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2017年8月11日金曜日

山の日 2017

今日は、祝日「山の日」。昨年制定されたもので、ブログを見直すとちゃんと記してある。それに、「リオデジャネイロ・オリンピック」の体操競技で、内村選手が金メダルを獲得したことも記していた・・・「山の日」に馴染薄いのは分かるが、オリンピックまで虚ろになっているのにがっくりとする。

山との縁が薄くなった。おととしだったか鉱物採集で、氷が張り付いた岩場で何度か転んだ。同行の仲間は、しっかり登ったにもかかわらず。以来、山に(鉱物採集に)未練があるものの自信なくて遠のいている。

山への関心といえば、書籍「山怪」に紹介された山中の不思議な体験のかずかずを読むことで満足している。怪異と出会う人と、そうでない人がいるように、地域によっても同様だそうだ。古い歴史と伝統を持つ場所と、新たに開拓された地区かによって、土地柄というか精神的な共有の仕方が異なるのかもしれない。

そういう意味では戦後の展開だが、黒部山中の山小屋を舞台にした「定本 黒部の山賊 -アルプスの怪-」(伊藤正一、山と渓谷社)は、前半、タイトルの通り「山賊」といわれる山のつわも(戦前からアルプスを根城にするような人たち)について語る。著者の語り口に、どこか満州の馬賊を髣髴させるような、戦前のひとにありがちな武勇談口調を感じてしまう。後半の山岳遭難事件は、無謀さ、過信を戒める記述もあり、今様の警句になっている。

山は甘く見ちゃいけない・・・ということだが、今のわたしは高尾山すら遠く眺めるだけ。(とはいえ、昔、高尾山から陣馬山への縦走路に、行方不明者の安否を気遣いたずねる家族の張り紙を見た記憶がある)