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2017年4月19日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 漁父四時詞

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/12)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「漁父四時詞(어부사시사)」など関連した曲を紹介した。

始めに、朝鮮中期の文人尹善道(윤선도、1587年~1671年)の隠遁生活と詩作について次のように紹介された。
・農作は農夫、魚釣りは漁師だが、漁師には更に二つの分類がある。生活のための職業と、学者ソンビが隠遁生活に風流として楽しむ場合だ。ソンビは、科挙試験に合格して名を知らしめることを義務としたが、一方で世の中から離れた隠遁生活を理想とも考えた。実際、若い時からの隠遁生活は稀で、歳をとって政界から引退して、または、島流しの場合だ。朝鮮中期の文人尹善道(号は孤山)は、全羅南道南岸の小島、甫吉(보길)島に隠遁し、漁師の四季を定型詩「漁父四時詞」に、季節ごと10編に計40篇であらわした。

▼ <静かで平和な漁村の風景を表現した>尹善道の詩を軽快に編曲した「漁父四時詞」を聴く。<曲中の「チクックチョン(지국총)」は櫓を漕ぐときの音>を指すとのこと。今様である。

次に、中国の故事、戦国時代の屈原の「漁夫之辞」を元にした「漁師辞(어부사)」について次のように紹介された。
・ソンビが漁師の生活などを歌った詩を一般に、「漁師辞」といい、中国の戦国時代の屈原に由来する。反対派に朝廷から追放された屈源は、川辺で漁師と出会う。なぜここで彷徨っているのかと尋ねられた彼は、世がみな濁っている中、一人正しく生きようとして追放されたと応えた。すると、漁師は笑って、清い人は物事にこだわらず、世間と共に移り変わるものといい、川の流れに合わせて生きると歌った。これを記録したのが、屈原の「漁夫之辞(漁父辞)」だ。その後、多くのソンビがこの詩を書いて歌った。

▼ 本来<(リード木管の)笛ピリのシンプルな伴奏で歌う>「漁師辞」を聴く。ピアノも加わって、今様に。

最後に、漁師辞に登場する白髪の老人の生き方を次のように紹介された。
・漁師辞には、川辺に暮らす白髪の老人りが出てくる。山で生活するより水の近くで生活する方が良いという。川辺の楽しい生活を表した曲である。

▼ <国楽とヒップホップを組み合わせた>「漁師辞」を聴く。何でもありの編曲で、今様に・・・う~ん。