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2013年5月15日水曜日

(資料)韓国の50代に揃ったベビーブーマーの問題点

今後、老齢期を迎える韓国の50代世代について、文化日報の記事「経済奇跡実現したベビーブーマー(団塊)世代の危機」(5/7、ハン・ギョンヒェ、ソウル大消費者児童学部教授・老年学)は考えられる問題点を次のように報じている。

(本ブログ関連:"(資料)韓国の50代"、"(資料)韓国50代アジュンマ"、"(資料)韓国50代アジョシ")
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・戦争や経済的理由で先延ばしして出産したことで出生率が高まり出生児数が急増する「ベビーブーム」は、韓国だけでなく世界的に観察される現象である。米国は第二次世界大戦が終わった1947年から開始され、韓国は6.25(朝鮮戦争:1950年6月25日~1953年7月27日休戦)直後の1955年から開始され、1963年まで続いた韓国のベビーブーマーは、全人口の14%に達するが、今はみな50代になった

・これらは、韓国社会の主役として経済成長を後押しした世代であり、その過程で達成の経験を味わった世代でもある。これらのベビーブーマーの長兄格である1955年生まれが50代半ばに入った2010年から、これらの退職と老齢期の進入が社会にどのような影響を与えるかについての社会的関心が急増し始めた。

・ソウル大研究チームは、メットライフ財団の支援を受けて2010年に4668人のベビーブーマーを対象に研究を行った。そして昨年、これらの追跡が可能な3275人から現在の生活の質と過去2年間の変化の様相を調査した。研究結果も予想を裏付ける方向だった。一言で言えば、過去2年間の経済・健康・家族関係など様々な側面からベビーブーマーの生活の質は全体的に悪くなったことが分かった。

・老年期に一歩近づいたにもかかわらず、老後のための投資が減り、身体と精神の健康の両方に問題があるハイリスク集団の割合が増えた。経済的条件や健康が悪化している状況で、ベビーブーマーは、「熱心に持ちこたえている」ように見える。実質所得は減少したが、子供の教育費と医療費の支出が増加し、これに対してベビーブーマーは、余暇費を削減し、引退後のために準備した預貯金を解約する方法で対応して持ちこたえていることが分かった。現在の生活の重たさのために、将来に対する準備を放棄する姿だ

特に子供のための支出は、ベビーブーマーの家計と老後の準備に大きな負担として作用している。18歳の成人になると独立する外国とは異なり、韓国のベビーブーマーは子供の高等教育、結婚費用や新居の購入にかなりの費用を支払うことが分かった。青年就業が困難になり、人的資本への投資の必要性が大きくなり、子どもの教育への投資が相当期間続く現実が反映されたのだ。劣悪な労働市場の環境がこれらの問題の源であるが、過度な教育熱や贅沢な婚礼文化などもこのような現象に一助となるという点で、ベビーブーマーの意識変化が要求される。

・経済的な側面に劣らず憂慮すべき結果は、ベビーブーマーの結婚満足度が低く、離婚を真剣に考慮したことがある場合が多いという点である平均25年以上の長い結婚生活を維持しているにも半分に近い割合(47%)が結婚生活に満足できず、3分の1程度が真剣に離婚を考えていることが分かった。中年期は子供がすべて独立して夫婦だけが残される「空の巣期間(empty nest period)」の開始に夫婦関係に大きな変化が起きて適応が要求される時点だ。

引退と身体の老化は、夫婦関係にマイナスの影響を与えやすい。この時、夫婦関係が十分に確立されていなければ、老齢期の生活の質に重大な影響を及ぼすことになる。特に、世帯所得が低い集団では結婚の満足度が低く、離婚を考慮比率が高いことが示された結果は、夫婦間の問題の根底に経済的問題があることを強く示唆している。これらをターゲットとする支援策の用意が必要である。家族の安定性は、適正な生活の質の維持の根幹となる。家族の不安定性の増幅は、社会的コストにつながるという点で、「結婚の質(marital quality)」の問題は、私的・個人的問題ではなく、社会的な問題との認識が必要である。
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(付記)
1964年(陰暦の)11月11日生まれのイ・ソンヒは、韓国では一般的な「数え歳」で50歳であるが、「満年齢」で来年50歳になる。そんな彼女の容貌について、ネットに礼賛が登録されている。「イ・ソンヒの来し方..最高 四次元の壁* の童顔 この顔がリアル50歳? ますます若返りね!」(5/12、ドリームス)に掲載の写真を見てみよう。

(*)四次元の壁: 俗語で「越えられない壁」の意だそうだ。

(本ブログ関連:"イ・ソンヒの童顔の秘訣"、"イ・ソンヒの年齢"、"イ・ソンヒの輝き"、"10歳若く見える"、"イ・ソンヒ インタビュー")