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2014年9月10日水曜日

アン・ジョンアの「愛しい私の妹」

暑い夏をやり過ごして一息ついたとき、街路樹のふもとに枯れ葉があるのを見て、ふと我に返ることがある。まぶしい陽射しを受けて、蒸散をしきりにしていたあの緑の葉たちが、いつのまにか散歩道に散っているのだ。季節の変わりが、こんなにもあっけないのかと。気付かぬうちに、何か大事なものも一緒に消え去ったような感覚に襲われる。

KBS WORLDラジオ番組「国楽の世界へ」の郷歌編(8/27)で、亡きを「妹」*を語った僧侶の伝承から作られた歌、アン・ジョンア(안정아)は歌う「愛しい(私の)妹」(보고픈 내 누이)(作詞コン・ジンア、作曲カン・サンク)が紹介された。童謡をおもわせる、緩やかな旋律とテンポを繰り返して、懐かしさへと導く優しい曲だ。

(*)番組では「姉」としていたが、歌詞を探したら、僧侶が先に亡くした「妹」(여동생)について語ったという注釈があった。

この「愛しい妹」の曲と歌詞は、ネット上で知ることができる。⇒ <>、<歌詞>、感謝。


「愛しい(私の)妹」(보고픈 내 누이)

どこまで行ったのか、どこまでなのか
一つだけつながった、とても綺麗な木の葉(このは)
どこまで行ったのか、どこまでなのか
何も言わず去ってった、愛しい私の妹

急に吹いてくる、冷たい風のために
あまりに寒いので、ブルブル震えるよ
枯れ落ちたその葉の間に
風が吹いて探すこともできない遠い所に

どこまで行ったのか、どこまでなのか
一つだけつながった、とても綺麗な木の葉(このは)
どこまで行ったのか、どこまでなのか
何も言わず去ってった、愛しい私の妹

どこまで行ったのか、どこまでなのか
何も言わず去ってった、愛しい私の妹
愛しい私の妹


(参考)
姉を探す歌もある。姉への母性に近い思慕と、ともに遊んだ昔への郷愁に近いものだ。日本の童謡「赤とんぼ」では(子守の)「姉や」に対して、イ・ソンヒの5集所収の「お姉ちゃん(누나야)」(作詞・作曲キム・チャンワン、1898年)では姉に対して、通じるものがある。

(本ブログ関連:”お姉ちゃん(누나야)”)