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2014年7月31日木曜日

「孝行ラジオ」販売業者に判決出る

韓国では、携帯ラジオ+デジタル・プレイヤー機能を合わせ持つ、安価な「(親)孝行ラジオ」と呼ばれるものが流行っている。孝行の名が示す通り、親へのちょっとしたプレゼント品として、もらった老人たちにとってもアウトドアで楽しむ便利な音楽ツールになっている。

デジタル・プレイヤーに使う、MP3音源を収録したSD(TF)カード販売が大きな問題になっている。実は、1枚のカードに収められた500~5,000曲が、CDと比べると驚くほど安く販売されているのだ。

音源(トロット曲)を制作、発売する音楽業界にとって影響が大き過ぎたため、今回その違法性に対して、ついに実刑が科せられることになった。ニューシスの記事「『孝行ラジオ』違法です、SDカード流通業者実刑」(7/23、イ・ジェフン記者)は、孝行ラジオの実態と影響、判決内容を次の通り報じている。

(本ブログ関連:”「孝行ラジオ」”)

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「孝行ラジオ」に挿入されているマイクロSDカードに大量の音源を不法に複製、販売した流通業者に実刑が宣告された。

韓国音盤(レコード)産業協会によれば、最近、ソウル中央地裁刑事15単独裁判部は、SDカードに音源を不法複製して販売した流通業者に懲役8ヶ月・執行猶予1年、社会奉仕命令120時間を宣告した。

孝行ラジオはラジオ形態のプレーヤーだ。数千曲が不法複製されたSDカードを挿入すれば、きりなく聴取することができる。

裁判所は、不法SDカードを大量に市中に流通した流通業者Lに、「創作の成果に対する権利を保護して著作物の公正な利用を図ろうとする著作権法の趣旨に照らして罪質が良くない」とし、「犯行規模が大きく、一切の反省をしない点」などを理由に、このように宣告した。

一方、音産協は、今回の事件と関連して2012年から証拠収集などをしてきた。昨年11月、文化体育観光部の著作権保護課と特別事業警察官は、家宅捜索を通じて不法SDカード流通会社4ヶ所を刑事立件した。

協会関係者は、「孝行ラジオの主消費層である老齢層の、購買行為よりも、コンテンツに対する接近性(アクセス)が容易にできない点を悪用した流通業者の悪意的な行動(の方)が問題」としながら、「営利を目的に不法音源を専門的に流通する事業者によって、残っていた成人歌謡市場は完全に崩壊してしまった」と話した。

最近では、トロット曲だけでなく、海外ポップソング、著作権がある賛美歌など、多様なジャンルの音源が数千曲ずつ侵害されるなど、その被害が深刻な水準」と付け加えた。
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