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2016年12月21日水曜日

冬至 2016

今日は二十四節気の「冬至」。久し振りに暖かい週(本日都内の最高気温は17.0℃)だが、土曜日になると冬に舞い戻るという。この後、「小寒」、「大寒」を経てようやく 「立春」を迎える。まだまだ、苦手な寒さが続く。

(本ブログ関連:”冬至”)

冬至」は昼の時間が一番短いことになっているが、天文では暫定選択のようなもので、「秋分」と「春分」の真ん中(頃)ということでしかない。本当に昼が一番短くなるのは、もっと後(半月後)のことだ。

カレンダーを見れば、今日の「冬至」の日付は黒文字で、祝日じゃない。みな同じことを考えるようで、ネットの<Q&A>に、そのわけを丁寧に解説している。要は、太陽の<南中高度>や<日照時間>の観測精度が高くなかったからという。

とはいえ、「冬至」に何か祝祭があってもよさそうな気がする。でも、せわしい年末に、これ以上何を?ということだろう。そもそも、「クリスマス」の古語 「ユール(yule)」が、ヨーロッパ北側で行なわれた祭りを起源に持つそうだから、もう充分なのだろう。(そうそう、先々月末の「ハロウィン」だって古代の祭りの余韻があるのだから)

KBS WORLD「国楽の世界へ」 織物

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(12/14)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「織物」に関連した3曲を紹介した。

始めに、パンソリ「興甫歌(흥보가)」の中で、ツバメが運んだ「ふくべ(瓢箪)」の中身について次のように紹介された。
・パンソリの「興甫歌」は、興甫(フンボ、흥보)という善人を歌ったもので、怪我をしたツバメの足を治した興甫が、急に金持になる話だ。ツバメの傷を治した翌春、興甫は、ツバメが持ってきた「ふくべ」を垣根付近に植えた。貧しい興甫は、秋になっても食物がなく、ふくべを思い出す。興甫はふくべを割ろうと、近所からのこぎりを借りた。すると、ふくべの中から出てきたものは、一つ目の瓢箪から金と米が、二つ目は絹の織物、三つ目は大工で、あっという間に立派な家を建てた。衣・食・住が出てきたわけで、人が生活をする上で必要なものだ。

▼ 「興甫歌」から「絹織物がたくさん出てくる場面(비단이 많이 나오는 대목)」を聴く。何色か?(ブログ「国楽の香気を」に感謝)

次に、昔の女性が家の中でする作業に、機織り、裁縫など服作りしたことについて次のように説明された。
・絹織物がたくさんあれば、興甫は新しい服を作ったことだろう。それら絹織物を直接測り、裁断、裁縫したのは、彼の妻だろう。昔の女性は、家族の服を作り、洗濯すれば服の縫い糸をほどいた。女性にとって縫い物は、まるで料理のように生活の一部だった。裁縫だけでなく、布地も女性らが作った。綿や麻を採取し、それで糸を撚り、織機を使って布作りした。一日の仕事が終わり、家族が寝床につくと、女性は糸車を回したり、裁縫、機織りなど本格的に作業をした。大変な仕事に歌は欠かせない。嫁入り暮らしを嘆いたり、愛と別れについて歌った。

▼ 女性たちの歌う、「糸車打令(물레타령)」を聴く。(次の映像の歌に北の風味を感じるが、舞う女性の美しさに目が奪われる)


(Youtubeに登録のにchojiro22感謝)

最後に、女性に必要な小間物の「房物(방물)」と、それにまつわる「房物歌(방물가)」について次のように紹介された。
・学者ソンビは、詩を読み作ることを重視した。反面、女性は、裁縫、機織りできるかどうかが、判断の基準だった。女性は、常に針作業をした。針と糸、はさみ、使い残した布を集めた箱は、女性にとって宝物の様なものだった。よく使う品を合わせて「房物」といい、女性に必要な化粧品や日用品などの小間物の意だ。京畿地域の<雑歌>に 「房物歌」がある。ある男が別れを告げると、女性はしがみつく。男は、化粧品や鏡、家具に至るまで、貴重なものを贈ると言ってなだめるが、女性は、どんなに良いものをくれるといっても、男性の心と引き換えないと断る。
華やかな品物より、人情や愛の方が重要だった。昔の女性が、絶えず働くなかで取得した知恵だったと思う・・・そうだ。

▼ 「房物歌」を聴く。なぜ、悲痛な想いの女性の心を男が歌うのだろう・・・なんて考えてしまう。