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2016年8月31日水曜日

二百十日 2016

今日は、二百十日、台風到来の時期である。今回の台風10号は、久し振りに台風の話題、騒ぎをもたらした。八丈島の東に発生した台風10号は、不思議なことに南下後にUターンする進路をとった。台風観測史上初めて、東北地方へ初上陸もした。おまけに、北海道にも影響して、秋口収穫の農産物に多大な被害を与えたようだ。

(本ブログ関連:”二百十日”、”台風10号”)

当初、台風10号は関東地方へ上陸の可能性があった。マスコミ報道もせわしかった。このことに、狼少年に例えるふしもあるが、自然は怖いし、用心に越したことはない。子どもの頃、台風が来るたび、雨戸を釘付けした親父の姿を思い出す。昔、台風は恐ろしかった。今でも、「伊勢湾台風」の衝撃を忘れられない。

ところで、この台風のせいでないが、鉱物採集のメンバーの都合もあって、明日予定していた<砂金採り>が中止になった。なんだか台風がうらめしい。

今となっては、イソップ童話のキツネのように、手の届かぬブドウを見て負け惜しみいうように、どうせ砂金採りに行っても、いいものは取れなかったろうとなぐさめている。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 親孝行

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/24)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「親孝行」に関連した3曲を紹介した。

始めに、中国の親孝行の話(「二十四孝」)と、それをもとにした曲があることについて次のように紹介された。
・中国の王祥は、親孝行に定評ある人で、真冬に新鮮な魚を欲した継母のため、川の氷を溶かし、魚を釣ろうとした。その真心が通じたのか、鯉2匹が穴の中から飛び跳ねてきたという。また、孟宗は、同じく真冬に、タケノコが食べたい母のため探した。魚と違いタケノコは春のもの。畑で、しばらく泣いていたところ、タケノコが出てきたという。このように親孝行を物語を歌った曲がある。

▼ (19世紀後半に広く歌われた)短歌(단가)の親孝行歌「孝道歌(효도가)」を聴く。語って悟らせるよう聞こえてくる。

・この短歌「孝道歌」に登場する孝行者は、「二倫行実図(이륜행실도)」に登場する主人公で、礼節を強調し、倫理を語る本だ。大げさな表現もあるが、歴史に親孝行者が少なくなかったろう。

次に、「大笒(テグム、대금)散調(산조)」の創始者、朴鍾基(박종기、1879-1941)について次のように紹介された。
・朝鮮時代末期に活動した横笛の大笒奏者に、朴鍾基がいる。全羅南道珍島で代々巫堂の家系で、大笒散調の形式を初めて作った。病床の親の世話をするも、貧しくて食べ物がない。肉でも食べられればと、自分の太ももの肉を切り取っては粥を作った。だが、奇跡は起こらず、子どもの頃に両親は亡くなる。彼が大笒の名人になったのも、3年間、母の墓で練習をしたからという逸話がある。大げさかも知れぬが、親孝行は誰にも劣らなかったのだろう。

▼ 朴鍾基の子孫の朴桓永の演奏、大笒散調「クッコリ(국거리)」のリズムを聴く。鳥のさえずりのように軽快。

最後に、パンソリの親孝行ものから、「沈清歌(심청가)」について次のように紹介された。
・パンソリで、親孝行な人物といえば、やはり沈清を欠かせない。パンソリ「沈清歌」は、親孝行をテーマにしたもので、目の不自由な父が治る物語だ。死んだと思った娘に会い、父は自分の目が見えないのに嘆く。その瞬間、目が見えるようになる。その日、目の不自由な者の宴会が開かれていたが、その場にいた人はもちろん、先に帰った者、向かっている者、全ての目が開かれた。一人の真心が、大きな影響を及ぼす物語だ。

▼ 「沈清歌」から、「全ての目が不自由な者の目が開かれる場面(만좌맹인 눈 뜨는 대목)」を聴く。割と淡々と・・・。

・この物語には、沈清の父を除けものにして逃げた者がいる。みなの目が開いたとき、彼は片方の目だけ見えるようになった。風刺とユーモアに満ちている。

2016年8月30日火曜日

(お楽しみ)イディッシュ語の「挨拶と別れ」、「元気?」

イディッシュ語の雰囲気を知るのに、Youtubeを覗き見しただけでは、そろそろ限界で・・・きちんとした文法書、会話書を探さなければならないようだ。
とりあえず、”Yiddish Book Center”の教室映像は、ここまにさせていただくことにした。感謝。(誤解、誤記を容赦)

後はこつこつと・・・。

(本ブログ関連:”イディッシュ語”)


■ 挨拶と別れ
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גוט-שבת                               gut-shbs(ヘブライ語-shabes)       good Sunday(安息日)
גוט-יום-טובֿ                         gut-yum-duv                              well feast(祝祭)
!אַ גוטן שבת                         a gutn shabes                            a good Sunday(良い休日を)
.אַ גוטע נאַכט                       a gute nakht                               お休み
זיסע חלומות                         zise khaloymes                           sweet dream(甘い夢を)
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■ ?װאָס הערט זיך              vos hert zikh?                             What's up?      最近、何かあった?
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(独:Wie geht es?)                                                                    How is it going? 調子どうですか?
                                                                                                  = How are you? 元気ですか?

?װאָס הערט זיך נײַעס         vos hert zikh nayes?                  新しいニュースは何? (nayes=news)
.אַלץ איז אין אָרדענונג    alts iz in ordenung.                     全ていいよ、順調だよ
.גאָרנישט                           gornisht                                     何にも(ないよ)
?װאָס זאָל זיך הערן        vos zol zin hern?                        何を聞くべきですか?
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(Youtubeに登録のYiddish Book Centerに感謝)

2016年8月29日月曜日

(資料) フックエンターテインメントの沿革

ジョブコリアは、イ・ソンヒの所属事務所である「フックエンターテインメント(후크엔터테인먼트)」の企業紹介をしている。その中に同事務所の「企業沿革」が掲載されているので、以下に転載する。感謝。

(本ブログ関連:”フックエンターテインメント”)

フックエンターテインメントの母体は、2002年、イ・ソンヒが公演企画を目的に、大学路のライブ劇場を買収したことに始まる。そのとき、彼女は劇場の代表取締役となる。韓国初のことであるが、歌手が自身の歌を企画発表するため、場所が必要になり設けた会社である。後に同劇場で、まな弟子のイ・スンギを発見することになる。

(本ブログ関連:”イ・スンギと大学路のライブ劇場”)

2004年、イ・ソンヒは、同劇場の経営から撤退する。彼女の第二の人生の始まりがきっかけだったのかもしれない・・・あくまで推測だが。

下記の「企業沿革」にはないが、ニュースによれば、2012年、イ・ソンヒは、同事務所の理事に登載(登記)され、再び経営に関わっているようだ。


企業沿革
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2002年07月02日 公演企画業を目的とする、代表取締役イ・ソンヒによる
2002年07月02日 ソウル鍾路区東崇洞1-94 大学路ライブ劇場地下3階所在で設立(払込資本金50百万ウォン)
2004年06月22日 商号を「(株)フックエンターテイメント」に変更
2004年06月22日 代表取締役イ・ソンヒ辞任、クォン・ジンヨン就任
2004年06月22日 本店をソウル市江南区清潭洞(청담동)104-15所在に移転
2009年03月03日 「不動産賃貸業、音楽著作権管理業」を事業目的に追加
2015年11月10日 法人登記簿謄本上住所変更:ソウル市江南区島山大路(도산대로)81街49、3階(清潭洞、フックビル)
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2016年8月28日日曜日

1泊2日でイ・ソンヒのコンサートへ

今日、旅行会社から、イ・ソンヒのコンサートへ1泊2日で出かけるための、旅行の予約控えが届いた。そろそろ本気モードを出そうと思っている。

本気になっても正直なところ、イ・ソンヒのコンサート以外、特に計画はない。コンサート翌日、少し時間があるので、本屋やLPレコード・CDショップに寄ってみようか。何度も探し回ったけれど。

(本ブログ関連:”コンサート、2009年(4月、COEX)、2011年(5月、世宗文化会館)、2014年(4月、世宗文化会館)”)

今回、コンサート直前の8月に、新曲発表を期待したが叶わなかった。コンサートで新曲が聞けたらと妄想するが、如何だろうか。

ところで、彼女は2000年に入って、上記以外に、2002年11月、2004年8月、2006年6月に世宗文化会館でコンサートを開いている。今回(9月)のように、年の後半に開催するケースも珍しくない。

先日のニュース記事で、<四季>をテーマにしているとのこと・・・きっと、秋をイメージした曲を歌うことだろう。秋は、彼女の歌に相応しい、そういう歌が多い。

2016年8月27日土曜日

イ・ソンヒ 「美しい江山」

イ・ソンヒには、韓国民を熱狂させる曲がある。コンサートの終盤に必ず歌われ、老いも若きも、観客は立ち上がってペンライトを振り唱和する。会場の熱気と興奮に、このときばかりは異邦人の感覚にとらわれる(戻される)。

イ・ソンヒの第4集、「私はいつもあなたを」(1988年)に収録された、70年代初期作品をカバーした曲、「美しい江山(아름다운 강산)」がそれだ。

(本ブログ関連:"美しい江山")

原曲の抵抗の意を込めた賛美と表現から、退廃的表現(といわれる部分)を抜き取り、80年代の「健全歌謡」にしたのが、現在の「美しい江山」である。時代の流れと共に、この歌は微妙に変遷してきた。なお、原曲の作者は、韓国ロック界の精神的支柱といわれる。

(本ブログ関連:"シン・ジュンヒョン"、"キム・ジョンミ映像")


空は青く、雲は白く
そよ風も吹き来て 膨らむ 心

木の葉青く、川水も青く
美しいここに 私がいて 君がいるよ

手をとり合い行ってみよう 駆けてみよう、あの広野へ
我ら集いて語ってみよう、新たらしい 希望を

空は青く、雲は白く
そよ風も吹き来て 膨らむ 心
    ____

我らはこの地上に 我らは生まれて
美しいここに 誇らしいここに
生きよう

燦々(さんさん)と輝く 赤い太陽が照らし
白波あふれる あの海とともにあるよ

いかに良いか 我ら生きるここに
愛する君と
歌わん

(Yay Yay YayYaYay)

Pam Pam PaPam PaPaPam
PaPaPam Pam Pam PaPaPaPa PaPam
Pam Pam PaPam PaPaPam
PaPaPam Pam Pam PaPaPaPa PaPam
Oh Oh OhOh~

(Yay Yay YayYaYay)

今日も君に会いに行かなくては
語らなくては 遠い後日(のち)に
君と私 生きて 終(しま)う

永遠のここに 我らの 新しい夢を
作ってみたくて

春夏が過ぎれば 秋冬がくるよ
美しい江山

君の心は 私の心
私の心は 君の心
君と私は 一つの心
君と私

私たち、永遠に 永遠に
愛、永遠に 永遠に
我らみな 全てみな 全て
限りなく 親しくて


(Youtubeに登録のwallace6813に感謝)

2016年8月26日金曜日

(雑談) 台風10号

台風は、赤道寄りの南の海に発生して、北上し日本列島を横断、縦断、あるいはかすめたりすると思っていたが、今回の10号はちょっと違う。そもそも、発生場所が緯度の高い八丈島の東という。しかも、進路は南西に下がっていたのだから。

この台風10号が今度は反転して日本に向かっている。読売新聞の記事、「迷走の台風10号、30日にも本州上陸の可能性」(8/26)は、10号の進路を次のように紹介している。(抜粋)
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・気象庁によると、10号は19日に東京・八丈島の東で発生日本近海で台風が発生するのは珍しいという日本の南の海上を南西方向に進み、その後、ブーメランのように戻る珍しいルートをとる見込みとなった。26日午前9時現在、中心気圧は945ヘクト・パスカル、最大風速は毎秒45メートルで、最近立て続けに日本に上陸した台風9号や11号よりも勢力が強いという。
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奇異なブーメラン進路を持つ台風なんて、以前にあったかな。しかも、進路といい、日程といい、鉱物採集のスケジュールとバッティングしそう。ぎりぎりだが、様子を見ようということになっている。果たしてどうなることやら。


(参考1)
YAHOOニュース「過去に例のない珍しいコース取りの台風10号、週明け日本列島を直撃か」(8/25、ウェザーマップ気象解説者/気象予報士 杉江勇次)に、過去に「珍しい進路」を採った台風が紹介されている。
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これまでに発生した台風1711個(1951年以降)の進路を調べてみる限り、(台風10号のような)伊豆諸島付近から沖縄の南まで進み、その後また北上して日本列島へ進んでくるようなコースを取った台風は過去に例がありません
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(地球温暖化のせいで、台風発生場所が北上していると考えるのは早計か)

(参考2)
気象庁の「台風情報」では、早ければ、千葉県(8/29頃)に上陸し、佐渡島方向(8/30頃)に本州を通り抜けるようだ。

2016年8月25日木曜日

イ・ソンヒの「思い出のページをめくれば」

台風が過ぎ去った今日、まだ暑い夏が続く。季節は、しかし、あっという間に変わる。そうなるだろうという予報はあっても、木々の葉が落ちるのを見てようやく気付くものだ。

イ・ソンヒには、心の季節の変化を追想する、6集所収の「思い出のページをめくれば(추억의 책장을 넘기면)」(1990年、作詞・作曲ソン・シヒョン)がある。多くの歌手たちに歌い継がれている名曲だ。季節の変わり目に相応しい曲かもしれない。

(本ブログ関連:”思い出のページをめくれば”)

SBSの番組「ヒーリングキャンプ」(2014年4月7日)に出演したイ・ソンヒは、ステージとは違った場所で、この「思い出のページをめくれば」を歌い上げた。繊細で美しい歌唱に、後輩歌手たち(ペク・ジョン、イ・スンギ)は、唯々酔いしれ感動するばかり。


ゆらぐる、思い出のページをめくれば
ああ、遂に果たせなかった悔しさと侘しい贖罪が

むかしのことのように、ぼんやりとかすむ窓枠の塵(ちり)のように
ああ、胸に積もるよ、今は遠ざかったあなたの微笑みのように

雨風がなくても春は来て夏は行く
ああ、あなたよ・・・涙がなくても、花は咲き葉はやがて散る

ああ、あ~、わたしに残った懐かしい、歳月を浮かべて、眠りにつくよ、夢を見るよ

眠りにつくよ、夢を・・・見るよ・・・

(Youtubeに登録のSBSNOWに感謝)

2016年8月24日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 花

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/17)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、花に関連した3曲を紹介した。

始めに、新羅(神文王)時代、薛聡설총、658年~?)が王に語った「花王戒(화왕계)」について次のように紹介された。
・薛聡は、名僧元暁(원효)の息子で知られる一方、優れた学者でもあった。ある日、王から薛聡に、気分転換の話を求められて、「花王戒」(戒花王、계화왕)の話しをした。<或る日、花の王に、バラとオキナグサが、自分を臣下にして欲しいと訪れた。バラは妖艶で美しい姿を、オキナグサは浩然の気を掲げ、王を元気にして毒を除去すると主張したが、王の心は、既にバラへ傾いていた。オキナグサは、王は正直者を近くに置き、邪悪な者を遠避けなければならぬのに、そんな王は滅多にいないと嘆いた。それを聞き、王は心を正した。>と語った。薛聡は、王の本分を花の世界に例えて悟らせた。この物語りから思い浮かぶのに、牡丹の花の歌がある。

▼ 朝鮮後期の女唱歌曲(가곡)「牡丹の花は(모란은)」を聴く。色々な花をいろいろにたとえ、洗練して歌う。

・上記「牡丹の花は」は、様々な花を擬人化して歌う。<赤い色彩が目を引く牡丹の花は富を象徴して花の王という。また、太陽だけを見つめるヒマワリは忠誠な臣下。泥中で育つのに泥に染まらぬ蓮の花は君子。あんずの花は小人。菊の花は隠れて暮らす学者ソンビ。梅の花は意思の強いソンビ。ユウガオは老人。小さいセキチクは少年。タチアオイは巫女(巫堂)。ハマナスは遊女。梨の花は詩人。そして、桃の花は風流をたしなむ男。>を指す。

次に、夏を盛りに咲くヒマワリ(向日葵)について次のように紹介している。
・この時期のヒマワリは、一日中太陽を見つめ、見た目も太陽に似る。広い場所にぎっしりと咲く様は、実に美しい。

▼ ワールドミュージックグループ「共鳴」の曲、「ヒマワリ(해바라기)」を聴く。軽快に今様に奏でる。

最後に、江原道太白市の「九臥牛(구와우)村」で栽培される、ヒマワリやキキョウ(桔梗)について次のように紹介された。
・東部、江原道太白市の咸白山に、九匹の牛が横たわる意の九臥牛村がある。この地域では、毎年、太白ヒマワリ祭りが開催され、丘がヒマワリでいっぱいになる。その数、何と100万に至るという。まるで、ゴッホの絵の中にいるよう。ヒマワリは花よりも、種を作るため栽培する。種は健康食品として、またサラダオイルやアイスクリーム、菓子などに活用される。他に、美しい花を咲かす農作物、キキョウの花がある。おかずや薬になり、特に喉に良いとされる。

▼ ソウル近郊の京畿民謡「桔梗打令(도라지 타령)」をカヤグム演奏で聴く。ギター曲のように爽やかに今様に編曲して。

・「桔梗打令」は、国楽演奏の若手ミュージシャンもよく編曲して演奏する。キキョウは、紫や白の花を咲かせるが、本当にキキョウかと思うほど上品だ。この花は民謡によく登場する。

2016年8月23日火曜日

処暑 2016

台風9号が通り過ぎた翌日の今朝、ひんやりしたものを感じた。台風一過の清清しさに乏しく、空は陽を照らしたり、曇ったりしている。それに、午後にはまた降雨という。雨には少々飽きてきた。

公園のセミたちは、本当は命がけなのだろう、最後の力をふりしぼって鳴き続けている。夏もどうやら終わりのようだ。小学生のころ、夏休と分かれるのが本当に残念だった。そろそろ、待ち受ける現実の宿題にとりかかねばならない。

今日は、二十四節気の「処暑」。寒がりの私にとっても残念な曲がり角だ。それなら、しばらく秋らしい秋を楽しむことにしよう。

(本ブログ関連:”処暑 20132015”)

小学校の二学期は、9月1日に始まる。この時期に「砂金採り」を予定したが、考えてみれば、その前日が「二百十日」。台風だけは、まだ夏のままのようで油断できない。

2016年8月22日月曜日

トーキョーショー

ブラジル、リオデジャネイロのオリンピック閉会式(8/22)で行なわれた、「トーキョーショー」(プロデュース・椎名林檎、音楽・中田ヤスタカ、振付・MIKIKO)のYoutube映像を忘れないように残す。

2020年の東京オリンピックを期待させる、若者向けの仕上がりだろうか・・・私にすれば、「クールジャパン」もまだ鮮度がある。アニメやゲームなどのキャラクターがいっぱい登場する。知らないものがなかったので一安心。また、似たもの同士の文字遊び(2020とTokyo)や、言葉遊び(MarioRio de Janeiro、ありがとう:OBRIGADOARIGATO)などちりばめられている。

海外の反応も上々のようだ。2020年には、今以上の来日客は間違いないだろう。そのときの開会式は如何に、ぜひ見たいものだ。

(本ブログ関連:”リオ・オリンピック”、”オリンピックの思い出”)

(Youtubeに登録のNHKに感謝)

台風9号、てるてる坊主

一月前、来月初頭に「砂金採り」の計画を立てていたところ、トリプル台風(9、10、11号)が襲来した。とりあえず様子を見ようということになったが心配だ。昼過ぎ、千葉県館山市に上陸した台風9号は、11年振りの関東直撃という。11年前のことなのですっかり忘れている。

地元でも昼過ぎに、土砂災害が予想され、一部地域に避難情報が出た。この地に来て以来、初めてのこと、幸い3時間後には解除されたが。

ところで、大雨の後、山中にあるズリ斜面はいい按配に表面が剥がれて幸運があるという。残念ながら今までに、鉱物採集で幸運に巡りあったことはない。産地の惨状の例として、腰ほどの深さや、樹木の根元まで掘り込む環境破壊がある。まさに人為的、変化が大きい。大雨の効果は、ズリ斜面に積もった枯葉をせいぜい洗い流してくれるといったところだ。

川岸で採集(パンニング)する砂金採りの場合、大雨の後だからといって油断ならない。水かさが増して近寄れないことがある。昔、大勢で採集に行った川は、茶色の濁流となっていた。そこで、近くにある金山の資料館に立ち寄って、観光用の砂金採集をした。自然の川ではさっぱりの私でも、ここでは採れたけど・・・。

そんわけで、砂金採集の予定日まで、てるてる坊主を吊るしておこうかと思う。

2016年8月21日日曜日

イ・ソンヒの初期ファンの心理

イ・ソンヒがデビューしたとき、「姉さん(オンニ)*部隊」と呼ばれる、一説に歌謡界における初めての少女たちだけによるファングループが登場した。イ・ソンヒの持つボーイッシュな姿と健全さ、清新さが、少女たちの心理と合わせ鏡になったことは間違いないだろう。
(*) 姉さん(オンニ): 年下の女性が年上の女性を親しみこめていう

(本ブログ関連:”姉さん部隊”)

NAVER掲載のOSENの記事(「(コラムニスト)ユ・ジンモの酒酔閑語」)、「【Oh!SEN(強) 焦点】 ガール・クラッシュ*熱風、そのビューティフル スティックス**」(8/19)は、いわゆるガールズグループの変化、すなわちセクシーから中性化へ、マーケティング戦略の見直しについて、次のように論じている。(抜粋)
(*)クラッシュ: 女性の目から見た”憧れの女性像”(他の女性に感じる強い好感)
(**)スティックス: ギリシャ神話の”冥界の川”

その理由に、当然ながら受けて側である、10~20代や30~40代が直面する世相と彼らの立場を切り口に評論している。スプーン問題であり、就業の問題だ。現在を反映する少女たちのアバターとしての(明日知れぬ)ガールズグループの姿でもある・・・。

だからこそ、時代と歳月をとりいれた、イ・ソンヒの息の長さは驚異的だ。

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(略)

・1984年、イ・ソンヒがMBCの「江辺歌謡祭」で、「Jへ」で大賞を受けた後、一気に頂上に上がった背景には、女子学生たちの絶対的支持があったことを誰もが知っている。以前まで、チョー・ヨンピルとチョン・ヨンロクに歓呼した相当数の女子学生が、なぜイ・ソンヒに移ったのか注視する必要がある。

・当時までも、成人男女が公共場所で愛情表現をするというのは、想像もできない退廃行為であった。大学生の公開恋愛(공개연애)も、両親の顔色を見なければならないほどであったから、中高生が異性交際をするというのは無条件に不道徳であり、学生の本分を忘れた逸脱だった。社会は、そんなに中高生のロマンと青春を、一方的な物差しで規制していた。

・イ・ソンヒは、スカートを履かない女性歌手で有名だった。ヘアースタイルも男たちの代表的幻想である長い自然な(ストレート)髪でなく、ショートカットであった。8頭身のすらりとした体つきに、ボサボサの髪をして、華やかな化粧で官能美を誇るミスコリアとは正反対側に立っていた。そのような、中性的魅力が女子学生たちの代理満足への欲求を充足させたのだ。

(略)
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2016年8月20日土曜日

リオ、オリンピック 男子400mリレー ”銀”

昔、オリンピックの体操競技で、「吊り輪」と「鞍馬」だけは日本選手にとって欧米選手との得点差が大きかった。「吊り輪」と「鞍馬」に必要な強靭な筋力と、(もしかしたら)体型が違っていたのかもしれない。

まして陸上競技ともなれば、その差は歴然としていた。今回のリオデジャネイロ・オリンピック「男子400mリレー」で、日本チームが”銀メダル”を獲得したのに驚く。

このニュースを聞いたとき、最初、実感が湧かなかった。考えてみれば、北京大会(2008年)で、”銅”メダルを獲得しており、北京、ロンドン、リオデジャネイロと大会を経て達成したことになる。そうなると、”金”も夢ではないなと妄想が膨らむ。
(今は、トラック競技はアフリカ系が台頭し先導している・・・厳しさは増すばかり)

NHKニュースの記事、「陸上男子400mリレーで日本が銀メダル」(8/20)は、オリンピック陸上での日本のメダル史を次のように紹介している。(抜粋)

(ところで、今日現在、日本の金メダルで女子が獲得したのは、7/12である・・・女性はやっぱり強い)

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・リオデジャネイロオリンピック、陸上の男子400メートルリレーは19日、決勝が行われ、日本は37秒60のアジア新記録で2位となり、銀メダルを獲得しました。

(略)

陸上でのメダル獲得 前回までに23個

・陸上は日本が初めてオリンピックに参加した1912年のストックホルム大会で唯一、出場した競技です。

・1928年のアムステルダム大会では、三段跳びで織田幹雄さんが、すべての競技を通じて日本選手として最初の金メダルを獲得しました。以後、日本の陸上界は三段跳び走り幅跳び棒高跳びなどのフィールド種目を得意とし、1936年のベルリン大会までの間に13のメダルを取りました。その後、日本の陸上選手はしばらくメダルから遠ざかりましたが、1960年代以降はマラソンを中心としてメダルを増やし、前回、ロンドン大会までに合わせて23のメダルを獲得しています。しかし、男子のトラック種目は、これまでは北京大会の男子400メートルリレーの銅メダルが最高でした。

・今回の男子400メートルリレーの銀メダルは、1928年のアムステルダム大会女子800メートルで銀メダルを獲得した人見絹枝さん以来、実に88年ぶり2回目の快挙で、男子では初めてです。

(略)
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(Youtubeに登録のNHKに感謝)

2016年8月19日金曜日

イ・ソンヒ 22年振りにTVコマーシャル出演

イ・ソンヒは、以前に、 「龍角散」、「HERSHEYチョコレート(허쉬초콜릿)」、「七星サイダー(칠성사이다)」、コカコーラの「チェリー・コーク(체리 코크)」、ロッテの「ピビッコル(비비콜)」、Hwany MaxのASレンズ(AS렌즈)など、多数のTVコマーシャルに登場した。共通するイメージは、初々しさ、新鮮さ、はち切れる若さ、健康、透明感 ・・・ 彼女の持つ健全さに集約される。

(本ブログ関連:”イ・ソンヒのテレビCF”、”イ・ソンヒのテレビCF”、”七星サイダー”))

最近では、大手企業の催事に登場することはあっても、TVコマーシャル出演はなかったようだ。そんなところに、来月のコンサート間近もあってか、女性健康機能食品のCM(CF)に登場するという。

聯合ニュースの記事 「歌手イ・ソンヒ、22年振りにTVコマーシャル出演」(8/17、キム・キフン記者)によれば、22年振りの登場とのこと。次のように報じられている。

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・歌手イ・ソンヒが22年振りにTV広告に姿を見せた。

・最近、イ・ソンヒは、健康食品専門企業のチョンホ(泉湖、천호)食品の女性健康機能食品である 「ウーマン・ソリューション」 の単独モデルとしてTV広告を撮影して、このTV広告は17日から放映されている。

・この間、イ・ソンヒが広告放送用の歌(CMソング)を歌ったことはあるが、直接モデルで出たことは、1994年のLG生活健康(当時 ラッキー)の赤ん坊おむつ 「チェムジェミ(젬제미)」の製品広告以降22年振りだ

・チョンホ食品関係者は、「イ・ソンヒさんが持っている、若くて元気なエネルギーが製品のコンセプトとよく合って、モデルに抜てきすることになった」と明らかにした。

・かつて1984年に、「Jへ」で江歌謡祭の大賞を受賞してデビューしたイ・ソンヒは、現在までも変わりない人気を博している。

・特に最近、SBS音楽芸能(番組)の 「日曜日が良い - ファンタスティック・デュオ」 で韓国を代表するボーカリストとして、名不虚伝(名声や名誉は訳もなく伝わるものではない.)の歌唱力を誇って新たな全盛期を迎えている。
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(彼女の代表曲 「美しい江山(아름다운 강산)」を歌う、若き日のイ・ソンヒと、現在のイ・ソンヒ)

(Youtubeに登録のchunhofoodに感謝)


(付記)
ところで、女性健康機能食品の「ウーマンソ・リューション」について、「朝鮮Biz」(8/18)の記事に次のような紹介がある(抜粋)。彼女の年齢に即したコマーシャルになっている。彼女の正直さ、自然さが更に得点を上げそうだ。
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・(女性の)更年期現象などの改善に良い、機能性「ザクロ濃縮液(P-estroHL)」と、強化獅子足ヨモギトウキ(韓国アンゼリカ根)・(くず)など、女性に特化した原料で構成された複合抽出物を配合して作る。ここにイソフラボン ・ ラズベリー ・ クランベリー濃縮液を追加した。
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2016年8月18日木曜日

(お楽しみ)イディッシュ語の基礎語彙

イディッシュ語の<基礎語彙>を学ぶ”Yiddish Book Center”のYoutube教室映像がある。自分なりに、ぼちぼち歩を進めている。教室の板書は[筆記体]だが、Google入力ツールを使って、それを[活字体]*で記す。(イディッシュ文字は右から左へ、ラテン文字は左から右へ読む)

(*) イディッシュ語<ヘブライ文字>の活字体は、 ”chrome画面専用” で入力できる ⇒ Google入力ツール

(本ブログ関連:”イディッシュ語”)

(פֿראַגע(ס                        frage(s)       質問(複数 -s)
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בוך                                   bukh               本
טיש                        tish                 机
שטול                                shtul               椅子
מענטש                             mentsh           人間
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צום בײַשׁפּיל                   tsum bayshpil     例えば(for example)
?װאָס איז דאָס              vos iz dos?     これは何ですか?
.ד'ס איז אַ טיש             dos iz a tish.   これは机です。
?װאָס מײנט דאָס       vos meynt dos?  それはどんな意味ですか?
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מאַן                                  man               男性
פּרױ                                  froy                女性
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(Youtubeに登録のYiddish Book Centerに感謝)

2016年8月17日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 山雲

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/10)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、東屋や蝉に関連した3曲を紹介した。

始めに、学者ソンビが風流を楽しんだ、潭陽(담양)にある東屋「息影亭(식영정)」について次のように紹介された。
・暑い日が続く。そんな日に、景色の良い東屋で涼み、横笛のテグムの音色を楽しみたい。聴くうちに眠りに誘われれば最高だろう。南の全羅南道潭陽には、学者ソンビが風流を楽しんだ著名な東屋が多く、その中に雲が休んでいく東屋の意の「息影亭」がある。星山(성산)の麓に建つ小さな東屋だ。光州湖の向かいに見える無等山は絶景。その周りを囲む杉、竹林、夏には華やかに咲く百日紅の花も美しい。

▼ 息影亭の景色を描く 「山雲(산운)」(作曲 黄秉冀(황병기)、1936年~)を聴く。風に流れる雲を今様に描写する。

次に、上記の曲「山雲」の元になった、歌辞作品が「星山別曲(성산별곡)」について次のように紹介された。
・朝鮮中期のソンビ、金成遠(김성원)が建てた息影亭に、歌辞(가사)文学、詩歌の大家の正哲(정철)がよく訪ねて風流を楽しんだ。その景色を表した歌辞作品が「星山別曲」だ。<夜間に降った雨のおかげで蓮の花が咲くと、山中が香りで満たされた>という内容の詞から始まる。先に聞いた「山雲」は、この「星山別曲」の山の景色を表現した曲だ。息影亭を建てた金成遠は、亭の名を影に例えた。影は原形を追いかけるように、人も自然の法則に従う、だから喜ぶことも、悲しみ怒ることもない。世に拘束されぬソンビの自由な様子が垣間見られる。

▼ 蝉の方言を使った「メアミ(매아미)」という蝉の歌を聴く。蝉のざわめきが返って辛さを薄めるというのか?

・この「メアミ」の曲には、山菜や粗酒が登場する。富裕層が普段食べる油っこい食物や良酒ではなく、山菜と味の劣る酒だ。民と同じく、名の知れぬソンビの普通の生活だ。美味くないと不満を抱くこともなく、素朴でも食べられることへの感謝。この曲は、素朴な暮らしを称える歌であり、人生の辛さを歌うものでもある。

最後に、北方地域の蝉の方言を使った「サルム打令(싸름타령)」について次のように紹介された。
・北の地域の民謡 「サルム打令」にも蝉が登場する。上記の蝉の歌とは全く違って、自分を去っていった恋人を想う、ある悲しい女性の心が込められた愛しい歌だ。

▼ 北方地域の蝉の方言を使った「サルム打令」の歌を聴く。蝉の声、鳴き声が人に泣くことを誘うのだろうか?

2016年8月16日火曜日

イ・ソンヒ、世宗文化会館公演 ソールドアウトのTVニュース

先日(8/13)のブログで、9月2日~4日に「世宗文化会館大劇場」で開かれるイ・ソンヒのコンサート”The Great Concert”が、全日全席完売し、しかも同劇場での彼女の過去4回のコンサートと共に連続完売したと記した。同劇場の格式を考えると驚くことだ。

(本ブログ関連:”イ・ソンヒ、世宗文化会館公演(9/2~4) またソールドアウト”)

過去連続4回の完売について、聨合ニュースTVは、「歌手イ・ソンヒ、世宗文化会館公演 4回連続売り切れ」(8/15)として、次のように報じている。

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・歌手イ・ソンヒさんの世宗文化会館公演が、4回連続売り切れの記録を立てました。

・イ(・ソンヒ)さんは、来月2日から4日、世宗文化会館で開くコンサートが、2006年と2011年、2014年の公演に引き続き、全回売り切れたと明らかにしました。

・所属事務所(フックエンターテインメント)は、「イ(・ソンヒ)さんが、放送よりは音楽と公演活動に集中し、30周年アルバムのタイトル曲、『その中であなたに出会って』をヒットさせ、国民歌手の名声を再確認した結果」だと説明しました。
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(Youtubeに登録の聨合ニュースTVに感謝)

2016年8月15日月曜日

百日紅(サルスベリ)

近所をぐるり巡れば、さまざま木に咲く花を見ることができる。そのなかでも、百日紅ほど見慣れた感じのするものはない。姿が好みというより、異質の感の方が大きいのだが。百日紅の花ぶりは、いかにも古い中国風で、光の差し込んだ古美術店の奥でうっすらと輝いている一幅の絵、そんな気がする。

(本ブログ関連:”百日紅”)

ところが、この花ときたら、近所の大きな植木屋の庭一面に咲き、また民家の垣根越しに花の塊りを見せつける。こないだ咲いていたのにといった按配で、孤高の風情もない。少々近寄りすぎて見失うのかもしれない。

暑さと湿気を運ぶ南の風が強まるとともに、薄曇りの空は鈍色を増す。そのとき雨滴を感じた。乾いた路面は降った雨粒を吸い、独特の臭いをする。土の渇きを知るようだ。もし土砂降りにでもなったらと小走りするが、どうやらおさまった。

台風が接近している。百日紅は強い花だから、豪雨にあっても散ることはない。古風な佇まいは、意志の強さを表しているようだ。

2016年8月14日日曜日

イ・ソンヒの「分かりたいです」

イ・ソンヒの3集に収録の 「分かりたいです(알고 싶어요)」(作詞ヤン・インジャ、作曲キム・ヒガプ、1986年)は、訴えるように、問うように歌う。愛を知りたい、いや同化したいほどに分かりたいと。何とも一途な思いがする。初期作品だから、この曲には、若い少女ファンたちの心情を斟酌しての意図があったのだろう。

作曲家の夫の素案をもとに、作詞家の妻が推敲して完成させたという。その後、イ・ソンヒの人気に、或る新聞記者が洒落っ気からだろうか、黄真伊伝説をもじって漢詩にしたところ、むしろこの漢詩こそ歌のモデルだと噂だった。とんだ変転だが、ファンたちの心理がそんな「伝説」を生んだのだろう。そういう私も、後に事実を知るまで黄真伊の漢詩を探し回ったけれど。

2004年、世宗会館のコンサートで歌うイ・ソンヒは、やっぱり最高だろう。

(本ブログ関連:”分かりたいです”、”黄真伊”)


月明りの夜、あなたは、誰を想いますか
夢路で、あなたは、何を見ますか

深い夜、一人醒めて、涙流しませんか
時に日記に、私のことも、記しませんか

私と逢って幸せでしたか、私の愛を信じますか
あなたを想えば、全て気掛かりです
               ____

一日中、私の想い、どれほど重ねますか
私本当に、あなたの、心に入りますか

雀のように、騒いでも、今でもかわいいですか
忙しいとき、電話しても、私の声嬉しいですか

私はとても綺麗ですか、心から私を愛してますか
本当に分かりたいです、話ししてください

(Youtubeに登録のhyunmi kimに感謝)

2016年8月13日土曜日

イ・ソンヒ、世宗文化会館公演(9/2~4) またソールドアウト

イ・ソンヒは、9月2日から4日まで、ソウルの世宗文化会館大劇場でコンサートを開催する。世宗文化会館は、格式のある舞台であり、彼女はこれまで何度もここでコンサートを開いている。

(本ブログ関連:”(資料)世宗文化会館の歴史”、”(資料)世宗文化会館の歴史(続)”)

CBSノーカットニュースの記事、「イ・ソンヒ、世宗文化会館公演が 『また』 完売」(8/12、キム・ヒョンシク記者)は、今回の世宗文化会館公演(9/2~4)が、全日全席売り切れになったと次のように報じている。しかも、同劇場での全席売り切れを、過去連続4回達成したことになるという。

今回、「四季」をテーマにしているとのこと。どのような舞台になるのか、9月4日を楽しみにしている。

(本ブログ関連:”The Great Concert”)

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・歌手イ・ソンヒが底力を見せつけた。

・12日、(イ・ソンヒの所属事務所)「フックエンターテインメント」によると、来る9月2日から4日まで開かれる、イ・ソンヒの全国ツアーの(起点である)ソウル「世宗文化会館」公演はすべて全回全席売り切れになった。

・世宗文化会館は、大衆歌手に簡単に許諾されない舞台として有名だ。イ・ソンヒは、「夢の舞台」と呼ばれているここで、1990年から先の2014年「30周年コンサート」まで、実に7回の公演を盛況裡に開催した

・特に、イ・ソンヒは、(世宗文化会館にて公演した) 2006年「因縁(絆)コンサート」、2011年「五月の陽射しコンサート」、2014年「30周年コンサート」に続き、今年開かれる 「2016 The Great Concert イ・ソンヒ」 まで、4回連続全席売り切れという意味ある記録を達成し注目を集めている。

・所属事務所は、「イ・ソンヒは、今回のコンサートで新しくて完ぺきな舞台をプレゼントするために努力している。「四季」というテーマに合わせて、音楽と舞台が絶えず変化する姿、レジェンド・ミュージシャンとのコラボレーション舞台を見ることができること」といい、期待して欲しいと願った。

・イ・ソンヒは、(ソウル)世宗文化会館公演を始め、全州、釜山、大田など11(?)都市全国ツアーコンサートに突入する。
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(追記) 全国ツアー開催地(9ヶ所確認済) ・・・ 完売チケットの入手サイトでは高価に売られている

2016 コンサート ”The Great Concert”
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ソウル:16.09.02~04
大邱: 16.09.24~25
全州: 16.10.07~08
光州: 16.10.22
大田: 16.11.05~06
釜山: 16.11.19~20
仁川: 16.12.03
高陽: 16.12.17
昌原: 16.12.31

2016年8月12日金曜日

(お楽しみ)イディッシュ語でごあいさつ

イディッシュ語の挨拶を学ぶ教室風景の一部だろうか、Youtubeに、”Yiddish Book Center”の映像がある。プログラミングなら、”Hello”で始まるように、語学教室も挨拶と自己紹介から始まる。以下は板書されたものを記す。

(本ブログ関連:”イディッシュ語”)

筆記体の板書に慣れないので・・・それに、イディッシュ語の書体(ヘブライ語書体)をPCでまだできないので、(ヘブライ語由来を除き)ラテン文字にそのまま置き換えて表記するとこんな具合だろう。(誤りにご容赦)

(注)イディッシュ語<ヘブライ文字>の活字体は、 ”chrome画面専用” で入力できるGoogle入力ツール

<板書>

”vi heystu?”、”ikh heys ・・・”         「あなたのお名前は?」、「私は~と申します」

”zeyer ayngenem”                            「はじめまして(よろしく願います)」

”gut-morgn”、”gut-yor!”                  「おはようございます」、返信「おはようございます」:原意「よい年」

”vos makhstu?”、”gut, a dank ”       「お元気ですか?」、「いいですね、どうも」

”borekh hashem”                               「神の御恵みに感謝(おかげさまで)」(ヘブライ語由来)

”nish koshe”                                      「まあまあです」(ヘブライ語由来)

”nisht azoy ay-ay-ay”                       「全然だめで・・・」

”zay gezunt”                                     「じゃあね(ばいばい)」 = ”be well”


(Youtubeに登録のYiddish Book Centerに感謝)

2016年8月11日木曜日

山の日 2016

お盆の8月15日を中心に大人たちも夏休みだ。その入り口ともいえる今日は「山の日」で、今年から施行される祝日だ。山に対して海はといえば、「海の日」の祝日もちゃんとあり、7月の第3月曜日がそうで、1996年から施行されている。さまざまな祝日や記念日があるため、素直な名の「山の日」があっても不思議でない。今年から施行というのに返って驚く。

その「山の日」の今日、近くの公園を散歩した。さすがに暑さのせいか家族連れの姿は多くなく、広場の草原を走り回る子どもたちもない。気になったのは、散歩道で立ち止まってスマホをいじる大人たちだ。それも、けっこういる。

スマホを使わぬ身ゆえ、彼らが 「ポケモンGO」 をしているかどうか定かでないが、連れだっていても互いに会話もなく、それぞれ黙々とスマホをいじっているのは不気味という他ない。

そんなことより、うれしかったのは、朝のニュースで、リオ、オリンピックの日本選手が続々「金メダル」を獲得しているのを知ったことだ。そのなかでも、体操の内村航平選手が「男子個人総合」で優勝したのに驚いた。(体操については、いうも恥ずかしい、高校時代のクラブ活動でのわずかな経験から特に関心がある)

NHK NEWS WEB(8/11)は、内村選手の金メダルを次のように報じている。彼の精神力は素晴らしい。そして、インタビューで語られた、「うれしいより幸せ」との言葉が心に残る。
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・体操は、男子個人総合の決勝が行われ、日本のエース内村選手は、2位で迎えた最後の鉄棒で15.800の高得点を出し、ウクライナの選手を逆転して2連覇を達成しました。
この種目の2連覇は44年ぶり、史上4人目の快挙で、内村選手は男子団体に続き、今大会2つ目の金メダル獲得です。
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2016年8月10日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 愛の歌

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/03)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、愛の歌に関連した3曲を紹介した。

始めに、玄宗皇帝が楊貴妃を呼んだ「解語花(해어화)」と、妓生映画の題名「解語花」について次のように紹介された。
・唐の玄宗皇帝は、楊貴妃を深く寵愛し、国を混迷させた。玄宗は夏のある日、池に咲く白蓮に感嘆して、楊貴妃に「蓮の花がどんなに美しくても、解語の花には劣るだろう」と言った。楊貴妃を、言葉を理解できる花として「解語花」に例えた。美しく、物分かりの良さを強調するが、自分の意志で話さぬ控えめな女性を表すようだ。後に、芸者「妓生」を指す言葉にもなる。1940年代、妓生をストーリーにした映画「解語花」が作られ、俳優が一般に知られぬ歌を歌って話題となった。

▼ 愛は嘘だという意の歌、「愛、その嘘(사랑 거즛말이)」を聴く。愛の言葉も、夢のようというのもみんな嘘・・・今様に。


(Youtubeに登録のKMnetに感謝)

・この「愛、その嘘」は、女性歌手アンサンブル「SOULJIGI」が、女唱歌曲を新しく構成した。朝鮮時代の学者(ソンビ)、金尚容(김상용、1561年~1637年)の詩を基にしている。愛は嘘だといいながら、愛する人が戻ってこないことへの恋しさを表す。

次に、朝鮮時代の学者(ソンビ)、金尚容の人となりについて次のように紹介された。
・金尚容は700ほど詩作した。大変感受性に優れ、また人並み以上に積極的な面もあったという。清が朝鮮を侵入した戦いの「丙子の乱(병자호란、丙子胡乱)」では、王家の位牌と長男を連れて江華島に避難したが、陥落すると、火薬に火をつけて殉死した。正しいと思うことには情熱を惜しまないソンビの姿だった。

▼ 「愛、その嘘」を女唱歌曲の原曲で聴く。愛が夢に彷徨うよう、ゆたりと優雅に響く。

最後に、朝鮮時代中期の女流詩人の李玉峰(이옥봉)と、その夫の趙瑗(조원)の関係について次のように紹介された。
・「愛、その嘘」を聴くと、北方地域の民謡「愁心歌(수심가)」が浮かぶ。<夢の中の魂が痕跡を残せるものなら、毎晩愛する人を探して彷徨っただろう>という内容の歌詞で始まる。これは朝鮮時代中期の女流詩人「李玉峰」の詩から引用したもの。彼女は、家柄の良い両班の妾の娘だった。子どもの頃から立派な詩作しては人々を驚かせた。妾の子なので、両班の本妻にはなれず、そこで学識と人柄の良い「趙瑗」の妾になる。幸せな時も束の間、彼女が、悔しい目にあった民のため書いたものが官庁に影響を及ぼすと、趙瑗は、婦女がむやみに行動して世を騒がせたとし、二度と彼女を訪ねなかったという。李玉峰は、無情な夫を待ちながら、悲しい心を込めて詩作した。それを歌にしたのが「愁心歌」だ。

▼ 李玉峰の悲しみを歌った曲「愁心歌(수심가)」を聴く。人生を詠嘆するような、どこか寂しげである。

2016年8月9日火曜日

リオ、オリンピック体操男子団体”金”、そして今夏最高気温

リオデジャネイロで開催のオリンピックで、体操男子団体総合決勝で日本チームは「金メダル」を獲得した。例によって、朝のTVニュースで知った。実況を見ない方がいい結果につながるという、私なりの験担ぎだ。

日経新聞の記事(共同)、「体操男子、3大会ぶり団体金 リオ五輪」(8/9)は、3大会振りの金と次のように報じている。(抜粋)
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・リオデジャネイロ五輪の体操は男子団体総合決勝が行われ、予選4位の日本は合計274.094点で優勝し、2004年アテネ五輪以来3大会ぶり7度目の金メダルを獲得した。ロシアが271.453点で2位に入り、3位だった00年シドニー五輪以来の表彰台となった。予選1位の中国は271.122点の3位。
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結果は、日本は 274.094点、ロシアは 271.453点、中国は 271.122点の順で、飛び抜けた強さを見せたことになる。

テレビは興奮冷めやらず、体操各種目(6種目)を、各選手の演技を、何度も放送した。選手が無事着地するたび、完璧なこなしに思わず拍手する。他の競技と違って、曲りなりに思い入れする理由がある。高校時代、体操部があって、そこに少しの間だけ寄生!したことがある。部活ながら同好会のようなのりで過ごした。

鉄棒の大車輪をできるのは部長だけ、吊り輪は体育館の天井からぶら下がったまま、平行棒の上で回転はなく、跳馬は両手でまたぎ飛ぶだけ、鞍馬は5秒ともたない、そして床は縦長マットの上でバク転するくらい・・・。

オリンピック選手はおろか、子どもの体操選手にだって驚嘆する。床運動で、胸の高さで空転することさえできなかったのだから・・・(やったとはいえない恥ずかしさ)。


ところで、昨日と打って変わって、今日は暑い。

近在の街の最高気温を見ると、38.0℃、今年最高だった。

2016年8月8日月曜日

秋の風

昨日と比べて、今朝から陽が翳った。北からの強風と正面にぶつかると、思わず歩を止めてしまうほど。おかげで汗拭きの心配なく、久し振りに買物に出かけた。

夏休みの校庭は、それでも子どもたちが集まる。叫び声が風にのって散る。盆前のこと、まだまだ長期休みの序の口くらいだろう。遊びの種は尽きない。

オリンピックも、高校野球も始まったというに、話題が風に吹き消されたよう。昔から思うことだが、私がテレビで競技を見ると、勝たせたいと思う方が負けるかもしれないと験担ぎする。本当は、万分の一にもならぬこと。そうこうしているうちに勝敗が決まり、結果を後で知る。

一日中、風が巡った。風は決まった方向に吹くものでない。方位が刻々変わる。童話の挿絵の太陽に顔を描いても、風は難しい。風は出発点を持たない。地球の表面を包む大気の揺れだ。

そんな今日、天皇陛下の譲位(「生前退位」)のご意向がテレビを通じて国民に語られた。

2016年8月7日日曜日

立秋 2016

唱歌の「早春賦」は、「春は名のみの 風の寒さや」で始まる。それに例えれば、今日の「立秋」は、<秋は名のみの 日差しの暑さや>だ。夏の思い出も満喫していないのに、どうして秋が始まろうか。

(本ブログ関連:”立秋”)

とはいえ、この言葉をいったん覚えると、夕暮れどきの静けさに、秋につながるものを想ったりする。昨日、「暑気払い」したばかりだからだろうか。夏にけじめをつけ、秋を受け入れるや、人生で少し大人にったように、気候に寛容になる。

イ・ソンヒの2集に収録の「秋の風(カルパラム、갈바람)」(1985年、作詞チョン・ウニ、作曲ナム・クギン)は、突然に舞台が暗転して、別れの寂しさだけを残して去る秋の風を歌う。秋が深まれば、この歌への想いがきっと深まることでしょう、多分。

(本ブログ関連:”秋の風(カルパラム)”)

次のYoutube映像は、デビュー20周年記念(2004年)の世宗文化会館でのコンサートによる。


「秋の風(カルパラム)」

小さな胸にこんなに、しみじみ恋しさ残して
去ったあなたは 風、寂しさくれた 「カルパラム」

今も目元を巡る、あなたの暖かだったあのまなざし
こころ、何度も何度も、恋しい翼を広げさせるよ

ああ、あなたは 「カルパラム」、雲を作る 「カルパラム」
ああ、あなたは 「カルパラム」、こころ奪った 「カルパラム」

小さな胸にこんなに、しみじみ寂しさ残して
消えたあなたは 風、寂しさくれた 「カルパラム」
寂しさくれた 「カルパラム」

ああ、あなたは 「カルパラム」、雲を作る 「カルパラム」
ああ、あなたは 「カルパラム」、こころ奪った 「カルパラム」

小さな胸にこんなに、しみじみ恋しさ残して
行ったあなたは 風、寂しさくれた 「カルパラム」
寂しさくれた 「カルパラム」


(Youtubeに登録のDavid SJ Yunに感謝)


(付記)
昨日の「暑気払い」の帰り、皆してスーパーに寄った。ジャージャー麺を手に取る仲間が多かったように思う。私も、生麺とインスタントの両方を買った。ジャージャー麺は、ソース風だがそうでなない、ちょっとこげたような味具合がいい。昔、SKYのY大の学生食堂に連れて行ってもらったとき食ったがえらく辛かった記憶がある。さて、今晩、味比べした結果は次の通り。
・生麺の方が、そりゃあ美味いに決まっている。具の充実度も違うし。
・でも、インスタント麺もなかなかだった。意外や意外、麺がけっこういい・・・塩加減を要するが。

ところで、何で皆がジャージャー麺を買ったのだろう。ブラックデーでもないのにねえ。

2016年8月6日土曜日

暑気払い

図書館の読書室にいると、空調が効き過ぎて体が冷えに絶えられなくなる。きりを見つけて、建物の外に出ると、今度は熱射にたじろぐ。待ちかまえたように襲ってくるのだ。この暑さを何と表現しようか。そう、まるでイカの姿焼きの調理のよう、そんな思いがする。

電熱で温められたプレスに、上下から押しつぶされる生イカの焼かれる光景が想像される。高温で圧縮され、逃げ場を失い苦しんで悲鳴を上げる。けたたましい音とともに蒸気を吐き出す、まさに焼きイカになった気分。

今日は夏真っ盛り。なのに、明日は二十四節気の「立秋」という。このちぐはぐがうっとおしい。地元近在では、最高気温35.2℃に達する「猛暑日」だった。というわけで、「暑気払い」をした。

昔の教室の仲間たちとともに、近頃流行のチキン料理の店で「暑気払い」の晩餐をする。甘辛く揚げられたチキン料理を楽しむ。いつもなら、生ビールをジョッキ一杯が限度なのに、今晩は更に一杯すすめた。仲間の旅行話に耳を傾けたり、近況報告を聞いたりしたり・・・。おかげで、気分一新、リフレッシュできた。幹事さんに感謝。

先生が、最高峰の研究場所に進展されることになったとのこと。なによりめでたいことだ。

2016年8月5日金曜日

コンサートの前月

来月、9月2~4日の3日間、ソウルの世宗文化会館大劇場でイ・ソンヒのコンサート「The Great Concert」が開かれる。最近では、2、3年おきにコンサートを実施している。今回のライブステージを楽しみにしている。

(本ブログ関連:”The Great Concert”)

マーケティング戦略でもあるだろうが、コンサート前に前哨戦として、彼女は多くのメディアに露出した。その最も代表的なものが、歌手とファンのペアが他ペアと競い勝ち抜く、「ファンタスティック・デュオ」での連覇だろう。イ・ソンヒの歌手としての実力と、師としての抱擁力を見せつけた。ますます彼女のコンサートへの期待が高まろうというもの。

(本ブログ関連:”ファンタスティック・デュオ”)

コンサート1ヶ月前の様子はなかなか公開されないものだが、前回(2014年)コンサートのときの、バック演奏者たちとの通し稽古(ゲネプロ)の珍しい映像がYoutubeに登録されている。ファンとしては、コンサート間近の緊張感を映像を通じて知りたいところだが。

(前回コンサートのゲネプロの様子、彼女の真髄というべき「Jへ」)
(Youtubeに登録のsea silverに感謝)

2016年8月4日木曜日

(お楽しみ)イディッシュ語でヨーロッパの国名と首都名を

イディッシュ語の入門で、最初に<筆記体>を習ったとき、正直抵抗があった。日本語のイディッシュ語テキストは限られているし、当然ながら<活字体>で表記されている。わずか3日間の講習だからこそ、後日の自学自習につなげるには、どうしても活字体で教えて欲しいと思った。

今にして、筆記体で学んだ効果をすぐに感じた。遅まきながら慌てて感謝です。

(本ブログ関連:”イディッシュ語”)

Youtubeに、こんな楽しい授業が登録されていた。yiddish book centerが提供するものだ。
ホワイトボードへ生徒が手書きしたヨーロッパの国別地図に、国別に国名と首都名を書き込んでいく、「A shmek yidish(A Taste of yiddish) — European Geography」だ。

面白いのは、カフカの国チェコが「チェハイ」で、首都のプラハが「プログ」という。その後の解説で言っている言葉が気になって知りたい。
「モルドバ」の首都「ウナシキ」を「キシェネヴ」(これは?)、「フランス」が「フランクライフ」。また小国については、特にバルト3国を挙げているのは、イディッシュ語で重要な国だからだろう。

コメントに、「ドイツ人にはイデッシュ語の内容が検討つくが、ヘブライ文字で書かれると・・・」というものがある。やっぱし、筆記体にも慣れなくては。


(Youtubeに登録のYiddish Book Centerに感謝)

KBS WORLD「国楽の世界へ」 高麗の民の歌

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/27)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、高麗時代(고려、918年~1392年)の歌謡曲(民の歌)に関連した3曲を紹介した。

始めに、高麗時代の首都「開京」の盛況と、外国人商人の餃子店「霜花店(상화점)」について次のように紹介された。
・高麗の首都「開京(개경)」(現「開成」)は国際的だったようだ。半島北部の中域に発する礼成江(예성강)下流の碧瀾渡(벽란도)は国際港として栄えた。世界から商人が訪れたが、貿易はほぼイスラム商人が担った。彼らが運んだ水銀や没薬のようなものがあり、珍しがられた。首都には、イスラム人たち固有な言語と衣装、文化を保って生活できる共同体もあった。高麗の歌謡曲に、餃子屋(饅頭屋)の「霜花店」という歌がある。霜花とは、窓ガラスにできた花模様の水蒸気に似たことで名付けられた。餃子を買いに行くと、イスラム人(または蒙古人、タタール人)の主人が自分の手首をつかんだ(誘った)という内容だ。

▼ 「霜花店」を童謡にした「おいしい霜花(맛있는 쌍화)」を聴く。子供合唱団の素直で愛らしい歌声で聴く。

・童謡「おいしい霜花」は、上記の「霜花店」*を子供たちに親しみやすく作ったものだが、本来の内容は子供向けでない。はじめに餃子屋の主人、その後は寺の僧侶、井戸の竜、飲み屋の主人など、色々な人物が登場する。しかも、どれも乱れた不倫の歌だ。高麗の忠列王(충렬、1236年~1308年)が、王のため公演団を作り、演劇だけでなく、このような歌を歌わせた記録がある。この「霜花店」を、支配階層の堕落した姿を風刺した歌と見ることもある。

(*)Yahoo知恵袋を参照。感謝。

次に、高麗の歌謡曲、孝行を歌う「相杵歌(상저가)」について次のように紹介された。
・歌を通じ、昔の多様な人々の暮らしや考えが読み取れる。高麗の歌謡曲に、「相杵歌」がある。穀物を搗(つ)く、「臼の歌」(杵と共に臼を使う)だ。穀物を搗いて両親のために飯を炊き、余ったら自分も食べるとの歌詞で、貧しくても心は豊かになるという。

▼ 「相杵歌」を新構成した「新相杵歌」を聴く。燻し銀のように歌う。今様である。

最後に、最も知られる離別の歌「青山別曲(청산별곡)」と「去りしや(가시리)」について次のように紹介された。
・高麗の支配階層は、主に漢文で歌を作った。景色の良い場所を遊歩することを楽しんだ。それに対し、歌謡曲は民の歌だ。彼らの暮らしを有りのまま盛り込んでいる。後に、これらはハングルの歌集に載せられたが、朝鮮時代の支配層の気に障って、多くの歌が散逸した。今はそのいくつかが残る。最も知られる高麗の歌謡曲は、「青山別曲」と「去りしや」だ。「去りしや」は、別れを痛ましく思う、その切ない気持ちを表現している心を打つ歌詞で、数多くの離別歌の中で一番とされる。

▼ 愛する人との別れの歌「去りしや」の歌を聴く。男性テノールは正調に、女性ソプラノは独特に歌う。今様である。

2016年8月3日水曜日

夏休み2016 イディッシュ語 3日目

あっという間に最終日。<挨拶会話>を中心にした講座だった。イディッシュ語に関心を持たせることに主眼を置かれたようだ。

(本ブログ関連:”イディッシュ語”)

最終日の今日、今度は<活字体>例文を使って、簡単な自己紹介練習をした。後々、自習できるための配慮だろう。

また、イディッシュ語復興に関わった人々の紹介を、先生の現地インタビューなどの成果を含めて紹介された。
スマフォを巧みに使って大型の液晶画面に、インターネット掲載のイディッシュ語のプロジェクトの紹介、Youtubeに登録のイディッシュ語研究者の発言などの紹介、イディッシュ語を母語とする作家の作品(バーナード・マラマッドの「天使レヴィーン」)の紹介、最後に、日本でのイディッシュ語の集い(イスラエル人による)の紹介など多様であった。

今後、イディッシュ語を深めるに、やる気さえあれば如何ようにもチャンスがあり、選択肢も多様であるという、先生の配慮である。

上記に紹介されたものは、基本的に英語を使って学ぶスタイルだ。イディッシュ語を本格的に学びたい若い人には大変有意義だろう。一方、楽しみだけで続けるとしたら、市販テキスト(日本人著書)でこつこつ進めるのが穏当だろうか・・・私の場合は。

2016年8月2日火曜日

夏休み2016 イディッシュ語 2日目

早朝の天気予報では、昼の快晴を伝えた。とはいえ、突然の土砂降りに注意怠りないようにとのこと。心構えして、イディッシュ語講座の2日目に出かけたが、全くの真夏、思わず日影を探したほど。

イディッシュ語で簡単な「挨拶表現」の復習と会話練習、イスラエルにおけるイデッシュ語の継承と普及の現況、映画「屋根の上のバイオリン弾き(Fiddler on the Roof)」(1971年)から長女の結婚にまつわる場面を視聴した。受講者たちのさまざまな質問に、丁寧に対応いただいた。

講座の帰り道、道筋にある公園に寄って木陰で小休止。日向と違い、木立の隙間を通り抜ける風は気持ちよく、頬をかすめる・・・何~にも考えなくても、自然は受けとめてくれる、ありがたいことだ。

(Youtubeに登録のRazvan Lupescuに感謝)

2016年8月1日月曜日

夏休み2016 イディッシュ語 1日目

今日から8月。今年に入ってすでに7ヶ月経過したことになる。一年の半分以上を、しかも1ヶ月超。今年は、あと5ヶ月しか残っていないのだ。果たして、この5ヶ月で挽回できることとは・・・何?

そうだ、今年最大の成果となるべく、9月にイ・ソンヒのコンサート「The Great Concert」に行く。このことがなければ、あれよあれよという間に、一年が終わってしまう。歳とるように、歳月の経方が加速する。光陰矢のごとし。

ところで、もうひとつチャレンジしたいことがある。膠着語の世界に安住すると、頭が硬直するような気がしてくる(←駄洒落のつもり)。今日から3日間だが、「イディッシュ語(ייִדיש)」(講師、鴨志田聡子氏)の講習に出かけることにした。暑い夏、冷や汗をかくこと間違いないが、新鮮な言葉(の触りだけでも)を観察してみたいと思った次第。事前に、図書館でイディッシュ語テキストの頭部分にある、ヘブライ文字(活字体)とドイツ語に似た表現を、少しだけ齧(かじ)った。あたって砕けろのつもりで。

講義初日の洗礼は、ヘブライ文字の「筆記体」から始まった。「活字体」とは思いっきり違って見える・・・これは厳しいことになりそう。とはいえ、頭の硬直が少しでもほぐれればと期待している。残り2日間を大切に聴講しよう。