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2014年9月11日木曜日

星を求めて

文学の世界で、SF小説は相変わらずマニアック、辺境のままだろうか。サイエンス重視が強調されたハードコアとか、ちょっと哲学的なニューウエーブとか、いろいろあったけれど、今はどんな感じかな。

私にすれば、肩がこらない、空想世界に翼を広げたファンタジーが一番気楽だった。レイ・ブラッドベリの場合、ハロウィンの世界からホラーへ半歩、ダブリン市民について文学へ半歩といった具合に、縦横無尽なところがよかった。

うすうす気付いたのは、日本のSF作家の重鎮たちが若い頃に、ブラッドベリの洗礼を受けたであろうことを。どこかウェットな彼らの初期作品に、ブラッドベリに通じるものを見たことがある。

ところで、私はサーカスを身近に知らなかったからこそ、その歓声と照明の裏側に、得体の知れない何かがあるのではないかというファンタジーを容易に受け入れた。なにより、アメリカの子どもたちにも共通するだろう闇に対する好奇心に触れた楽しさがあった。そこは屋根裏だったり、部屋の隅だったり、ベッドの下だったり・・・日常の中にこそ闇は大きく広がっている。

そんなわけで、何度か触れたけれど、楽しいはずのサーカスと犯罪が組み合わさった意外性に関わらず、旋律が美しい「星を求めて(Look For A Star)」の流れる映画「恐怖のサーカス(Circus of Horrors)」(1960年)がある。映画は未見であるが、音楽の方はビリー・ヴーン(Billy Vaughn)楽団の演奏でおなじみだった。

(本ブログ関連:”星を求めて”、”サーカス”)


(Youtubeに登録のTheRadioVenusに感謝)