への感染を防ぐために必要です。原体は手洗いにより物理的に取り除かれますアルコールは消毒に用います(病原体を死滅させます)
・咳やくしゃみの際には、ティッシューで口や鼻を覆うこと
・高病原性鳥インフルエンザウイルスが存在する可能性があるいかなる環境においては、ウイルスに汚染された手指により、鼻、口、結膜にウイルスが運ばれる可能性を防ぐため、手洗いや速乾式刷り込みアルコール製剤の使用を含む手指衛生が重要です
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最高のボーカル・アーティスト

韓国の歌手の中でレジェンドに値するアーティストは誰か・・・スポーツ京鄕の記事「チョー・ヨンピル、音楽専門家たちが選んだ最高のボーカル・アーティスト 選定」(4/3、カン・ジュイル記者)は次のように報じている。(この企画は、Legend 100 Artist!の延長か・・・)
ちなみに、イ・ソンヒが選定されていることは言うまでもない。

(本ブログ関連:"チョー・ヨンピル")
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・「歌王」チョー・ヨンピルが、音楽専門家たちが選んだ最高のボーカル・アーティスト(歌手)に選ばれた。
・2日夜12時放送された、Mnet <レジェンド100-アーティスト>(以下<レジェンド100>)で、(大学)教授と歌謡専門記者、評論家、ミュージシャン、業界専門家などで構成された50人の審査委員団が選定した20人の歌手を公開した。

・最高ボーカル・アーティストに選ばれた歌王チョ・ヨンピルをはじめ、キム・ゴンモ、キム・グァンソク、キム・ヒョンシク、ナ・フナ、トゥルグクァ、ブラウンアイズ、ソン・チャンシク、シン・スンフン、シム・スボン、ヤン・ヒウン、ユン・ポクヒ、イ・ミジャ、イ・ソンヒ、イ・ソラ、イ・スンチョル、イン・スニ、イム・ジェボム、パティ・キム、ハン・ヨンエが名前を連ねた。 (ハングル順)

・イム・ジンモ音楽評論家は、「大衆は歌う人の優れた歌唱力に共感して感動する。 そのような意味で歌手に、昔も今も、歌唱力は重要な部分だ」として、「70年代から90年代まで色々な世代と階層を合わせて数多くの人気曲を出した、チョー・ヨンピルを韓国大衆歌謡歴史で最高の歌唱力を持っている音楽家に選ぶのに音楽関係者や言論(マスコミ)と、大衆の両方に異見はないだろう」と話した。

・<レジェンド100>は、韓国歌謡史を輝かせた伝説の歌手100人を選定してこれらを再照明する年間音楽キャンペーンだ。 4月の一月間、<エムネット・ボイスコリア2>、<エム・カウントダウン>、<ユン・ドヒョンのマストmust>など多様な音楽プログラムを通じて、これら20人を再照明する作業が一緒に行われる。
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2013年4月2日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 パク・ギョンソ

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/27)に、人物シリーズ73回目として、弦楽器の伽耶琴(カヤグム、가야금)の若手演奏家、パク・ギョンソ(박경소)を紹介した。

まず、国楽ならびに伽耶琴を新しい解釈で演奏活動している演奏家パク・ギョンソ紹介から始まった。
・「これは伽耶琴ではない(이것은 가야금이 아니다)」のタイトルを持つCDを発売して話題となった。

▼パク・ギョンソの伽耶琴による「Orbital Swing」(Cosmo Breeze:2008年収録)を聴く。・・・なるほど。

次のようにパク・ギョンソプロフィールが紹介された。
・1980年  ソウル特別市に生まれる。
・国立国楽中学校を卒業後、韓国芸術総合学校在学中から3人によるカヤグムアンサンブル「アウラ」の団員として活動を始めた。その後も他のグループ(オリエンタル・エクスプレス)でも活動を行い、現在は、ソロ演奏家として活動を行っている。
・また、伝統音楽を忠実に身につけ、重要無形文化財、第23号のカヤグムサンジョおよびビョンチャンの伝授者でもある。

2013年4月1日月曜日

サクラ、そして遺伝

今日も寒い。このところ寒暖のシーソーに揺れている。
近所のお宅の塀越しに咲く桜も、スーパーの駐車場脇の広場に咲く桜も、そして団地の通り道を花のトンネルにして咲く桜もみな花の盛りだ。

今日の風のせいで少し散り始めたものもあるが、これから芽を膨らませようとしているものもある・・・こちらは八重桜だろうか。寒さがつづくおかげで、観桜を当分楽しめそうだ。

話はガラリと変わるが、インターネットを見ていたら、ショウジョウバエの生育培地業者が減った・・・という。遺伝学研究の実験材料として、魅力が衰えたのだろうか。そういえば、蚕糸研究で世界をリードした日本のカイコの遺伝学研究も現在どうなっているのだろう。

ショウジョウバエ・・・遺伝学研究・・・国立遺伝学研究所とイメージが飛んでしまうが、親類から三島にある国立遺伝学研究所の一般公開が4月6日(土)にあって、当日「構内に咲く様々な種類の桜も楽しんでいただいております」とのこと。桜もいろいろ種類があって、研究所の名に相応しく全国から集められているそうだ。

遺伝学といえばむかし、裳華房が発刊していた雑誌「生物の科学 遺伝」(現在、エヌ・ティー・エス)があって、どちらかというと学校の生物教育現場を意識した内容だったような気がしたが、現在は生命科学の専門誌になっているようだ。

遺伝子を地図で見る時代から、DNAの単位で見る時代に。