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2017年8月23日水曜日

処暑 2017

今日は二十四節気の「処暑」。例年この処暑に、夏の折り返しを感じたようだが、今年は長雨を抜けてようやく夏らしさが復活したばかり。後退どころじゃない。もしかすると、最高気温が、35℃になるやも・・・。

(本ブログ関連:”処暑”)

一日が終わって分かることだが、果たして「猛暑日」になるかどうか。ゆく夏を惜しみ、半分期待する。

(参考) 気温に関する用語: 気象庁
  ・夏日: 日最高気温が 25℃以上の日
  ・真夏日: 日最高気温が 30℃以上の日
  ・猛暑日: 日最高気温が 35℃以上の日

(追記)
結局のところ、今日の東京の最高気温は、33.7℃(真夏日)で、35℃以上(猛暑日)にいたらなかった。長雨でずっと続いた湿気が薄らぎ、Min.湿度 50の値を示した。汗はかくが過ごしやすい一日だった。

KBS WORLD「国楽の世界へ」瀟灑園

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/16)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、庭園「瀟灑園(소쇄원)」に関連する曲を紹介した。

始めに、朝鮮前期の隠棲者、梁山甫(양산보、1503年~1557年)の庭園「瀟灑園」について次のように紹介された。
・約500年前、学者ソンビの梁山甫がいた。若い頃、国家のため勉学に励んだが、彼の師が政騒に巻き込まれ毒殺刑に処されると、故郷に隠遁を始めた。全羅南道潭陽の蒼巖村(창암촌)に居を建てた。自然美を生かした「瀟灑園」の敷地に小川が流れ滝となり、その一部は竹のかけひを通り池となる。池に魚が泳ぎ、近くに小さな東屋がある。

▼ 横笛テグム演奏による「瀟灑園」聴く。景色が浮かぶように、今様に。

次に、「息影亭(식영정)」の美を表した鄭澈(정철、1536年~1594年)の「星山別曲(성산별곡)」について次のように紹介された。
・瀟灑園入り口に小さな東屋「待鳳台(대봉대)」(待鳳:大事な方の訪れを待つ意)がある。園の中に幾つか小さな建物があり、こじんまりしている。梁山甫は、瀟灑園を大層気に入り、子孫に<建て替えるな>と言ったほど。後の学者ソンビも、瀟灑園を見て詩作し、作品を残した。歳月が流れ、建物は小さく、或いは消えたりしたが、代表的園林としていまだに知られる。潭陽は、瀟灑園以外に自然美を楽しむ東屋がある。主なものに「息影亭」、「環碧堂(환벽당)」がある。ソンビはこれらの場に交流した。朝鮮時代の文人「鄭澈」も、作品「星山別曲」に息影亭の美しさを表現している。

▼ テグムとコムンゴ演奏で、<息影亭の美しさをモチーフ>にした「山韻(산운)」を聴く。緑深く、今様に。

最後に、江陵地域の「寒松亭(한송정)」の景色の美しさについて次のように紹介された。
・東屋は、柱はあるが壁のない、内外区分ない建物で、自然の一部に溶け込む。地域ごと有名な東屋があり、江原道江陵地域に「寒松亭」があった。今は消え去ったが、朝鮮時代に風流を楽しむ代表的な一つだった。寒松亭に、五つの月が浮く話がある。空の月、海の中の月、杯の中の月、瞳の中の月、そして、心の中の月。風流を楽しむに相応しい景色だったろう。

▼ <寒松亭の傍にある松で小舟を作り、舟に乗り美しい景色を楽しみたい>という「寒松亭(한송정 자진솔)」の歌を聴く。ゆるり巡り歩く・・・。